scapegoat



はじめに羽を与えられ
人は僕を夢で塗りつぶした

「お前はとても美しい」
喜んで身を捧げた

享楽と欲望に染まり
求め与え 繰り返した末路

森羅万象を詰め込んだ
巨大な闇を背負っていた

君をけして汚さないように
何度も消ゴムをかけるけど

じわじわ滲みだすこの気持ちは
きっと傲慢な黒をしてる

おわりに羽を奪われて
人は僕と夢を選り分けた

「お前は良くないものだから」
残された鈍の原稿

穢れた黒を隠すように
極彩色を重ねた後は

森羅万象を詰め込んだ
巨大な黒を背負っていた

君をけして汚さないように
何度も消ゴムをかけるけど

欲に染まりきったこの体
触れる事すら躊躇うほどに

生まれた時は無色透明で
夢と希望を描いていた

積み上げた偶像崇拝主義に
僕は埋もれていた

君がけして汚れないように
僕の背の翼は削ぎ落とした

光を追いかけた頃の様に
清く白い君に憧れてる

君がけして汚さないように
僕が全ての 黒になるから

次の僕に会えたら
次は夢の様な白を描こう

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最終更新:2011年02月16日 14:16
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