ワクチンとは?

ワクチンとは


感染症を引き起こすウイルスや細菌など(抗原)を元に作られた医薬品。
弱毒化した病原体をそのまま利用した生ワクチンと、死んだ病原体や病原体の一部のみを人工的に合成して利用する不活化ワクチンとに分類される。
特定のワクチンを接種することで、特定の感染症を予防、あるいは感染しても症状を低く抑えることが可能となる。
つまり、特定の感染症に対して免疫力を高めることがワクチンの主たる目的・効果である。

ここで取り上げている子宮頸癌ワクチン(商品名サーバリックス)は、HPV(ヒトパピローマウイルス)の殻の部分を人工的に合成したもの(L1)を抗原として利用し、これにアジュバントを加えて効果を高めた不活化ワクチンの一種である。



ポイント

自然に感染して免疫記憶が確立することも、ワクチンによって人工的に免疫記憶を確立させることも、人の免疫システムを利用している点では共通です。また、病原体(抗原)と免疫(抗体)とは、完全に1対1の対応をしています。
つまり、水疱瘡に感染した経験はあっても、はしかには対応できない、あるいは、風疹のワクチンを接種して免疫を高めても、水疱瘡には対応出来ない、ということです。

ペットの不妊用ワクチンと同じ成分が含まれている、などの点を不安視される方がいますが、上記の通り不妊効果を持つには、卵子や精子の成分を抗原としてワクチンを作製し、体内に卵子や精子に対する抗体を作らせる力を高める、という抗原と抗体の対応が必須です。
逆に言えば、卵子や精子の成分を抗原としていないワクチンをどれだけ接種しても不妊を引き起こすことは考えられません。

ただし、どんなワクチンでも何百万回も接種するならば、一定の確率で重篤な副反応を来たし、死亡する人も出てくる可能性はあります。
最終更新:2011年02月26日 01:34
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