単独無酸素について

単独無酸素について


  • 他の登山隊がたくさんいる時期に固定ロープやハシゴを使って登っている。
  • シェルパにルート工作させている。
  • アタックの際に酸素ボンベを持ったシェルパが栗城にひっついて登ってる。
  • 無線であまりにも多くのサポートを受けている(雪崩が起きるかどうかや下山の判断をサポート隊まかせ)

栗城の「無酸素単独」がどういうものかについては2010年のエベレストでよく検証されている。
(これはその年の1月にNHKで栗城特集が放送されて知名度が大幅にアップしてから初のエベレスト挑戦)
この2010年のエベレストで明らかに単独ではないことが多くの人の目にとまり、批判が起こった。
これ以降、過去の登山の検証も行われるようになった。

その後栗城は批判を気にしたのか2010年11月に動画を大量削除、
また2011年11月にブログの記録も削除した(→基本情報サイト)。
2011年以降、「単独」を演出するために以前より動画編集が入念になり
登山中のシェルパの存在を完全に隠すようになったが
検証によりシェルパのサポートを受けていたことが判明している(→8000m峰の問題点)。



2012年2月、これまで栗城について一切取り上げることがなかった山岳誌「山と渓谷」が、
栗城について初めて言及した。(2012年3月号)

彼は「単独・無酸素」を強調するが、実際の登山はその言葉に値しないのではないかと思う。
ヒマラヤ登山に詳しい山森欣一さん(日本ヒマラヤ協会顧問)による「単独」「無酸素」などについての見解を
下の表にまとめた。
~中略~
一般の人たちにヒマラヤ登山を正しく理解してもらうためには、もう少し厳密な情報発信が必要なのではないか。




「単独"SOLO"」の定義

なぜ単独が評価されるかというと、複数人で登るときより難易度が上がるからである。

自然のままの山に一人で対峙し、ルートを自分で切り開き、確保してくれるパートナーもおらず、滑落の危険を含めて全て自分でリスクを受け止める必要があるから単独は難しく、それゆえ価値を持つ。

アルピニズム・登山界で認められる単独とは、ベースキャンプから一人で登り、サポートを一切受けず、他人が設置した物を一切使用せずにベースキャンプまで一人で降りてくることを指す。(厳しい基準では先行者が一人でもいてラッセルしているとアウト)

しかし登山シーズンにおける七大陸最高峰や8000m峰のノーマルルートは、他の隊によってすでに固定ロープが設置され、危険を冒すことなく容易に登ることができる。また上記のような人が多い山では雪が踏み固められ明確なトレースがついており、ルートファインディングもラッセルも必要ない。
要は人気のある山では、パーティを組まずに一人で入山したとしても登山が困難になることはなく、登山の中で難しくて危険な行為を、他の人にやってもらっている状態なので、単独と認められることはない。
ヒマラヤでは荷上げが大変で、ノーマルルートでも低酸素の影響で危険な状態になりかねないので、シェルパを使わなければシェルパレス、alone(soloではない)という評価がされるが、栗城は実際のところシェルパの力を借りていたことが判明している。

レジャーで日本の山の一般ルートを登る場合、単独と言ったとしても咎められることはないが、これは特段の困難性がない自己満足の世界だからである。(それをまるで偉業のように宣伝すれば問題がでてくるが)

SPCC、HIMEX、IMGの存在

現在、クーンブ氷河のアイスフォール帯を通過するエベレストネパール側ノーマルルート(南東稜ルート)ではSPCC(Sagarmatha Pollusion Control Committee/サガルマータ地域環境保護委員会)という環境NGOがラダーによる架橋などのルート工作をC2まで行い、通過する登山隊から環境保護費名目で通行料を徴収している。 春シーズンは登山隊独自でのルート工作が行われる事は無く、秋シーズンでもSPCCが工作できなかった部分を各登山隊がフォローする形になっている。そのためそもそもクーンブ氷河を通過するルートでは「単独」が成立しない。 他の8000m峰でも比較的難易度の低いマナスルのノーマルルートは最大手ガイド会社であるHIMEX、IMG等の所属ガイドがルート工作を行い、殆どの登山隊は工作費を支払って(使用しておきながら踏み倒す例も少なからずあるが)工作済みルートを使用している(→マナスル問題)。
参考リンク
SPCC
HIMEX


本人の弁(ブログより)

栗城の単独は最後のキャンプからだとも書かれていますが、
僕はベースキャンプから一人で全ての荷物を背負って
登っています。

最後のキャンプには栗城隊のシェルパはいません。
チョ・オユーもダウラギリもマナスルもいません。
全部の映像を見ればわかります。

キャンプ2まではロングで撮影する撮影班がいるため、
シェルパはそこまで上がりますが、栗城とは別行動です。

ただし今回は、異常気象で異常な雪質のため、
アメリカ隊のシェルパからも要請があり、
栗城隊のシェルパと共に7000mちょっと上までは
ルートを作っています。
その後の検証によりこの弁明の矛盾点が発覚→エベレスト(2回目)8000m峰の問題点7大陸最高峰の問題点
「全部の映像を見ればわかります」と書きつつも、その後ほぼ全ての動画を削除する。登山記録があったブログも削除。→基本情報サイト

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最終更新:2022年08月09日 08:26