第8話「夢の最後まで」

126 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/13(土) 17:39:50 ID:Vs970pt40
~宗像厩舎~

丸田「すみませんでした!」

馬主「許さんぞ!もう次はないと言っていたはずだ!」

宗像「私からも頭を下げますから、どうか許してやってください」

馬主「フンッ、もうこいつには乗せん!」

丸田「そんな…」

馬主「宗像くん、君のところにももう馬は回さん!」



丸田「すみません先生、俺のせいで…」

宗像「お前は気にするな。私の調整不足だったんだ」

丸田「先生…」


127 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/13(土) 17:50:26 ID:Vs970pt40
~浜中厩舎~

アンジェリカ「おねーちゃん、あそぼ!」

ディアーナ「あそぼーあそぼー!」

ディザイア「おいこのガキども何とかしろ!」

浜中「そう言わずに面倒ぐらい見てやってくれよ…同じレッド冠なんだしいいだろ」


アパパネ「うちらが今度当たるとしたら、ヴィクトリアMね」

アニメイト「そうだね!今からワクワクしちゃうよ」

ミオリチャン「ちぇっ。いいよなぁーGⅠに出れて」

アニメイト「大丈夫だよ!ミオリンも早く1000万下から勝って、上がってきなよ!」

アパパネ「ちょ、ちょっとアニメイト」

ミオリチャン「私…一応1000万下は勝ってるんだけどなぁ…」

アニメイト「ご、ごめん!」

ミオリチャン「いいって、いいって、気にしてねぇよ…」


128 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/13(土) 17:58:25 ID:Vs970pt40
レーヴ「おい!何で俺の主戦が大江原なんだよ!」

浜中「文句言うなよ」

レーヴ「おかげで弥生賞ドンケツで負けたじゃねーか!」

大江原「俺だけのせいにするな!お前も悪い!」

豊「だから俺が乗った方がいいとあれほど…」

典弘「お前まだいたのかよ」


アパパネ「今日はこの辺でお開きにしよっか」

ミオリチャン「そうだな」

アニメイト「ミオリン、本当にごめんね」

ミオリチャン「だから、もういいって!全然気にしてないよ」


(-事件


217 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/15(月) 19:37:12 ID:ijfWIuaM0
~小島厩舎~

太「ミオリチャンが中山牝馬Sに出る?」

豊「へぇー、良かったじゃないか。友達が活躍するなんて」

アプリ「うん!」

太一「マリカーしようぜマリカー」

幸四郎「よっしゃ負けんで!」

邦彦「ふふっ面白い。私はWiiの魔術師と呼ばれた男よ…」


218 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/15(月) 19:42:20 ID:ijfWIuaM0
ミオリチャン「はぁ…ああは言ったものの、やっぱ傷つくなぁ~」

ミオリチャン「ん?」

ブエナビスタ「あら」

ミオリチャン「げっ…ババア」

ブエナビスタ「いい加減ババア呼ばわりやめなさいよ!」

ミオリチャン「冗談だよw」

優作「んもーwww」

ブエナビスタ「ん?」

ミオリチャン「どうした?」

ブエナビスタ「いや、今なんかいた気がしたんだけど…」


220 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/15(月) 19:49:12 ID:ijfWIuaM0
ブエナビスタ「…まぁいいや。それより、何か元気ないようだけど?」

ミオリチャン「…アンタには関係ないよ」

ブエナビスタ「そんな事言わずに、話してみなさいな」

ミオリチャン「いや、アンタには無縁なことだよ…」

アプリ「あれ?ミオリン……それに…ブエナさん?」

ブエナビスタ「?あなた誰?」

ミオリチャン「私の親友のアプリコットフィズだ。知らないのか?スーパーアイドルなんだぞ」

アプリ「そ、そんなスーパーアイドルだなんて///」

ミオリチャン「本当のことだろ?」

アプリ「んもー」

イチャイチャ

ブエナビスタ「イラッ」


221 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/15(月) 19:53:44 ID:ijfWIuaM0
ブエナビスタ「ちょっと、私と貧乏娘は大事な話してたんだから、邪魔しないでくれるかしら」

アプリ「え…」

ミオリチャン「そうだっけ…?」

ブエナビスタ「アイドルだか何だか知らないけど、よいこは早くおうちに帰りなさいな」

アプリ「な、何ですかあなた!それに私のミオリンとどーゆー関係なんですか!」

ブエナビスタ「私のミオリン…?」

アプリ「そうです!私のミオリンです!!」

ゴゴゴゴゴ…

ミオリチャン「え…何この空気……」


222 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/15(月) 20:02:34 ID:ijfWIuaM0
~美浦トレセン~

善臣「騎手をやめたい!?」

丸田「…はい」

宏司「なんでまた…」

丸田「自分には…やっぱり向いてないと思うんです…」

後藤「そんな事ねえって!」

浜中「諦めんなよ!」

豊「誰だって一度はぶち当たる壁だし、もう少し頑張ってみようよ。な?」

丸田「でも、俺…」


223 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/15(月) 20:05:12 ID:ijfWIuaM0
~公園~

ミオリチャン「やれやれ…何とかアプリは帰ってくれたけど…」

ブエナビスタ「…」

ミオリチャン「何でアンタはまだいるんだ…」

ブエナビスタ「ほら、お姉さんに話してごらんなさい」

ミオリチャン「アンタもしつこいなぁ」

ブエナビスタ「…」

ミオリチャン「…わかったよ」


224 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/15(月) 20:28:31 ID:ijfWIuaM0
~美浦トレセン~

丸田「俺、全然成長しないし、すぐ落馬するし、空気読めないし、何より弱いし…」

善臣「思い悩むってことは、それだけで成長したって証なんじゃないかな」

宏司「そうだよ。落馬が何だ、俺だって豊さんだって落馬してるんだぞ?」

豊「その通りだ。落馬は誰にだってある。気をつける事に越した事はないが、仕方ないさ」

後藤「空気は読むもんじゃねぇ、吸うもんだろ」

浜中「そう、ましてや俺ら若手なんかは空気なんて読む必要ないのさ」

善臣「丸田君、君は弱くないよ」

丸田「みんな…」

善臣「本当の強さは勝ち続けることじゃない。何度倒れても起き上がれることを強いって言うんだ」キリッ

後藤(プッ…このドヤ顔wwwやべっ噴出しそうw我慢我慢)

豊「お前の騎手人生が終わったかどうかテストしよう。
   もし、お前がまだ馬に乗りたいって気持ちがあるなら、それはまだ終わってない」

丸田「…」

善臣「どうだ?」


225 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/15(月) 20:42:02 ID:ijfWIuaM0
~公園~

ブエナビスタ「…そう、そんな事があったんだ」

ミオリチャン「天下の最強馬様にはわかんないだろ…」

ブエナビスタ「ミオリン」

ミオリチャン「な、なんだよいきなり」

ブエナビスタ「私の目を見て」

ミオリチャン「…」

ブエナビスタ「…」

ミオリチャン「///」


226 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/15(月) 20:43:54 ID:ijfWIuaM0
ブエナビスタ「あなた、私に言ったわよね?『私は走って来た道を引き返さな』って」

ミオリチャン「ああ…」

ブエナビスタ「だったら、そのまま走り続ければいいじゃない」

ミオリチャン「…」

ブエナビスタ「少なくとも、私はそうして来た。そうやって、ここまでたどり着いた」

ミオリチャン「ババア…」

ブエナビスタ「ミオリン、約束して。夢の最後まで走り続けるって」

ミオリチャン「…」

ブエナビスタ「そしてその先を、私に見せて」

ミオリチャン「…」


228 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/15(月) 20:58:33 ID:ijfWIuaM0
~美浦トレセン~

丸田「俺、頑張ってみます!どこまでやれるか分からないけど…頑張ります!」

豊「うん、いい返事だ」

善臣「迷いのない、いい顔をしてるな」キリッ

後藤(だからドヤ顔wwwwwwww)

後藤「ッ…」

宏司「どうしたんだ?」

後藤「い、いやちょっと感動したあまり…」

善臣「後藤、後でお前に話がある」

後藤(ゲーッ!バレてたし……)


229 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/15(月) 21:00:15 ID:ijfWIuaM0
武市「丸田くん、話は聞かせてもらったよ」

丸田「武市先生…?」

武市「すまないね、盗み聞きするつもりは無かったんだが、たまたま通りかかって」

豊「どうしたんです?あっ俺に騎乗依頼ですか?」

武市「ははっ面白い冗談だね、豊くん」

豊「…」

アロマ「ほれ一杯」

豊「いただこう」

武市「丸田くん、またミオリチャンに騎乗してみないか?」

丸田「俺なんかでいいんですか?」

武市「私は君に乗ってもらいたいんだ、丸田くん、いいね?」

丸田「…はい!!」

優作「良かったな丸田!」

宏司「誰かー、不審者が…」

優作「違います」


234 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/15(月) 21:09:53 ID:ijfWIuaM0
~公園~

ユメノキズナ「あっいたいた~、ミオリチャンせんぱーい!」

ブエナビスタ「…どなた?」

ミオリチャン「ああ、うちの厩舎の後輩だよ。ユメノキズナって言うんだ」

ユメノキズナ「ぶ、ブエナビスタさん!?ミオリチャン先輩、いつの間にお知り合いに?」

ブエナビスタ「ふふっ。私とミオリンは親友なのよ?」

ミオリチャン「おいババア、勝手なこと抜かすな」

ユメノキズナ「ブエナさんと親友なんて、すごいです!さすがミオリチャン先輩です!」

ミオリチャン「お前も信じるな」

ブエナビスタ「本当はまんざらでもないくせに」ズイッ

ミオリチャン「あ、すみません、顔近いんで、離れてください」


240 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/15(月) 21:26:23 ID:ijfWIuaM0
ユメノキズナ「あっ!そんなことより、マヤ先輩が怒ってましたよ?」

ミオリチャン「えっ」

ユメノキズナ「買い物に頼んだまま帰って来ない!って…」

ミオリチャン「やべっすっかり忘れてた!キズナも付き合ってくれ!」

ユメノキズナ「あっ待ってくださいよぉー」

ミオリチャン「あっ、そうだ」

ブエナビスタ「?」

ミオリチャン「そんなに見たいって言うんなら、見せてやるよ」

ミオリチャン「私の夢の最後を、その先を…」

ブエナビスタ「ふふっ、楽しみにしてるわ」

ミオリチャン「あ、ありがとな。ブエナビスタ…///」

ブエナビスタ「やっと名前で呼んでくれたわね…ミオリン」

ミオリチャン「うるせぇババア!じゃあな!」

ブエナビスタ「何よこの貧乏娘!あっかんべー!ばーかばーか!」


241 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/15(月) 21:34:22 ID:ijfWIuaM0
~宗像厩舎~

丸田「ただいま帰りました」

宗像「おお、今ちょうど馬主さんが来てたところだ」

丸田「あ、あの、本当にすみませんでした!」

馬主「…」

丸田「俺にもう一度だけチャンスをください!」

馬主「…」

丸田「俺、やっぱりまだ諦めたくないんです!こんなところで終わりたくないんです!」

宗像「恭介…土下座までして…」

馬主「顔をあげなさい、丸田君」

丸田「…」

馬主「何があったか知らないが…君は今とてもいい顔をしている。漢の顔だ」

馬主「結果がどう転んでも、君に託そうと思う」

丸田「ありがとうございます!」

宗像「良かったな、恭介」


245 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/15(月) 21:46:58 ID:ijfWIuaM0
~松田博厩舎~

マツパク「うーむ…あずにゃん可愛いのぉ…いや、いやいや!
      やっぱりっちゃんが最高じゃい!!」

ガチャ

ブエナビスタ「ただいま」

ダイシンプラン「おおっブエナ様、心配しましたぞ」

ダイシングロウ「今まで一体どこに行ってらっしゃったのですか」

ブエナビスタ「うっさいわねぇ。どこだっていいでしょ」

アマファソン「…お友達。ですかな?ブエナ様」

ブエナビスタ「んなっ!?そんなわけないでしょ!」

マツパク「おう、ブエナ様!今度ブエナ様にりっちゃんのイラストが載った
      特製メンコ付けさせてやるわい!」

ブエナビスタ「やめて」


247 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/15(月) 22:03:09 ID:ijfWIuaM0
~小島厩舎~

太一「親父!邦彦さん!幸四郎さん!『ヤマニンアラバスタたん』始まるぞ!」

太「待ってました!」

邦彦「土曜の夜はやっぱこれだな!」

幸四郎「見てみい!今日のゲスト出演、テイエムチュラサンや!!」

オオゾラ「えーー、『プライベート・ライアン・ムーア』見ようぜー」

豊「土ワイの『女刑事ベガ~京都に消えた花嫁』見ましょうよ」


アプリ「はぁ…」

アプリ(何よ、何よ何よ何よ何よ!ミオリンは私のものなのに…)

アプリ(ブエナビスタ…許せない)



つづく





250 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/15(月) 22:37:51 ID:ijfWIuaM0
次回予告

とある休日、柴田善臣は後輩の大江原圭、後藤浩輝、北村宏司を連れて釣りに来ていた。
釣りに飽きた後藤は、散歩した先の海岸で謎の洞窟を発見する。
その一方、宝の地図を手に入れた藤沢和雄は、
武豊、横山典弘、ルメールを連れてお宝を探しに旅に出ていた。
果たして藤沢はお宝を手にすることが出来るのか…
そして善臣はマグロを釣り上げることが出来るのか…



次回、アパパネと浜中俊が恋に落ちたらどうすんの?Season2

第9話、「相談役の大冒険」

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最終更新:2010年11月21日 19:42