モンスターの類別と特徴
ジルドア国内に生息するモンスターの大まかな特徴です。
アンデッド系
不死者と呼ばれる者たちの総称です。陽の当たらない地下や夜に出没します。
すべからく日光や神聖魔法を苦手とします。
ゾンビ、スケルトン、マミー、リヴィングアーマー
邪念という特殊な念動を用いて動力とします。朽ちた肉体に幽体が生前とは別の形態で
同居しており一般的な心臓や頭といった箇所が弱点とならず、痛みも感じません。
粉々にしないと戦闘不能にできないので注意が必要です。盲目的に生者に襲い掛かり、
言葉も通じません。構造が単純なためか、暗黒魔法で屍術師などに操られることもあります。
ゴースト、レイス、スペクター
遺体に宿らない浮遊霊や悪霊です。ゾンビたちと違って生前の思念がそれなりに
残留していて、ある程度は高度な思考パターンを見せますが、実体がないため大したことは
できません。難点として物理攻撃が通じません。邪念をゾンビたちとは違った形で応用した
ポルターガイスト現象や憑依や呪いを使って生者をあの世に誘おうとしてきます。
ヴァンパイア
変わり種のアンデッドで肉体が生命活動を行い、生前の自我も引き継ぎ、さらに吸血によって仲間を
増やします。自我をしっかりと持っているため、暗黒魔法を使うこともでき、通常の人間より、強靭
な運動能力を持ちます。個体によっては高い魔力を持ち、自身を霧や狼、コウモリなどに変身させる
能力も持っています。危険な存在であるため、討伐されて現存するヴァンパイアはそう多くはいません。
リッチー
高位の魔術師が禁術を用いて永遠の命を手に入れることでさらなる魔術の研鑽を高めようとしたなれの果て。
暗黒魔法を得意とし、ゾンビたちを率いてそれぞれの野望を果たそうと暗闇の中で暗躍しています。
ゾンビのように朽ちた自身の遺骸を憑代としますが、それを破壊しても幽体は残ります。
精霊系
四元素の元祖霊(エレメンタル)が群体化した霊体や、もともと、
動物、樹木などであったものが異形に変質化した霊体などの幅広い総称です。
火や冷気、水、風、雷などを司る上位精霊は天災クラスの災害を引き起こします。
太古の時代、人々はこれを神として怖れ、崇めていました。
風の精霊
つむじ風のような形態をとって現れることが多い。実体を持たず、通常の攻撃は
効果が薄いが、風が吹き出す動力の中心部に物理的な阻害を加えるとエネルギーを
四散させて消滅することがある。しかし、飛行が可能で動きは素早い。
火の精霊
業火のような形態をとって現れることが多い。実体を持たず、通常の攻撃は
効果が薄いが、その火力を上回る量の水や強大な風を弱点とする。
火炎ブレスを仕掛けてくるが、移動する速度は遅い。
より上位の精霊、フェニックス級になると飛行可能になり強敵となる。
土の精霊
土くれや岩石を使って具現化する実体。人の形をしていたり、人の手のような形
になったりもする変幻自在。弱点らしいものはなく、物理攻撃で砕くしかない。
大地の支配者であり、自己治癒力が高く面倒臭い相手。動きは鈍い。
水の精霊
水を使って具現化する実体。状況に応じてさまざまな形に形態を変化させる。
水源があれば無限の力を発揮するやっかいな相手。
自身の規模を上回る風や火、冷気を苦手とする。雷でも一瞬動きを止められる。
上位精霊は蛇やドラゴンの姿になることを好む。
雷の精霊
雷球やプラズマのような形態で具現化する。実態を持たない。電気的なエネルギー
の集合体であるため、伝導体である水を大量にぶつけると力を四散させ、消滅してしまう。
同じく伝導体である鉄を上手に使えばエネルギーを奪うことが可能。
冷気の精霊
空中の水分を凍らせて粉雪をまとった薄ぼんやりと見える白い女性の姿で具現化する。
東方では雪女という妖の一種として認識されているらしい。冷気そのものが本体で
姿は見えてもそれは実体ではない。火を大の苦手とし、強力な風エネルギーも効果がある。
亜人系
さまざまな過程で人に近い姿や知能を備えた種族の総称。デミヒューマン。
人狼や人魚、リザードマン、ゴブリンなどがいます。高い知能を持つものは
こちらの説得や交渉に応じることもあります。
弱点は人間とほぼ同じで魔法や特殊能力を使う種族もいます。
ゴブリン
人間よりやや知能が低い人間の子供ほどのサイズの小人で、ナイフなどで武装しています。
人里離れた場所に集落を作り、時には冒険者や行商人を集団で襲います。戦闘能力は低く、
落ち着いて対処すればまず敵にはなりません。精霊などを祭り上げた原始的な宗教を有して
おり、ゴブリンのシャーマンが集落の長として指導しているようです。さらに大型の部族で
ホブゴブリンという変種も存在しています。
リザードマン
爬虫類が人型に進化した種です。人間よりやや知能が低い人間よりやや大柄なサイズの
デミヒューマンで、硬い鱗で体は覆われさらに手製の防具も身に着けています。
人間に対しては明確な敵意を持っており、話は通じません。ゴブリンと同じくシャーマン
階級が彼らの集落を支配しており、精霊魔法に似た魔術を用いることができます。
マーメイド、マーマン
上半身が人間で下半身が魚という不思議な種族で浅海や浅瀬を根城とします。呪歌などの
特殊な能力を持ち、海産の特殊な装備を持っています。言葉は通じますが、たいていの
人魚は自分たちの住処を荒らす人間をよく思っていません。
ワーウルフ、ライカンスロープ、ワーキャット
半獣半人の種族でさまざまな変種が存在します。たいていは人里離れたところで暮らしますが
人間に変身できる者は人間社会に紛れて生活していると言われています。孤高の種族ですが、
人間より力が強く素早いので戦う際は注意が必要です。
エルフ
深い深い森にしかいない神秘的な森の住人。尖った耳、美しい金髪に目が覚めるような白い肌、
青くて深い輝きを持った不思議な瞳を持ちます。排他的でほかの種族を避けており、通常において
彼らの協力は望めません。人間よりも力は弱いですが敏捷であり、精霊魔法を操る魔力は相当な
ものだと言われています。エルフの一部は人間社会に下りて暮らしています。
またエルフの変種でダークエルフという種族も存在します。彼らは浅黒い肌に白い髪を持ち、
その数はエルフよりもさらに少数。気性が通じるものがある魔族と時折結託してきた歴史を持ちます。
魔族
耳がとがったエルフに似たデミヒューマンですが、顔色は青白く髪は黒か紺色の者が多いです。
人間を凌駕する魔導文明と身体能力を持ち、かつては王国を作り一帯を支配していたこともあります。
人間にとって恐怖の的であった彼らも、出生率の低さからやがて人数で押され、今は僻地にわずかな
数が生息するのみです。
魔獣系
爬虫類や鳥類タイプも含めた大型猛獣の総称で、大型故に力が強いものが多く
危険なモンスター群です。強力な特殊能力を持つものもいます。
サーペント
森林地帯や湿地帯に生息する大蛇で胴回りが2メートル、体長は50メートルを超えます。
固い鱗を持ち、視力は悪いのですが相手の体温を感知して正確に標的を見つけ出します。
人間ぐらいのサイズは一瞬にして丸のみにしてしまうので注意が必要です。冷気が苦手。
グリフォン
ワシの頭とライオンの体、大きな翼を持つ魔獣です。高い機動力をいかしてあちこちに
出没します。その精悍な姿は霊獣として珍重され、王家の紋章に使われることもあります。
似たような変種にヒポグリフがいます。格闘能力に長けており獰猛で誇り高い魔獣です。
ワイバーン
山岳地帯を拠点に広い範囲に活動する飛竜です。竜と呼ばれていますが、ドラゴンではなく魔獣です。
アデン帝国ではこれを飼いならし、馬のように運用しています。野生のワイバーンはたいへん凶暴
で、その場で手なづけることは不可能に近い。より大型の種はワイアームと呼ばれ、尾に強力な
突起を備える強敵です。
バジリスク
荒地や砂漠に住む6本から8本の脚を持つ3メートルほどの暗緑色の肌を持つトカゲで
吸い込むと石化する白い粉入りの特殊なブレスを吐きます。知能は他と比較すると低いようです。冷気が苦手。
ヘルハウンド
火山や山岳地帯に現れる2メートルのほどの野犬で、炎のブレスを吐きます。犬程度の知能があり、
魔女が好んで使役する下僕でもあります。
ダイアー・ウルフ
体長は3メートル。背中が黒か暗い灰色、腹は灰色か白のイヌ科の中では最強クラスの力を持つ猛獣。
知能はかなり高く、モンスターとしては珍しく闘気の使い手で本能的に口から気弾を吐きだす能力を
有しています。頭が良くて忠誠心が強く扱いやすいため魔族などに使役されている。
マンティコア
密林や森林に生息する希少な魔獣で人間なみの知能を持っています。体長は4メートルほどで強靭な体を持ち、
外見はライオンにコウモリの羽が生えたような姿で人間の言葉を理解します。多くは人間嫌いで激しやすい
性格ですが、相手の言うことを聞くこともあります。
ハーピー
鳥の体に人間の女の頭部を有する身の丈1メートルほどの魔獣ですが見た目に反して話が
できるほどの知能はありません。魔女がたまに護衛として従えてることがあります。人里離れた山岳地帯に住み、
空中を器用な動きで飛び回ります。
リンクス
黄金色に輝く毛皮を持つ体長3メートルほどの山猫です。山や森林に生息しています。
動きは敏捷であり、人間を凌駕する反射神経を持っています。餌をやると大人しくなります。
サーベル・タイガー
獲物を一発で仕留めるための長大な犬歯を持つトラです。一般種のトラに比べて走る速さが大きく劣りますが、
太くて強い前脚を持ち、これで獲物を掴んだり、引き寄せてから、力強い首の筋肉を使って長い犬歯を
深々と突き刺して致命傷を与えます。人間がまともに食らうと牙が体を貫通するほどで、極めて危険な猛獣のひとつです。
アルミラージ
体長2メートルほどのウサギ。金色の体毛に覆われ、頭部に直線の黒くて長い硬いツノを持っている。動きは敏捷であり、
ツノを攻防にうまく使い分け、後ろ足での蹴りも常套攻撃手段。他に比べて器用な身のこなしが特徴的だが、打たれ弱い。
兎ながら肉食であり仕留めた獲物をあとで食べる。
フライング・ラット
体長1メートルほどのネズミ、ムササビのような生き物。体色は黒か灰色で雑食性ながら攻撃的な動物。
助走して跳びはねて空を飛ぶ、滑空という特殊なスキルで危険な場面から離脱するほか、攻撃の布石に使うこともある。
手足は貧弱で格闘能力に劣るが、陸上でも素早く走ることが出来て、口から突き出た歯は人間には脅威。
肉より穀物や乳製品が好きなため、それを囮にもできる。
グリズリー
身長4メートルにもなる巨大な人食い熊です。頑強な体格を誇り、タフで好戦的な性格です。
分厚い毛皮はある程度の魔法攻撃に耐え、圧倒的な腕力で冒険者たちを叩き伏せます。
サーモン(サケ)が大好物。グリズリーの肉はハンターの勲章として重宝され、それは野趣あふれる味だとか。
スティール・バット
翼の幅が2メートルほどの吸血コウモリです。昼間は洞窟に潜み、夜は外に出て飛び回ります。
動きはすばやくキバにはマヒ毒を備えています。「ドレイン」というスキルで獲物の血を
飲んで自身のダメージを回復させる特技があります。超音波で空間を把握しているため、
暗闇の中でも死角がありません。
センチピード
体長2~3メートルほどの巨大なムカデです。洞窟や深い森に生息し、驚くほどの足の速さで徘徊し、
突き当たった生物に噛みつきます。人の体にも駆け上がり、巻きついてくるため、危険性より、
恐怖感、嫌悪感を強く与えられるモンスターです。冷気が苦手。
キラー・ビー
体長2メートルほどの凶暴なスズメバチです。巣が近くにある場合は非常に好戦的で集団で襲って
きます。外皮は硬く片手剣程度ではダメージを与えられません。強力なアゴと危篤症状を引き起こす
毒針を持ち、飛行能力も高いです。反面、魔法は苦手で冷気のほか、火にも弱いです。
シェロブ
体長3メートルほどの暗緑色の大きなクモで、名前には”闇に住む蜘蛛”という意味があります。
細長い脚を持ち、機動力は高い。胴体は円形、硬い外骨格で身を守っています。粘糸と揮発性の
マヒする毒液を口から吐きだす能力があり、なかなか侮れません。冷気を弱点とします。
コッカトリス
荒地や火山など乾燥した場所を好む。体長3メートルほどの鶏と爬虫類を合わせたような姿で魔族が
よく使役しています。翼を持っていますがずんぐりした体形のためか、遠くまでは飛べません。
目から石化する白い光線を放ちます。石化能力のほかに攻撃的な性格も脅威になります。
ヒュドラ
5から7本ほどの首を持つ多頭蛇で湖や海、湿地帯に生息します。体長は20メートルほどで胴体は
肥え太って力強く、毒化と溶解のブレスを次々と吐く強敵です。あまりに危険な生物であるため、
騎士団も積極的にこれらを討伐したため、最近は見かけることもなくなりました。冷気が苦手。
ギガントード
体長4メートルほどの巨大なカエルで水のあるところに潜んでいます。カメレオンのように皮膚を
周囲の背景に同化できるほか、標的に近づくと皮膚から毒液を目に見えないガスとして気化させて
標的の意識を奪います。舌はすばやく長く伸びて獲物をからめとる。火と雷と冷気が苦手。
キマイラ
ライオン、ヒツジ、鳥の頭を持った合成獣。胴体はライオンのようだがコウモリのような翼を
持っている。それぞれの口から火や雷、叫びなどの特殊攻撃を放ち、尾にも毒蛇の頭がついている
強敵。被害が大きいために人の手によって徹底的に討伐され、今は遭遇することはほとんどない。
本来は火山などに生息しているが、高位の魔術師が連れて歩いていることもある。
ロック鳥、ルフ鳥
翼の幅が20メートルほどの大型の鳥で普段は高空を滑空しているが、抜群の視力で獲物を
見つけると超高速で急降下してくる。人を掴みあげたり、丸のみにすることは簡単で
巨大すぎるため、とっさに放った風の魔法や矢も効果が薄い。生息数は少なく、生態も謎で
神界アズガルドで繁殖している、などの伝説がある。
ドラゴン系
生態系の頂点に位置する巨大生物で、強大な力と途方もない寿命を持っています。
最強の生物ですが、極端に生息数が少なく、種の滅びを迎えつつあると言われています。
鋼より硬い鱗に覆われ、強靭な四肢と破壊力あるブレスを武器とします。
バランスのとれた防御力を持っていますが、物理攻撃よりは魔法攻撃のほうが
効果があるとされています。また、鱗で覆われていない場所は弱点となります。
魔法生物系
無機物が魔法によって生きているかのように動くものの総称です。
ゴーレム、ガーゴイル、ガーディアン、タロス
古代魔法による術式で与えられた命令に沿って
自律行動するものや、術者の指令で動くものがあります。
金属や砂、泥、溶岩などで体が構成されており、物理攻撃にも魔法にも
よく耐える強敵ですが、動きは鈍重であり、彼らに命令を与えているものを
排除してしまえば、活動を停めることができます。
ドッペルゲンガー
暗黒属性の秘術によって生み出される、敵対する者と同一の能力、姿かたちを
コピーして受肉する仮初の戦士たち。あらかじめ施しておいた結界内にターゲット
が侵入すると、ターゲットのコピーとして具現化して襲いかかる。見た目は完全な
コピーだが、もちろん生物ではなくエクトプラズムで作り出された魔法生命体。
不死身だが一定時間しか活動できません。
水棲生物系
海や湖沼などに潜む雑多なモンスターの分類です。
キラーフイッシュ
1メートルほどのピラニアに似た容姿の魚類です。胸ビレが大きく発達し、跳躍して船に
乗り込んでくることもあります。青と緑を合わせたようなマダラ色彩に銀色の光沢を併せ
持ち、食べたらうまそうに見えます。反面、性質は凶暴で飛びかかって獲物の肉を
食いちぎると飛び跳ねて海へ戻っていきます。味はサバに似ています。冷気と雷が苦手。
プレシオドン
5メートルほどの水棲恐竜で「首長竜」というあだ名があります。太ったイルカに
大きなヒレをつけたような体格で、蛇のように長い首を持つ。円錐型の犬歯が細かく並び、
獲物の肉を細切れにする。好戦的な性格ではありませんが、好奇心が強く、船を見ると
首を突っ込みたがる。冷気と雷が苦手。
ホワイトシャーク
10メートルを超える巨大な人食いザメ。水中での戦闘力はキマイラ以上と言われるほどで、
すさまじい突進力と咬力で自分のホームグラウンドへやってきた相手を確実に殺します。
気が短く、後先考えずに陸上の相手に飛び込みをかけることもあります。冷気と雷が苦手。
アーマーシュリンプ
2メートルほどのカブトガニとザリガニを合わせたような生き物で分厚い石灰質の殻で
上面からの攻撃を防御します。停泊している船に乗り込んでなんでもかんでも食い荒らします。冷気が苦手。
暗黒大陸のモンスター
ラプトル
暗黒大陸の草原などに群れで生息している二足歩行型の小型肉食恐竜。2メートルほどの体長で
前肢には小さいが鋭い爪を持つ。後肢は大きく、強力な蹴りを繰り出したり踏みつけたりする。
また脚力を活かして5メートルほども跳躍することができ、最高時速80キロで走ることができる。
チンパンジー程度の知能があるとされ、仲間同士の鳴き声でコミュケーションをとり連携して狩りをする。
ティーレックス
15メートル前後の体長と5トンを超える体重を誇る二足歩行型の大型肉食恐竜。
暗黒大陸における、海のメガロドン、空のロック鳥に続く三大頂点の一匹に数えられる。
強大なアゴ、力強い後ろ脚、太い尾、それらすべてが一撃で人間を再起不能にする威力を
持っている全身凶器のような存在。目の前に現れた動くものをその優れた脚力で追いかけて
巨大な口で捕らえるだけという生活のため、その目は動くものはよく捕らえるものの、
形状認識や色覚は極めて悪いほか、嗅覚や聴覚、思考能力は低い。たまにあげる咆哮は
近くに居る人間の精神と鼓膜にダメージを与える。咬む力はワニの10倍に匹敵するという。
ジャイアント・アント・ワーカー
カッタラ砂漠などに住む黒い働きアリ。体長は2メートルほどで装甲が硬く片手剣程度では斬れない。
重量系の武器だと砕くことができる。触角や脚で振動や匂いを感知しており、獲物が近づくとアゴで
噛みつく。力は強く自分より大きいものも軽々と運ぶことができる。視力が悪く、冷気を苦手とする。
ジャイアント・アント・ソルジャー
体長3メートルほどの兵隊アリ。外敵と戦うためにのみ生まれた種で働きアリより能動的、攻撃的になっている。
強大に発達したノコギリのような歯を持つ大アゴ、銀色の金属光沢を帯びた動体視力に優れる複眼、腹部に浮かぶ
蛍光オレンジの斑紋(ハチのように相手に危険を知らせる警戒色)などを備えた姿は、見る者に恐ろしげな印象を
与える。大アゴのほかに獲物を溶解させる強酸を吐きだす。視力が悪く、冷気を苦手とする。
ヘルベンダー
5メートルほどの巨大サンショウウオで湿原や湖沼に生息する。ハンターたちには暗黒大陸でもとくに危険な生物として知られる。
でっぷりと太った体には厚い皮下脂肪が詰まっており、ある程度の斬撃、熱、冷気、電撃に耐える。体色は毒々しい
黄色と黒のまだら柄で、皮膚に発電板と呼ばれる発電組織を持ち、400ボルトもの電圧を全身から放電する能力を
持つほか、相手の戦闘能力を10分ほど低下させる毒のブレスを吐きだすことができる。大きく開く口に歯はなく、
感電させた相手を丸のみにする。
デザート・クロウラー
砂海に生息する。2メートルほどの体調で固い表皮を持つ、つやつやした茶色いミミズのような生き物。
蛇行して滑るように進む。頭部にあたる先端に小さくて尖った歯がびっしりついており、これで獲物の
体表を損傷させて血をすする。冷気を苦手とする。
デッドリー・エイプ
森林や密林、樹上に生息する。体長2メートルほどで白い体毛に覆われた大ザルで、皮膚に当たる部分は黒く、
目は燃えるように赤い。知能は非常に高く人間と手ぶりなどでコミュニケーションをとることができる。
腕力や握力は人間の4倍ほども強く、武器を振り回すこともできる。
イービル・マンティス
森林や密林、樹上に生息する。体長8メートルもある巨大なカマキリ。外皮は硬くダメージを与えにくいが
冷気や熱を苦手としている。普段折りたたむようにしているカマは非常に素早く動かすことができ、間合に
入った獲物を瞬時に掴み、カマについているいくつもの尖ったトゲでダメージを与える。
大きな複眼は動くものを遠距離からもよくとらえるが、細かい形状などは視認することができない。
ハーヴェストマン
森林や密林、樹上に生息する。体長5メートルほどの太ったタランチュラ。力強く太い脚を備え、こわばった
体毛が全身を覆い、体毛の色合いやパターンがなんとなく虎を連想させる。頭部と胸部が一体化した頭胸部には
この系統の生物特有である丸いレンズのような複眼が6つ配され、視界の死角をほぼカバーしている。
また強大に発達した鋏角(キバ)の一撃は人間に致命傷を与える。尾端から糸を出すほかに口からも
粘着性の糸を投網のように、あるいは塊にして吐きだし、相手を拘束しようとする。
反面、装甲のようなものはないためダメージを受けやすく、熱や冷気を苦手とする。
タイラント・スネール
密林に生息する。体長4メートル、殻高5メートルほどの巨大カタツムリで茶色い更紗模様の殻には白い
うずまきのストライプが螺旋状に走っており、触角の先に眼球のようなものがついている。
カルシウムで構成された厚い貝殻は重量系武器を持ってしてもなかなか壊せない。口から強酸を霧状にして
吹きつけたり、原液を吐きかけたりでき、相手をどろどろに溶かしてから吸い取るようにして食べる。
移動がとても遅く全力で這っても人間の徒歩程度の速度しかでない。
軟体部分が粘液層に覆われているため、火や冷気を防げるが雷を苦手とする。
エピオルニス
密林に生息する。体高が5メートルほどもある真っ黒いダチョウのような鳥。性質は攻撃的ではないが、
長い脚から繰り出されるキックは人間には致命的な威力を持つ。またクチバシの一撃も危険。
チーターなみの俊足の持ち主でもある。
最終更新:2014年01月27日 23:05