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412 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 18:47:40 ID:cvuPAKPU0
~メイドカフェ『ウィザード・オン・ターフ』~
ミオリチャン「じゃあ、お先に失礼しまーす♪」
邦彦「お疲れさん」
スマイルカナチャン「また明日ねー♪」
ミオリチャン「ふぅー。ったくオタクどもを相手するのも楽じゃねえな…」
413 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 18:54:59 ID:cvuPAKPU0
~武市厩舎~
ミオリチャン「ただいまー」
武市「ミオリチャン、ちょっとそこに座りなさい」
ミオリチャン「え?なんで?」
オルレアンノオトメ「私、見ちゃったの…あなたがメイドカフェでバイトしてる所」
武市「うちの厩舎はバイト禁止と言ったはずだ!」
ミオリチャン「…うっせーな」
武市「な、何だ、その態度は!」
ミオリチャン「うっせーっつってんだよ、ジジイ!」
ユメノキズナ「み、ミオリチャン先輩…?」
414 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 19:08:42 ID:cvuPAKPU0
ミオリチャン「大体この厩舎が貧乏なんだからしょーがねぇだろ!」
武市「何だと!」
ミオリチャン「ダチのティファニーケイスなんて、月2万もこづかいもらってるに、
私は月500円ってなんだよ!今時の2歳馬だってもっと貰ってるわ!!」
マヤノマヤ「ミオリ、やめなさい」
ミオリチャン「うるせー。こんな貧乏厩舎、恥ずかしくてやってられっかよ!」
マヤノマヤ「ミオリ!!」
バシッ
ミオリチャン「痛ッ…」
415 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 19:17:15 ID:cvuPAKPU0
マヤノマヤ「先生がどれだけ私たちの事思ってるか、あんた知ってる?
朝は早くから夜は遅くまで、どんだけ苦労してるか…知らないでしょ!?
貧乏厩舎で恥ずかしい?あんたの方がよっぽど恥ずかしいわよ!!!!」
ユメノキズナ「マヤ先輩…」
武市「…」
ミオリチャン「…しらねーよ」
マヤノマヤ「何?」
ミオリチャン「しらねーっつってんだよ!この説教ババア!もういい、家出する!!」
ユメノキズナ「み、ミオリチャン先輩!」
ミオリチャン「どけよ、小娘。あばよ貧乏臭い皆様」
ユメノキズナ「追わなくていいんですか!?」
マヤノマヤ「ほっときなさい。あんなバカ…」
武市「…」
416 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 19:40:49 ID:cvuPAKPU0
ミオリチャン「さてどうしよ。ティファニーのとこ行くにも、今から栗東じゃ遅くなるな…」
ミオリチャン「あいつん家でいいや」
417 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 19:41:33 ID:cvuPAKPU0
~小島厩舎~
太一「おい親父!『魔法少女オースミハルカちゃん』始まるぞ!!」
太「いかん忘れてた!土曜の夜はやっぱ!『魔法少女オースミハルカちゃん』だな!!」
アプリ「えーーー?私、土曜映画劇場『沈黙の大井』見たかったのにー!」
豊「それより土曜サスペンス『名将刑事サムソン~登別急行殺人事件』見ましょうよ!」
あーだこーだ
ドドドドド…
豊「ん?」
太「嫌な予感しかしない!」
ガシャーンッ
豊「毎度のことだけど、ぎゃあー!」
ミオリチャン「アプリ、今晩泊めて!!」
太「うちの厩舎になんか恨みでもあるのか…」
アプリ「しかしよく踏まれるわねー、豊」
豊「いや、早く助けろよ」
418 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 19:52:40 ID:cvuPAKPU0
アプリ「泊めてって言われても…寝るところが余ってないの。ごめんね、ミオリン」
ミオリチャン「ちぇっ…ま、いっか。他あたってみるわ」
アプリ「うん、じゃーねー」
太一「おい親父!『魔法少女オースミハルカちゃん』始まったぞ!!」
太「おお!みらくる、みらくる、ちんちらりーん♪」
太一「その名はおーすみはるかちゃーん♪」
オオゾラ「こいつらアホwwwRECしてYouTubeにうpしてやろwwwww」
豊「ひどっ」
アプリ「んもーそんな大声で歌わないで!静かにしなさいよ!近所迷惑でしょ!!」
ミオリチャン(…楽しそうだな)
419 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 19:59:07 ID:cvuPAKPU0
ミオリチャン「さて、次はどうしよ…」
ミオリチャン「アパパネんとこ行くか。あいつら超金持ちだし」
422 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 21:31:15 ID:cvuPAKPU0
~国枝厩舎~
アパパネ「これが浜中キュンの髪の毛」
アパパネ「これは浜中キュンの切った爪」
アパパネ「で、これが浜中キュンの血液」
国枝「……で?こんなもん見せられても困るんだが?」
アパパネ「これで浜中キュンのクローンを作るのよ!察しなさいよ!!」
国枝「俺は遺伝子研究者になった覚えはない!」
コンコン
ソニック「はーい」
ミオリチャン「アパパネ!泊めてくんない!?」
アパパネ「無理」
ミオリチャン「早っ」
423 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 21:35:53 ID:cvuPAKPU0
国枝「君は武市くんところの…早くお家に帰りなさい。皆も心配してるだろうし」
ミオリチャン「いいんです、家出しましたから」
アパパネ「家出?どーせバイトしてたことがバレて、怒られたから。とかそーゆう理由でしょ」
ミオリチャン「うっ…」
ソニック「図星みたいですね…」
アパパネ「さぁ帰った、帰った、家出少女を泊めてあげる馬房はないよ」
ミオリチャン「ちぇっ…ケチ」
アパパネ「で、これが浜中キュンの精液」
国枝「んなもん見せんな!」
ミオリチャン(なんだかんだで仲良いな…)
425 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 21:37:37 ID:cvuPAKPU0
ミオリチャン「どうしよ…アニメんとこでもあたってみるか…」
ミオリチャン「でもあそこ変態の巣窟なんだよなぁ…」
427 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 21:43:05 ID:cvuPAKPU0
~牧厩舎~
ヨートー「ツーピースw久々におちんこチャンバラしようずwww」
ツーピース「いや、いいよwww」
ヨートー「んもーwいけずwwwそんな事言わずに一戦交えようやwwwww」
ツーピース「実は、私牝馬だったの」
ヨートー「えwwwwww」
ニゴウハン「おちんぽ付いてんじゃんwww」
ツーピース「いや、これはハリボテ。ほらっ」スポッ
ヨートー「ちょwww衝撃の事実wwwwww」
ニゴウハン「まさかの展開wwww」
牧「俺も知らんかった…」
コンコンッ
アニメイト「はーい」
ミオリチャン「アニメっち!今晩泊めてよ!」
428 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 21:47:17 ID:cvuPAKPU0
アニメイト「ミオリン…なんでまた?」
ヨートー「ミオリン見て見てwww」
ミオリチャン「はいはい妖刀妖刀」
ツーピース「家出でもしたの?」
ミオリチャン「うん…」
アニメイト「そっか。でも今馬房全部埋まっちゃってるんだ。ごめんね、ミオリン」
ミオリチャン「仕方ないよ…。ごめん、突然訪ねて来ちゃって」
牧「気をつけて行きなさい。外も暗いし」
ミオリチャン「はい」
429 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 21:50:41 ID:cvuPAKPU0
ヨートー「よっしゃwwwじゃあさくらんぼの種飛ばし大会開こうずwwwwww」
ニゴウハン「ペッ」
ドレックセル「ペッ」
ツーピース「ペッ」
牧「こらー!部屋を汚すな!!」
アニメイト「もうホントやだこいつら…」
ミオリチャン(アニメっちも苦労してるな…)
430 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 21:55:31 ID:cvuPAKPU0
ミオリチャン「どうしよ…サンテミリオン、ミリオンねぇ…」
ミオリチャン「でもアイツ苦手なんだよなぁ…」
431 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 22:00:58 ID:cvuPAKPU0
~古賀厩舎~
ゲイルスパーキー「好きだ、アーバニティ」
アーバニティ「俺もゲイルが好きだ」
ゲイル「アッー!」
アーバニティ「アッー!」
ベネディーレ「気色悪い…あっちでやってよ!」
コンコンッ
古賀「はいはい」
ミオリチャン「あ、あの、ミリオンさん居ますか?」
ミリオン「あら?これはこれは。誰かと思ったらミオリサンじゃありませんこと?」
ミオリチャン「チャンね、サンじゃなくてチャン」
432 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 22:06:38 ID:cvuPAKPU0
ミリオン「家出?まー!それは大変でしたわねぇ」
ミオリチャン「うん、だからさ。ね?泊めてよ」
ミリオン「それは無理ですわ」
ミオリチャン「何でよ!あそこの部屋空いてんじゃん!」
ミリオン「あらやだ、あの馬房はうちの先生の部屋ですわ」
ミオリチャン「……いや、だって馬房だよ?」
古賀「そうそう。ここが俺の部屋なんだ~♪」
ミリオン「で、わたくしは前まで先生が寝てたベッドに寝てますのよ」
ミオリチャン(それでいいのか古賀厩舎よ)
434 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 22:12:21 ID:cvuPAKPU0
ミオリチャン「どうしよ…そろそろ頼れるダチも少なくなってきた…」
ミオリチャン「あっ、そういやシーズンズベストがいたな…」
435 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 22:21:32 ID:cvuPAKPU0
~藤沢厩舎~
ミッションモード「一つ!藤沢先生の言うことは絶対であります!」
ペルーサ「一つ!下手な鉄砲数うちゃ当たるであります!」
リリエンタール「一つ!この際GⅠとは言わずGⅡGⅢでも何でもいいから重賞を勝つであります!」
シャガール「一つ!とりあえず秋は外国人乗せときゃいーんだよであります!」
ニホンバレ「以上!藤沢厩舎4か条であります!敬礼!」ビシッ
藤沢「よろしい!では今日はこの辺で就寝!明日に備えよ!」
全員「了解であります!」
コンコンッ
藤沢「構わん、入れ!」
ミオリチャン「ど、ども…」(うるせぇ厩舎だなぁ…)
シーズン「ミオリン少尉!どうしたでありますか!」
ミオリチャン「私は軍に属した記憶はございませんが…。そんなことより今日泊めて!」
436 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 22:28:25 ID:cvuPAKPU0
シーズン「それは無理であります!」
ミオリチャン「そんな事言わないでさぁ~いいじゃーん」
シャガール「他厩舎の諜報部員とも考えるため、お泊り行為は禁止しているのであります!」
ミオリチャン(めんどくせぇ厩舎だなぁ…)
藤沢「そういう事だ!ミオリチャン少尉、貴官はただちに自厩舎に帰還せよ!」
ミオリチャン「へーへー、了解でありま~す」
ニホンバレ「では皆の者、就寝!」
全員「了解!」
ミオリチャン(ここも駄目だったか…)
437 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 22:29:13 ID:cvuPAKPU0
何か寂しい
438 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 22:32:49 ID:cvuPAKPU0
ミオリチャン「はぁ…あとはプリメモんとこぐらいか…」
ミオリチャン「頼むよプリメモ、あんたが最後の砦だかんね…」
ミオリチャン「あ…雨降ってきた……」
440 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 22:40:04 ID:cvuPAKPU0
~高橋厩舎~
高橋「暇だなー」
プリメモ「そろそろ12時ですね。そろそろ寝ましょう、先生」
高橋「そうだな」
コンコンッ
プリメモ「はーい。誰だろ?こんな時間に…」
ミオリチャン「…よっす」
プリメモ「ミオリン!どうしたの…とりあえずあがんなよ」
ミオリチャン「サンキュ」
高橋「どうしたんだい?」
ミオリチャン「実は…家出して、泊めてくれる所探してるんです」
プリメモ「家出?」
高橋「…事情を話してくれないか?」
ミオリチャン「はい…」
442 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 22:56:08 ID:cvuPAKPU0
>>439今回は番外編回みたいなもんです…。
高橋「なるほど…」
プリメモ「…ミオリン、今すぐ家に帰った方がいいよ」
ミオリチャン「な、何でそんな事言うのよ!」
443 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 22:57:07 ID:cvuPAKPU0
プリメモ「…うちもご覧の通り貧乏よ」
ミオリチャン「…」
プリメモ「でも、私はそのことを一回も恥じたことなんて無い。不幸に感じたこともない」
高橋「メモリー…!」
プリメモ「楽しければいいじゃない、別に貧乏だって」
ミオリチャン「私とアンタんとことは違う!分かったような事言わないで!もういいよ、私今日野宿するから……」
プリメモ「甘えてんじゃないの?」
ミオリチャン「は?」
プリメモ「自分に甘えてんじゃないの?そうやって何か理屈を作って、それってただの甘えじゃない」
ミオリチャン「うるさい!」
プリメモ「悔しかったら這い上がればいいじゃない!
高い山に登りたいんだったら自分の足で登ればいいじゃない!
私は強くもないし早くもない、でも絶対甘えたりなんかしない。
おんぶされて登った山頂の景色なんて、きっと雲で霞んでる」
ミオリチャン「…そーかい。あんたもマヤ先輩と同じだね」
プリメモ「行きなさいよ、早く」
ミオリチャン「言われなくても出てくっての……」
444 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 23:01:55 ID:cvuPAKPU0
ミオリチャン「雨、強くなってる……」
ミオリチャン「…クシュンッ」
ミオリチャン「……寒い…寒いよぉ」
ミオリチャン「……ウエーン」
445 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 23:08:01 ID:cvuPAKPU0
気付いたら、私は自分の家の前に立ってた。もう帰らないと決めていたこの家に。
ミオリチャン「…」
ガチャッ
マヤノマヤ「…入りなさい」
ミオリチャン「マヤ姉ちゃん……うん」
ミオリチャン「みんなもう寝たの?」
マヤノマヤ「今何時だと思ってるの?みんなとっくに寝たわよ」
ミオリチャン「そうだよね…」
446 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 23:16:46 ID:cvuPAKPU0
ミオリチャン「あ、あのさマヤ姉ちゃん…私…」
マヤノマヤ「お腹空いたでしょ?はい、これ」
ミオリチャン「ありがと……あの、私」
マヤノマヤ「来て」
ミオリチャン「?」
マヤノマヤ「いいから、こっちに来て」
ミオリチャン「…これって」
マヤノマヤ「あなたが欲しがってたイヴ・サンローランのバッグよ」
ミオリチャン「でもこれ…すっごく高いやつだよ?」
マヤノマヤ「皆でお金を出し合って買ったのよ。あなたへのプレゼントってね」
ミオリチャン「そんな…私、家出したのに。悪い子なのに」
447 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 23:22:11 ID:cvuPAKPU0
マヤノマヤ「先生に感謝するのね。発案者なんだから」
ミオリチャン「武市先生…グスッ」
マヤノマヤ「ほら、そんな顔したら可愛い顔が台無しよ。我が厩舎のお姫様?」
ミオリチャン「…ウワーン!」
マヤノマヤ「こんなに体冷たくして…もう大丈夫だからね…」
ミオリチャン「ごめんなさーい!うわーん!」
(物陰)
武市「私も甘いな…」
448 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/10/30(土) 23:29:21 ID:cvuPAKPU0
~後日~
ミオリチャン「え?マヤ姉ちゃんも家出したことあるの?」
武市「した事も何も、そりゃ凄かったぞ。10回以上はしてたな」
ユメノキズナ「へぇ~意外ですね…」
マヤノマヤ「ちょ、ちょっと!そんな事今はどうでもいいじゃない!///」
武市「しかし、どうしてこうもウチにはお転婆娘ばかり入厩してくるんだろうな」
オルレアン「じゃあ次はキズナが家出する番だね~」
ユメノキズナ「わ、わたしはそんな事しませんっ!」
武市「はっはっは、もう勘弁してほしいな」
ミオリチャン「ハハハ…」
ミオリチャン(ごめんなさい、そしてありがとう)
ミオリチャン(武市厩舎に所属できたことが、私の一番の幸せです)