ネットに行き交う恵方巻諸説をいくつか考察してみた
1:関西(主に大阪)の恵方巻(丸かぶり)のルーツ
関西の人たちに恵方巻(丸かぶり)が広まっている主原因は30年以上続けられているという大阪海苔協同組合(大阪市北区)が主催する「海苔チャリティーセール」ではないかと見られます。
大阪海苔協同組合は『大阪船場の商家に江戸時代から伝わる行事』や『縁結び』などもっともらしい由来を掲げていますが、その大阪海苔協同組合の事務局長(1990年当時)だった藤森秀夫氏が
『船場の旦那衆が節分の日に、遊女に巻きずしを丸かぶりさせて、お大尽遊びをしていたことに端を発する』
と証言しているのです。
つまり、関西の大阪海苔協同組合ルートによる恵方巻丸かぶりは《セクハラ巻》と知っていながら広められた事は間違いないようです。
2:栃木県の磐裂根裂神社が恵方巻の起源だという情報
ネット内に磐裂根裂神社起源説がまことしやかに漂っていますが、以下の栃木のニュース記事を見ると、
壬生町の磐裂根裂神社では、太巻きを食べて今年1年の無病息災を祈る祭りが行われた。この習慣は関西を中心に行われているが、刀川清満宮司によると9年前、同神社が県内の神社で初めてこの行事を取り入れたという。
と、磐裂根裂神社の宮司さんは2000年から取り入れたと言っています。
磐裂根裂神社起源説はウソ。
それなのに何でこんなウソがネット内で散見されるのでしょう?
恵方巻が由緒正しい由来を持つものだと錯覚させたい勢力でもいるのではないかと勘ぐりたくなりますね。
最終更新:2012年02月04日 19:02