HHB1973



HHB1973

Hundred Hours Battle 1973
imageプラグインエラー : 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。

■第四次中東戦争、最初の百時間の死闘

 1967年の第三次中東戦争でゴラン高原を失ったシリアは、1970年のクーデターで政権に就いたハーフェズ・アサド大統領の下、ソ連からの最新鋭の軍事援助によって急速に軍備を増強していた。
 そして1973年10月6日。シリア軍はシナイ半島奪還を目指すエジプト軍と呼応し、ゴラン高原奪還のために停戦ラインを超えて怒涛のごとく雪崩れ込んだ。
 イスラエル側が「ヨム・キプール戦争」、アラブ側が「10月戦争」「ラマダン戦争」と呼ぶ激闘の幕開けである。
 イスラエル空軍は前線部隊を支えるべく出撃したが、シリア軍の防空組織の前に多くの機体を失ってしまう。前線のイスラエル機甲旅団も、兵力比15:1とも言われる圧倒的なシリア軍の前にほとんど壊滅してしまう。
 シリア軍はこの勝機を捉えるべく、最新鋭戦車T62を装備した機甲師団を投入し、その先鋒はイスラエル国内に雪崩れ込むかと思われた。
 しかし、イスラエルの前線部隊と空軍は、大きな犠牲を払いながら貴重な時間を稼いでいたのである。急遽動員された予備役部隊が戦場に到着し、辛うじてシリア軍の突破を阻止したのであった。
 イスラエル軍は予備役部隊を集結し反撃に転ずる。そして10月10日には停戦ラインより西のシリア軍を一掃し、シリアの首都ダマスカスに向けて進撃を開始するのである。

■ゲームシステム

 シリア軍、イスラエル軍、両軍プレイヤーは、移動、再編成、補充、戦闘、砲撃、爆撃との六種の作戦選択を行いながら、時間マーカーを進めてゆく。スタックは部隊単位、移動は1ヘクス(道路移動は2または3ヘクス)と、シンプルでスマートなシステムの上で、緻密な読み合いと軍事的リスクを選択することができるだろう。激しい砲撃や爆撃で敵部隊を射すくめるか、拠点を奪い取って戦局を支配するか。現代戦らしい激しくスピーディな戦局が盤上に再現される。そして夜間の猛攻。あるいは密やかな移動と補充。明日の光を迎えるのは、アラブの誇りか、イスラエルの生存か。

ゲームデザイン:山田利通



最終更新:2011年02月17日 01:36
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。