ナチュラル・ハーモニー

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最近、ネット版のニュースで農業関係の記事を読んでいると、時々下記の広告が掲載されているのを目にかけます。
全ての肥料は毒。究極の有機野菜の宅配と案内と食の情報満載
何とも刺激的な宣伝文句なので、どのようなものかと覗いてみました。
リンクをクリックすると、有機野菜や無農薬野菜はまだ買うな!というページに行きます。
<div>「有機だから」、「無添加だから」、「ウチは○○から取っているから・・・」そう無条件に信じる、このことが実は致命的な間違いの原因なのです。</div>
上記の内容には全く同意です。宣伝文句やブランドイメージは必ずしも絶対的なものではありませんから、個々に内容を見定める必要があり、その基本として情報リテラシー(情報を読み解く能力)の向上に努めるべきだと思うからです。
ページを読み進めていくと、
本サイトは、表示や宣伝文句・ブランドイメージ、こうしたものに惑わされたくない、そんなあなたに贈る!普通の人でも簡単にできる「本物」の食べものの見分け方です。
とのことです。
この時点で、「『本物』の食べもの」とは何かという定義がなされていないのに、「簡単に見分ける」ことができるのか?という疑問があるのですが、とりあえず次のページへ進んでみることにします。

検証1-「枯れる野菜」と「腐る野菜」

植物が「腐る」ということは自然界ではあり得ない現象だからです。
植物である以上は枯れていく、これが本来の姿です。
その原因を辿ってみると・・・、「肥料を入れる」こと、特に動物性の肥料を使うことに問題がある場合が多いのです。
作物を育てるのに、肥料を入れるのは誰もが当たり前にしている常識ですよね。学校でもそのように教えているのですから。
しかしこの常識にとらわれず、身の周りの野や山に目を移してみると、自然界と相反していることに気づきます。
野や山のどこにも、肥料は使われていないのです
というのがあります。
まず、植物が「腐る」ということが自然界であり得ない、という記述は誤解を招くと思います。
そもそも「腐る」とはどのような状態を指して言っているのかは明らかにされていませんが、広義には微生物の介在により有機物が分解する現象のうち、人間に有用なかたちで起きる「発酵」以外の総称であると考えられます。
植物が「枯れる」というのは、生命活動を停止するまでの現象であり、生命活動を停止した植物は「腐る」のがむしろ当たり前です。
筆者は「野を見ても山を見ても、腐っている場所はありません。」と言いますが、台所で日常的に「腐る」現象が野山で見られないのは、面積が広大で腐っているものが目に入りづらいというだけの話ではないでしょうか?
なお、一般に栽培している農作物であっても、収穫せずに放置していればやがて「枯れ」、さらに「腐る」ものであります。
「腐る野菜」、「枯れる野菜」、実験をしてみるとおもしろい結果が導かれます。「肥料を入れた野菜」と「肥料を入れない野菜」をそれぞれビンに
詰めフタをします。
時間の経過とともに、肥料を入れた野菜は腐っていく確率が高くなります。臭いはとても我慢できないようなすごい臭いがします。
入れていない方は枯れていく確率が高く、臭いは人参なら人参の臭いがします。中には、腐っているように見えるものもありますが、臭いをかげば「発酵」であるケースが多いのです。
この実験の再現性を確かめるためには、実験のスタート時点でビンや人参の衛生状態がほぼ同じであることが必要です。(ビンは加熱殺菌、人参は一般的な食品の洗浄工程を経て風乾など)
また、「肥料のあるなし」によって、人参の成分にどのような違いがあるのかを明らかにする必要があります。
もちろん、培養条件は同じでなければならないのは言うまでもありません。
また「有機野菜はサラダで食べるな」と警告を発する研究者もいます。よく洗い、加熱することが前提と指摘しています。
理由は特定の病原菌が突出してしまうことが理由です。家畜の糞尿などの排泄物を土に大量に入れることで、土の中の微生物バランスが崩れてしまうのですね。
「有機野菜は化学肥料に比べて気持ち悪い」という声もこうしたことに原因でが(原文ママ)あるのです。
また田畑に使われる家畜の糞尿は抗生物質などの薬剤漬けであるのが偽らざる現状です。それを土に帰し、そこから採れた野菜を私たちが食べる。作り手にもよるのですが、中にはとんでもないものを畑に入れているケースもあります。
この内容は、食品衛生に携わる方々からよく聞きます。
「家畜のふん尿」を「大量に」土に入れれば、当然上記のような問題が生じます。
また、「薬剤漬け」とはどういう薬剤とどの程度の量を想定しているのかはわかりませんが、家畜に薬剤を投与し、その結果としてふん尿にその成分や代謝物が出てくることは、一般論としてはありうることだと考えられます。
家畜ふん尿を発酵させて、堆肥として投入すればリスクは減りますが、加熱殺菌した方が食品衛生面でのリスクはより少なくなるでしょう。もちろん、生野菜を食べることの利点と見比べて、個々の判断をすればよろしいかと思います。
ただし、
だから私たちは、
肥料を入れない「自然栽培」のお米や野菜を広げる活動をしています!
というのは、あまりにも論理の飛躍があります。
※自然栽培の食品を否定するものではありません。嗜好の一つとして選択される分には構わないと思います。
では、「肥料を入れない『自然栽培の』お米や野菜」とはどのようなものであるかという疑問がありますが、このページにはないので、次のページで検証を続けます。
最終更新:2010年11月30日 15:50
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