なぜ高音質の方が良いのか?
主に以下の理由が挙げられると思います。
①音質が良い方が自分の声を素直に伝えることができる
②歌い手のモチベーションが上がる
③音質が良い方が、ミックスがやりやすい(音の劣化が少ない)
④ミキサーのモチベーションが上がる
上記の様に、音質が良いと、自分自身(歌い手)(①②)とミキサー(③④)の両方に良い影響を与え、結果的に良い
作品になる可能性が高くなります。
まず歌い手さん自身は、自分の声を素直に伝えて欲しいと思うだろうし(コンデンサーマイクはより繊細に録音できる)、また例えば高いマイク買ったから頑張って歌を録音しようとするでしょう。このように、録音時の音質は、物理的な面と精神的な面の両方に良い影響をもたらします。
これと同じように、ミキサーにとっても、音質は物理的にも精神的な面にも影響します。物理的な面で言えば、ノイズまみれの音源では、ノイズ除去をすると大小はありますが、かならず音質は劣化します。また、EQなんかで音質調整をする場合など、音質が良くないとうまく調整できず歪んで聞こえたり不自然になったりする場合が多いです。
一方、精神的な面では、もちろん音質よくばっちり録音できたら音源がきたら、精一杯頑張ってみようと思いますし、また、ミックス作業は繰り返し同じ音源を聞くことになりますので、モチベーションの維持にもつながります。逆に、ノイズを多く含む低音質な音源がくると、低音質の音源をどこまで奇麗にミックスできるか果敢にも挑戦する方も少なからずいるとは思いますが、ミックスがうまくいかなくなった場合、これは音質が悪いからうまくいかないんだなーと途中で諦めてしまう方が多いのではないでしょうか。
以上の様に、音質良く録音することは、歌い手にとってもミキサーにとっても良い影響を与え、結果的に、作品のクオリティーが向上します。ですので、歌い手さんには、できる範囲でいいですので、最低限やれることはぜひとも挑戦してもらいたいです。
ちょっと前置きが長くなりましたが、以下に具体的な音質向上の対策方法を述べます。
最終更新:2020年12月24日 06:24