第15話「いつか見た見知らぬ世界」

611 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/23(火) 18:10:23 ID:lDAIEopK0
~小島厩舎~

幸四郎「じゃあ皆、俺はちょっとフランスにバカンスに行ってくるわ」

太一「お土産忘れないでくださいね!」

豊「おい幸四郎、パスポート持ったか?」

幸四郎「ああ、パスポートなら引き出しの一番奥や」

豊「は?」

幸四郎「いや、なくしたら大変やろ?ちゃんとしまっとかな」

豊「…」

幸四郎「?」

豊「…」

幸四郎「……あっ!!」

豊「お前ほんとアホだな」


613 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/23(火) 18:30:32 ID:lDAIEopK0
内田「ちわー!漬物石屋でーす!」

太「こりゃどうも。そこに置いといてくれ」

内田「はい」

内田「ひぃひぃ、ふぅふぅ、重いなー」

内田「うわっ」ヨロッ

アプリ(当たる!?)

豊「アプリ、危ない!」

ゴチンッ

豊「ぎゃあ!」

アプリ「ゆ、豊!そんな…私を庇って…」

内田「何かごめん」



617 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/23(火) 18:49:37 ID:lDAIEopK0
豊「うーん…ん?こ、ここは…?」

太「おおっ気付いたか!」

アプリ「豊!」

豊「ここは何処だ?俺は…誰だ?」

アプリ「えっ…」

太一「お、親父、これって…」

太「うむ。記憶喪失になったらしいな」

アプリ「そんな…」

豊「あなたたちは…誰ですか?」

アプリ「豊!私よ!アプリコットフィズ!」

太「私は小島太。競馬の調教師をしている」

太一「俺は太一!日本八大競争とドバイWC、凱旋門賞を制した超絶天才騎手」

アロマ「そんなバレバレの嘘、よく真顔で言えるな」

豊「そうなのかい?競馬はよく分からないが…凄いんだね君」

アロマ(信じちゃってるよオイ…)


620 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/23(火) 19:18:34 ID:lDAIEopK0
アプリ「ちょっと太一!冗談言ってる場合じゃないでしょ!」

太一「ごめんごめん」

太「とは言っても、記憶喪失とかどうやって直せばいいんだ?」

オオゾラ「昔の映像とか見たら思い出すんじゃね?」

アロマ「それだ!」

オオゾラ「豊の過去のレース映像持ってくる!」



オオゾラ「豊!これを見るんだ!」

『2008年 エリザベス女王杯(GⅠ)』

太「なぜわざわざこれをチョイスした」


621 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/23(火) 19:23:49 ID:lDAIEopK0
豊「ははっw何だこいつwwwスタート直後に落馬とかワロスwwwww」

太一「あんただよ」

豊「えっ」

アプリ「何この新手のイジメ」

アロマ「おい!」

オオゾラ「俺は間違ってないぞ!悪い思い出の方が呼び起こし易いだろ!」

豊「これが…俺…?」


623 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/23(火) 19:30:54 ID:lDAIEopK0
アプリ「豊…まだ思い出せないの?」

豊「すまない…」

太一「まあ、そんなに焦ることなっすよ」

豊「ちょっと自分を探しに旅に出るわ」

太「気をつけて行けよ…」

邦彦「豊…」

アプリ「わ、私、こんなの嫌だよ…」


624 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/23(火) 19:37:46 ID:lDAIEopK0
~松田博厩舎~

豊「ここは何だ?」

マツパク「おう!豊!何の用じゃい!」

豊「あなたは?」

マツパク「は?」

豊「何で顔が全体的につぶれてるんですか?」

マツパク「なんじゃいお主!失礼な!!」

ブエナビスタ「うるさいわねー…あ、豊じゃん」

豊「君は?」

ブエナビスタ「は?」

豊「何か知ってるような気がする…確か…エビナスブタ?」

ブエナビスタ「ブエナビスタよ!」

マツパク(コイツわざとなんじゃ…?)


625 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/23(火) 19:43:30 ID:lDAIEopK0
~藤沢厩舎~

豊「ここは何だ?」

藤沢「ん?なんだ豊か」

豊「あなたは?」

藤沢「藤沢帝国の国王・藤沢和雄だが」

ダンファ「先生バカ言ってないで、早くご飯食べちゃってくださいよ」

豊「藤沢…帝国…?」

ダンファ「豊も乗らなくていいから」

豊「すみません、そうとは知らずにビザも持たずに入国してしまいました」

ダンファ「は?」

豊「俺は犯罪者になるのでしょうか?」

宏司「もしかして豊さん、記憶喪失…?」

藤沢「よし、私の科学力でメカ豊に…」

ラドラーダ「これ以上被害者を増やすな!」


627 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/23(火) 19:56:54 ID:lDAIEopK0
~牧厩舎~

豊「ここは何だ?」

ヨートー「これはこれは、豊殿ではないか」

豊「君は?」

ヨートー「我はムラマサノヨートー。なに、時代遅れの侍だよ」

豊「ってことは、あなたがあの有名なラスト・サムライ?」

ヨートー「ふむ…そう言うことになるかも知れんな」

アニメイト「あれ?豊さん、こんなところで何してるんですか?」

豊「君は?」

アニメイト「私?アニメイトバイオだけど…どうしたの?」

豊「アニメイトバイオ?」

アニメイト「これ見れば思い出すかな?」バサッ

豊「ひ、ひゃあ!悪魔だ!」

アニメイト「そんなに怖がらなくても…」

豊「悪霊退散、悪霊退散!れつ、しん、きん、かい、とん、ちん、かん!」

牧「は?」


628 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/23(火) 20:04:27 ID:lDAIEopK0
~高橋厩舎~

高橋「暇だなー」

プリメモ「先生、私たち久々の登場ですね!」

マイネシェリー「私は初登場です!やった!」

豊「ここは何だ?」

高橋「やあ」

豊「なんであなたはボクサーの格好してるんですか?」

高橋「前スレの誰かが貼ってくれた画像参照」

豊「あなたは…もしかして、ロッキー・バルボア!?」

高橋「は?」

豊「ファンです、サインください!」

高橋「いいよ」

プリメモ「いや否定してくださいよ」


629 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/23(火) 20:17:09 ID:lDAIEopK0
~武市厩舎~

豊「ここは何だ?」

武市「何かご用ですか?」

豊「何でここはこんなにボロいんですか?」

マヤノマヤ「失礼な…」

ミオリチャン「てめぇ武!馬鹿にしに来たのかよ!」

豊「君は?」

ミオリチャン「しらばっくれやがって…ミオリチャンだよ!」

豊「何で君は自分の名前を言う時にちゃん付けするの?」

ミオリチャン「チャンも含めて名前なんだよ!やっぱり馬鹿にしてんだろテメェ!」


631 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/23(火) 20:23:28 ID:lDAIEopK0
~国枝厩舎~

豊「ここは何だ?」

国枝「あれ?俺、豊に騎乗依頼してたっけ?」

豊「わかりません」

国枝「は?」

豊「でも、とりあえず今度このヒラボクインパクトってのに乗せてください」

国枝「え?」

豊「何かインパクトって聞くと股間が疼くんですよ」ムクムクッ

ソニック「へ、変なテント張らないでください…」

コモレビ「目のやり場に困る!最低!」

豊「君は?」

ソニック「サイレントソニックですよ」

豊「静寂の音速?…静かなのか五月蝿いのかはっきりしてよ」

ソニック「私に言われても…」

コモレビ「とりあえず、その股間のテントたたんでよ」


632 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/23(火) 20:36:35 ID:lDAIEopK0
~優作の部屋~

豊「ここは何だ?」

優作「何だ?って、ここは俺の部屋っすよ!何勝手に入って来てんすか!」

豊「あんたは?」

優作「国枝厩舎のホープ・国分優作ですよ!」

豊「ホープ?あんたミートホープ?」

優作「違いますよ!て言うかミートホープとかもう皆忘れてるから!」

豊「…」

優作「どうしたんすか?」

豊「天井裏にいるのは、誰?」

優作「は?」

豊「…」

優作「…」

豊「…」

優作「え、何それ怖い」


633 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/23(火) 20:46:15 ID:lDAIEopK0
~フジテレビ~

豊「ここは何だ?」

川合「豊さん!?」

福原「豊さん何してるんですか!もう競馬始まりますよ!」

豊「何であなたはそんなに背が高いの?」

川合「何でって言われても…こう見えても昔はバレーやってたんすよ」

豊「バレー?バレーなのに競馬の番組に出てるの?」

川合「確かにそうっすけど…」

豊「何であなたはそんなに若作りしてるの?」

細江「まぁ!失礼な!」

豊「何でそんなに目がちっちゃいの?」

細江「…」

豊「何で結婚しないの?」

細江「ウワーン!!」

松尾翠「ちょっと豊さん、本当のこと言ったら可哀想じゃないですか!」

井崎(恐ろしい娘…)


636 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/23(火) 21:06:22 ID:lDAIEopK0
~社台ファーム~

豊「ここは何だ?」

クロフネ「おっす久しぶり!」

豊「君は?」

クロフネ「えっ」

豊「君はなぜそんなに白いんだい?」

クロフネ「さ、さあ?」

豊「君は?」

ディープ「俺だよ俺!」

豊「君は…」ムクムクッ

ゴールドアリュール「何カチンカチンにしてんだよ!」


637 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/23(火) 21:15:55 ID:lDAIEopK0
~フランス~

豊「ここは何だ?」

幸四郎「兄貴!?」

豊「君は?」

幸四郎「あんたの弟に決まってるやん!」

豊「弟?俺に弟なんていたんだ…」

幸四郎「当たり前やろ!」

豊「それは本当かい?」

幸四郎「えっ」

豊「君と僕が本当の兄弟という証拠はあるのかい?」

幸四郎「しょうこ…?兄ちゃん難しい言葉使うのやめてーな」

豊「君は本当に僕の弟かい?」

幸四郎「うーん…そこまで言われると、何か実は赤の他人のような気がしてきた…」

豊「心にダムはあるのかい?」

幸四郎「ダム?何で心にダム建築せなアカンねん」


638 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/23(火) 21:23:35 ID:lDAIEopK0
ぺリエ「オーイ、コーシロー!ハヤクイキマスヨー!」

ナカヤマフェスタ「へーイ、ルシエル、ルクエール!」

幸四郎「おい皆、兄貴…じゃなかった、赤の他人もフランスに来てたで!」

池添「?」

豊「君」

池添「えっ俺?」

豊「君はなぜそんなにキモいの?」

池添「豊さんひどいっす!俺キモくねえっす!」

豊「何で?」

池添「いや、そこで疑問文出すのおかしいでしょ!」

豊「何であなたはそんなにハゲなの?」

ぺリエ「ヒドイヨ!ハゲテナイヨ!」

豊「そうなの?」

幸四郎「あんた何しに来たんや」


641 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/23(火) 21:34:16 ID:lDAIEopK0
~宇宙・シンザン号~

武士沢「うわぁぁぁ!このままじゃ隕石に不時着する!」

ルメール「メーデー!メーデー!」

デムーロ「もう駄目だ!」

ガシャアァァァァァン

武士沢「皆…生きてるか?」

ルメール「ナントカネ」

デムーロ「しかしこのままでは…」




豊「ここは何だ?」

武士沢「えっ」


642 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/23(火) 21:37:38 ID:lDAIEopK0
~ハイセイコー号~

松岡「長官!シンザン号との回線が途切れました!」

岩田「何てことだ…くそ!くそ!くそ!」

チョウカン「落ち着くのだ猿」

岩田「しかし!」

チョウカン「武士沢たちがそう簡単にくたばる訳ないでしょ?」

由貴子「ええ、彼らなら…」

チョウカン「必ず任務を遂行してくれるはず…!」


644 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/23(火) 21:46:55 ID:lDAIEopK0
由貴子「長官、我々も早く着陸予定場所に向かいましょう!」

チョウカン「そうね。松岡、ブースターの用意を」

松岡「チョリーッス!」

チョウカン「猿、隕石の全域座標を出して」

岩田「ウッキー!」

由貴子「長官、武士沢くん達は本当に大丈夫でしょうか…」

チョウカン「…さあね」

由貴子「さ、さあねって…」

チョウカン「あれぐらいでくたばるようじゃ、所詮その程度だったと言うだけだ…」

由貴子「…」

チョウカン「増沢、レバーを握りなさい。そろそろ着陸よ」

由貴子「はい…」

チョウカン(私の読みが正しければ、そろそろシンザン号には…救世主が舞い降りるはず)


645 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/23(火) 21:51:58 ID:lDAIEopK0
~シンザン号~

豊「隕石?」

武士沢「はい、宜しければ手を貸していただきたいのですが…」

豊「いいよ」

ルメール「サスガ、ユタカダゼ!」

デムーロ「これで少しは希望が見えてきたようだな…」


武士沢「よし、宇宙服も着たし、準備万端!」

デムーロ「見てみろ、あの地球の美しさ…」

ルメール「キレイダネ」


豊「それじゃ、行きますか皆さん!隕石という名の怪物退治に!!」


647 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/23(火) 21:59:52 ID:lDAIEopK0
~小島厩舎~

アプリ(豊…どこへ行っちゃったんだろ…)

アロマ「アプリ、まだ起きてたのか」

アプリ「うん…」

アロマ「…心配なんだな、豊が」

アプリ「まぁ…ね…」

アロマ「好きなのか?」

アプリ「な、何言ってんのよ!///」

アロマ「俺はマジに聞いてるんだ」

アプリ「…」

アプリ「好き…かも……。でも豊には量子さんがいるし…」

アロマ「…いいじゃねえか、片思いでも。二人分愛してやれば、それでチャラだろ」

アプリ「アロマカフェ…」

アロマ「おっ流れ星。最近やけに多いな…」



つづく




648 :名無しさん@実況で競馬板アウト:2010/11/23(火) 22:13:58 ID:lDAIEopK0
次回予告

かつて、ある少女は嘆きました。
自分の夢を掴むために、大切なものを手放してしまったから。
そして、またある少女が今嘆いていました。
自分の夢を掴もうとして、転んでしまったから。
その痛さに耐え切れず、その少女は夢に背を向ける。
夢から逃げることは罪じゃない。でも、現実は夢のように甘くはなかった…。



次回、アパパネと浜中俊が恋に落ちたらどうすんの?Season2

第16話「夢の絆」

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最終更新:2010年12月10日 01:21