サーバリックスは危険なのか? > サーバリックスで失神する人がたくさんいるけど?


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日本においてサーバリックスの接種時に多くの失神者が出ているようです。それでは サーバリックスの添付文書 には失神に関する事が書いてあるか見てみましょう。まず、1ページ目の右下段の「2.重要な基本的注意」の(4)に「ワクチン接種直後又は接種後に注射による心因性反応を含む血管迷走神経反射として失神があらわれることがある。失神による転倒を避けるため、接種後30分前後は座らせるなどした上で被接種者の状態を観察することが望ましい。」2ページ目の左中段の「(2)その他の副反応」の表の「精神神経系」かつ「頻度不明」に「失神・血管迷走神経反応」があります。

難解な言葉も出て来ているので先ずはその言葉を調べてみましょう。「血管迷走神経反射」とは何か? 第39回 血管迷走神経反射 (Vasovagal Reflex) には次のように書いてあります。

血管迷走神経反射というのは、自律神経系の突然の失調のために、血圧や心拍数が下がり、脳に行く血液循環量を確保できないために、失神や目まいなどの症状が起こる病気です。

血管迷走神経反射は、長時間の立位、温暖下での激しい運動、恐怖感や情緒的不安定、激しい痛みなどによって誘発されます。極端な場合は失神(意識喪失)が起こりますが、失神の前兆としては、ふらふら感、虚弱感、発汗、視野のぼけ、頭痛、吐き気、熱感や寒気などがあります。また、顔色が悪くなったり、あくび、瞳孔の拡大、おちつきがなくなることもあります。

簡単にいえば失神やめまいの事で、その原因は長時間の立位、温暖下での激しい運動、恐怖感や情緒的不安定、激しい痛みという事です。

そこでサーバリックスを初めて接種する人はどの様な人かを考えてみましょう。高リスクHPV(癌化する可能性高い子宮頸がんウイルス)の陽性率は10代後半で42%、20代前半で40%その後は免疫ができる人が増えるので減少傾向にあります。ウイルスに感染してからワクチンを接種しても手遅れであることはわかると思います。すると接種対象年齢は10代前半となります。また、HPVは性交渉により移ることがほとんどなので性交渉のないまたはほとんどない10代前半というのは合理的だと思います。そして サーバリックスの添付文書 の1ページ目右上段に「用法・用量」とありそこには「10歳以上の女性に、通常、1回0.5mlを0、1、6ヶ月後に3回、上腕の三角筋部に筋肉内接種する。」とあり、やはりサーバリックスを初めて接種する人は10代前半の女性ということになるでしょう。

10代前半の思春期の女性が、大人が「サーバリックスで不妊になる」「サーバリックスで死者が出ている」「サーバリックスで失神する」などと言っているのを聞けば、接種時に恐怖を感じたり情緒不安定になるのは当たり前のことです。また、 サーバリックスは通常なじみのない筋肉注射 であり深く針を差し込むために通常の皮下注射・血管注射より 激しい痛みを伴います 。そうすると 血管迷走神経反射を起こす条件の「恐怖」「情緒不安定」「激しい痛み」などが揃ってしまいます。 この様な条件が重なれば失神者がでてもおかしくありません。
特に、思春期前後の若い人で注射が苦手な人では、採血の針を刺しただけで失神を起こすこともあります
失神はサーバリックスに特異的な事象ではなく、他のワクチンや予防接種においても接種後の失神は若年の女性で多い傾向があるとの報告もあります。これまでに、注射でめまいや失神を経験したことのある方は、 接種後はすぐには帰らず 、30分程度は待合室で座って待ち、医師の了解を得た後、帰宅するようにしてください。

このことは、2011年2月に改訂された添付文書でも、「ワクチン接種直後又は接種後に注射による心因性反応を含む血管迷走神経反射として失神があらわれることがある。失神による転倒を避けるため、接種後30分程度は座らせるなどした上で被接種者の状態を観察することが望ましい。」( 添付文書 2.重要な基本的注意(4)) との記載がなされています。

それでは、どうすれば失神者を減少させることができるか考えてみましょう。まずサーバリックスは筋肉注射なので痛みは避けられません(注射液を常温に戻したり接種をする側の技術により痛みを弱めることはできるようです)。成分もどうしようもありません。すると「恐怖感」「情緒不安定」という条件がなければ失神者を減少させることができるはずです。もうお分かりだと思いますが、日本において多くの失神者がでているのはサーバリックスが原因ではないのです。「無責任な大人の【不妊】【死】【失神】などという不用意な言動」によって失神者がでているのです。我々にできる事は嘘やデマにのせられずに少女達に正しい情報を与えることです。

また、 サーバリックスの添付文書 の2ページ目の左中段の「国内及び海外臨床試験における副反応」に注目して下さい。そこには失神や血管迷走神経反射などという言葉は全く出ていません。これはどういう事でしょう?確かにサーバリックスを接種する時は痛みは伴うでしょう。しかし臨床試験の段階で失神することはなかったのです。これはサーバリックスが一般の人が接種し始め、「不妊」「死」などのデマが広まりそれによって心因的な失神を起こすという事の強力な裏付けになると思います。

参考に、元産科医の方のブログ紹介しておきます。
最新医療情報にひとこと
また、日本小児科学会予防接種感染対策委員会による声明も紹介しておきます。
予防接種後の失神に対する注意点ついて
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