サーバリックスで不妊になるのか?


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最初に、何故サーバリックスを接種すると不妊になると言われ始めたのか? それは南出喜久治氏のYouTube動画「サーバリックス子宮頸がんワクチンによる民族浄化/弁護士 南出喜久治」が発端になっています。この動画及び派生動画は度々削除されるので興味のある方はYouTubeで「南出 サーバリックス」で検索するとすぐに分かるので参照してみてください。

さて、南出氏はサーバリックスが断種ワクチン・不妊ワクチンと訴えているが何を根拠にその様な事をいっているのだろうか?それは、境春美・木村三生夫両氏による「 どうなる今冬のインフルエンザワクチン WHOによるパンデミック宣言の真相解明のために欧州会議が調査を開始 」という論説が発端のようである。この論説の41ページにある「注10」が南出氏の主張と全く同じです。そこには次のような記述があります。

スクワレン(ノバルティスファーマのMF-59,GSK のAS04に含まれる)は1998年にペット用のワクチンのアジュバント-9を人間用に開発したものであり,アジュバント-9を接種された動物は不妊症になるという.2009年12月22日,わが国でGSK のヒトパピローマウイルスワクチン(商品名 サーバリックス)が発売された.サーバリックスに添加されているアジュバントはAS04である.AS04アジュバント複合体はグラム陰性菌Salmonella Minnesota R595株のリポ多糖の非毒性型誘導体である3-脱アシル化-4’-モノホスホリル リピッドA(MPL)34)と水酸化アルミニウムより成ると添付文書に書かれている.さて,リピッドは油/脂肪酸である.そして,MPL こそFDA,NIH,米国国防省が1998年に至急の手順で臨床試験を行った新遺伝子組み換えAnthrax vaccine に使用された2種類のスクワレンをベースとするアジュバントの1つである33).(もう1つはカイロン社のMF59-これはノバルティスファーマのA(H1N1)2009<単価ワクチン>に添加されている)34)その他に,MPL(AS04)はスクワレンがベースであるという情報も複数インターネットに掲示されている113-116).

この文章を簡単に纏めると、「以前、動物用不妊ワクチンにアジュバンド-9が使われていた、アジュバント-9を投与されると不妊になる。そのアジュバンド-9に改良に改良を重ねたのがサーバリックスで使用されているアジュバントAS04である」という感じです。まさにサーバリックスを接種すると不妊になるような記述である。しかし、境・木村両氏はアジュバントのことを理解しているのだろうか?

まずはWikipediaでアジュバントを調べてみよう。 アジュバント - Wikipedia これには次のように書いてあります。

アジュバントは、抗原性補強剤とも呼ばれ、抗原と一緒に注射され、その抗原性を増強するために用いる試薬である


さらに、サーバリックスに使用されている「水酸化アルミニウム」を主としたアジュバントに関しては次のように書かれています。

沈降性アジュバント(抗原が吸着する無機物の懸濁剤)
水酸化ナトリウム、水酸化アルミニウム(アラム、Alum)、リン酸カルシウム、リン酸アルミニウム、ミョウバン、ペペス、カルボキシビニルポリマーなど。
病原体やある抗原を吸着し、接種局所病原体を固定する利点もあるが、その性質の為、接種部位が硬結しやすい。

つまりアジュバントとは、「抗原を不溶化することで組織に長くとどめ、抗原を徐々に長期間遊離させること」という作用のために使われているにすぎないのです。

また、以前インフルエンザ・ワクチンのときもアジュバントに関して不妊になるというデマがありました。このことについて「薬作り職人のブログ」の「 輸入インフルワクチンで不妊は嘘・デマです。 」に次のように書いてあります。

不妊ワクチンは、「精子または卵子を構成する特殊なタンパク質を体内に投与し、体内でこのタンパク質に対する抗体を作って、精子や卵子に対する免疫反応を起こし、不妊を起こす」というものです。

ここで、気をつけなくてはいけないのは、「不妊ワクチンが不妊を引き起こす原因となる物質」は、「動物の精子または卵子を構成する特殊なタンパク質」だということです。アジュバントは、「動物の精子または卵子を特殊な構成するタンパク質」に対する抗体を産生する「手助けをする物質」に過ぎません。

だから、アジュバントだけを投与しても、不妊は起きません。「動物の精子または卵子を構成する特殊なタンパク質」を含まないインフルエンザワクチンに、アジュバントが添加されたからと言って、不妊が起こることはありません。

アジュバントとは、あくまでワクチンの働きを促進させたり、長期に渡って効果を持続させたりするだけであって、決してアジュバント自身が不妊を引き起こすということはない事が分かります。つまり、南出氏の主張の元となる境・木村両氏が訴えていた「アジュバント-9を接種された動物は不妊症になる」という主張自体が間違いであることが分かります。

ワクチンによって不妊作用を起こすためには「体内で【精子または卵子を構成する特殊なタンパク質に対する抗体】を作って、精子や卵子に対する免疫反応を起こす必要がある」しかし、本来子宮頸がんの予防のために作られたサーバリックスには精子または卵子を構成する特殊なタンパク質は入っておらず、それを接種したとしてもこの様なタンパク質に対する抗体は体内で作られるはずがない。従って 「サーバリックスにより不妊になる」というのは全くの嘘・デマであると結論します。

また、サーバリックスは日本が導入する前にすでに100ヶ国以上の国々で使用されており、日本はサーバリックス後進国とまで言われています。それらの国々で未だにサーバリックスで不妊になったという様なことは起きていません。これはサーバリックスにより不妊になるというのは全くの嘘・デマであるというこの結論を補強するものでしょう。

なお、当サイトの ワクチンとは? アジュバントって何? も合わせて参照して頂ければ幸いです。
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