テストプレイ日記 HHB1973①


1.開戦直前の状況

9月27日。イスラエル南部のネゲブ砂漠に駐屯する第7機甲旅団の、ゴラン高原への移動が開始された。
 ただしこの段階では戦争勃発を意識しての行動ではなく、ゴラン高原正面でシリア軍が増強されつつある状況への対抗措置にすぎなかった。
10月5日。イスラエル国防軍機甲部隊の全予備役士官は自宅待機の命令を受け、空軍は即応体制に入った。
10月6日4:30。イスラエル国防軍エラザール参謀総長は、エジプト・シリア両軍が18:00に開戦するとの軍情報部の報告を受けた。
 エジプト軍の渡河作戦に必要な気象条件の関係から、10月2日の段階で作戦開始時刻は14:00に変更されていたのだが、イスラエル側はそれを察知できなかった。
10月6日6:00。司令部に登庁した参謀総長はダヤン国防相と協議。エジプト・シリア両国への先制航空攻撃の必要性で意見が一致した。
10月6日8:00。首相官邸で参謀総長と国防相の説明を受けたゴルダ・メイア首相は、国際世論の反応を懸念し、先制航空攻撃の意見具申を却下。
10月6日9:05。参謀総長はメイア首相より、10:00以降の予備役全面動員の許可を電話連絡で受ける・・・。
(参考:「ゴランの激戦 第四次中東戦争」高井三郎著,原書房 1982 より)



2.プレイ開始


※ルールはVer1.1を採用しています。


注意!イスラエル国は1981年以降、実効支配するゴラン高原を自国領土と主張し(国連およびイスラエルを除く紛争当事国は承認していません)、国内法を適用していますが、本作品は1973年の事象を扱うものです。
従って、このリプレイ中における地図上地域の表記については、下記のとおりとします。
 1967年停戦ライン(パープルライン)より西側の地域・・・ゴラン高原(ヘルモン山など山ヘクスを含まない場合)、もしくはイスラエル占領地(ヘルモン山を含む場合)
 パープルラインより東側の地域・・・シリア領

シリア軍 10月6日13:00→16:00

シリア軍は最初の手番で必ず「移動」を行う必要がある。
イスラエル軍側の手番開始時、パープルラインの西側にシリア軍ユニットが1つもない場合、イスラエル軍側が勝利するためである。
まずは可能な限り多くのユニットをイスラエル占領地側に浸透させる。
このとき、シリア領とイスラエル占領地を結ぶ道路を抑え、後続の機械化部隊の進撃路を確保する必要がある。
また、後々のことを考えると、テルのあるヘクスに基幹ユニットを配備しておくことも重要になる。
しかし「移動」の前に、まず「砲撃」を行うことにした(13:00→14:00)。
ダイスを振って砲撃回数を決定すると、出目は4。ヘクス0209(テルクドネ)を占領しているため+1され、砲撃回数は5となる。
砲撃は、ヘクス0506に2回、およびヘクス0609に3回割り振り、ダイスを振った。結果、両ヘクスにいたユニットは共に「行動終了」となった。
続いて、「移動」(14:00→15:00)を実行。イスラエル軍ユニットの間隙を縫って、戦車ユニットをスタックさせた第1梯団を次々と浸透させる。
増援は、第82空挺大隊を、ヘクス0301(ヘルモン山・観測所)に登場させる。
そして最後に「再編成」(15:00→16:00)を行って、手番を終了。

イスラエル軍 10月6日14:00→17:00

我が軍は、まず移動を行う(14:00→15:00)。なにがともあれ、戦力を拡充しないことには始まらない。
最前線の戦車ユニットは、基本的に現在の陣地ヘクスを死守する。ただし南部ゴランの戦車ユニット2つは包囲を避けて1ヘクスずつ後退。
なお、ここでは増援ユニットを登場させず、「砲撃上限+3」の駒を受け取る。
続いて「砲撃」を実行(15:00→16:00)。砲撃回数を決めるダイスの出目は5。
テルのあるヘクス0506には基幹ユニットがいるが、「完全状態」でないため、+1の修正は受けられない。
ゲーム開始時、イスラエル軍の砲撃回数の上限は「3」であり、修正後の砲撃回数が4以上となった場合でも、砲撃回数は3にしかならない。
しかし今回は、「砲撃上限+3」の駒を受け取った後なので、砲撃回数は5となる。
「ともかく阻止できるところを阻止する」考えで、ヘクス0303、0304、0309(2回)、0311と、4ヘクスに砲撃を振り分けた。
この結果、ヘクス0303、0304、0309のユニットが「行動終了」になった。しかし戦車ユニットは無損害。
続いてイスラエル空軍が飛来する・・・「爆撃」を行うことにした(16:00→17:00)。
この手番では「移動」「砲撃」を既に行い、「空爆」を行うことを宣言した時点で、3時間が経過している。
よって爆撃回数の上限はその2倍の6となる。これに対し、振ったダイスの出目は4・・・これが今回の爆撃回数となる。
「砲撃」と違い「爆撃」は、前の爆撃の結果を見てから、次の爆撃の目標を決めることができるのが強みである。
イスラエル軍プレイヤーは、まずヘクス0412を爆撃目標に選ぶ。
しかし、シリア軍のSAMに阻まれ、3回目の爆撃で、ようやく同ヘクス内のユニットが「行動終了」になった。
残る1回の爆撃の目標は、どこするか迷ったが、再度ヘクス0412に投入する。
しかし結果は失敗。もし成功していたら、同ヘクス内のユニットは「損耗状態」になっていただろう。
この手番では、敢えて「再編成」は行わなず、ここで手番終了を宣言した。

シリア軍 16:00→19:00

この日最後の昼間の時間(16:00→17:00)に何をすべきか悩みどころである。
イスラエル軍の砲爆撃により多数のユニットが「行動済み」にされ、道路は渋滞が起きている。
一方、相手が「行動終了」ユニットをそのままにして手番を終えた状況というのは、「砲撃」「戦闘」を連続で行い、敵ユニットを除去するチャンスではある。
シリア軍は日没を前に、一旦前進を止めることにした。
まずは「砲撃」を行う(16:00→17:00)。
砲撃回数は、ヘルモン山の観測所、ヘクス0209および0311に「完全状態」の基幹ユニットがいるため、ダイスの出目に+3される。ダイスの出目は2であった。
先ほど後退した戦車ユニット2つに砲撃を集中する。ヘクス0411の戦車ユニットが「損耗状態」になった。
次に「再編成」を行い(17:00→18:00)、最後に「戦闘」を行う(18:00→19:00)。
ヘクス0411の戦車ユニットが除去され、ヘクス0308のイスラエル軍戦車ユニットが退却した。
しかしヘクス0404の戦車ユニットは「損耗状態」になりながら踏みとどまっている。
「装甲値」の低い第一梯団の機械化歩兵旅団が、ことごとく「行動終了」になったのが痛い。
この時点でシリア軍は手番終了。

イスラエル軍 17:00→18:00

この手番で「爆撃」を行うことはできない。行うことを宣言した時点で時間が1時間進み、夜間(18:00)になるためである。
ヘクス0411の戦車ユニットが除去されたため、ゴラン高原南部がガラ空き状態となった。
しかしシリア軍の進撃は一時的に停滞したので、その間に戦力の増強を図る。
この手番では「移動」のみを行う。予備役を動員できなければ、イスラエルに勝利はない。
夜間なので、増援はダイス2個を振って好きなほうの出目を選び、その数に等しい数のユニットが登場する。
今回は、5ユニットが登場することになった。

イスラエル軍 18:00→21:00

シリア軍の時間駒が19:00にあるので、イスラエル軍が次の手番も行う。
まずは「移動」を行う(18:00→19:00)。今回は増援が4ユニット登場した。増援ユニットが登場ヘクスに積み上がってゆく。
次に、「砲撃」を実施(19:00→20:00)。今回は砲撃回数が3回。夜間なので、各ヘクスに1回のみの擾乱射撃である。
この砲撃で、ヘクス0303のモロッコ第1歩兵旅団が「行動終了」。既に「行動終了」となっていたヘクス0304のシリア軍第68機械化旅団(2ユニット)が「損耗状態」となった。
ゴラン高原北部の戦況は、安定したように思える。
最後に「再編成」を行い(20:00→21:00)、手番の終了を宣言。

シリア軍 19:00→22:00

夜間は進撃速度が低下するのだが・・・。
ここで「移動」(19:00→21:00 2時間消費の、通称「2倍移動」)を実施。一気に突破をはかる。
第5歩兵師団所属の第47機甲旅団、第132機械化歩兵旅団、それに戦車ユニット2つを、一気にヘクス0609に隣接させる。
増援として第1機甲師団の全ユニットを登場させる。
続いて「再編成」を行い(21:00→22:00)、今回はこれで手番終了。

イスラエル軍 21:00→10月7日0:00

ナファク方面へ突進してきたシリア軍機械化部隊(第5歩兵師団所属)は、鋭鋒当たり難い(総打撃力6)ものがある。
まずは「移動」を行い(21:00→22:00)、ヘクス0609の戦車ユニットを退避させる。
同時にヘクス0409の戦車ユニットと、第188機甲旅団(基幹ユニット)を、ヘクス0509でスタックさせる。
次に「補充」を行い(22:00→23:00)、ヘクス0407の戦車ユニットを「行動終了」まで回復。
最後に「再編成」を行い(23:00→翌0:00)、ここで手番終了。

シリア軍 22:00→10月7日2:00

どうも我が軍が接敵して攻撃態勢を整えると、敵は1ヘクスずつ下がっていくらしい。
第5歩兵師団の目標は、実はナファク方面ではない。
道路の関係でここまで来てしまったが、目指すはゴラン南部の戦略目標群なのだ。
ここから夜明けまでの時間が、正念場かも知れない。
まず「移動」を行う(22:00→翌0:00 「2倍移動」で2時間消費)。
第132機械化歩兵旅団が戦略目標であるヘクス0612を占領する。
第47機甲師団と2つの戦車ユニットは、ヘクス0810のイスラエル軍スタック(第179機甲旅団の全戦力)を3方向から包囲。
増援としてヘリコプターで飛来したコマンド大隊が、切り立った崖と峡谷に囲まれたヘクス0906に降り立ち、この包囲を側面から援護する。
続いて「再編成」を行い(0:00→1:00)、満を持して「戦闘」を宣言する(1:00→2:00)。
ヘクス0509のイスラエル軍スタック(第188機甲旅団主力)は、新鋭T62戦車の猛攻を止めることができず退却に追い込まれた。
ヘクス0404では「損耗状態」のイスラエル軍戦車ユニットが奮戦し(ダイスで出目が6だった)、同ヘクスに対する第7歩兵師団第2梯団の攻撃も頓挫した。
そしてヘクス0810。ここでもイスラエルの戦車兵は、大損害を蒙りつつも、ひとまず包囲攻撃を耐え抜いたのだった。
ここでシリア軍は手番終了。

イスラエル軍 0:00→1:00

「予備役部隊か、朝か、しからずんば死あるのみ」・・・と、ウェリントン将軍みたいなことを言ってみたりする。
この手番は、移動のみ行って終了。損耗したユニットに他のユニットを重ねて守る・・・これがイスラエル軍の基本なのかもしれない。

イスラエル軍 1:00→3:00

ここで、限定的な反撃に移る。
「再編成」を行った後(1:00→2:00)、「戦闘」を宣言する(2:00→3:00)。
まず、ヘクス0809のシリア軍戦車ユニットに対する攻撃を、ヘクス0808のスタックとヘクス0810の戦車ユニットが行う。
防御力1しかないシリア軍戦車ユニットに対する複数ヘクスからの攻撃はなんなく成功し、攻撃に参加したイスラエル軍ユニットはどれも「行動終了」にならなかった。
続いて、ヘクス0811のシリア軍戦車ユニットを攻撃する。攻撃はヘクス0908の基幹ユニットと、先ほど攻撃を行ったヘクス0810の戦車ユニットが行う。
この攻撃も成功し、やはりイスラエル軍ユニットはどれも「行動終了」にならなかった。
最後に、ヘクス0405に対する攻撃では、シリア軍第85機械化歩兵旅団(一部)は「損耗状態」になってヘクス0505へ「退却」(前進?)した後、「行動終了」にならなかったイスラエル軍ユニットの攻撃を再び受けて全滅した。
しかし、ヘクス0405(ブースタ)に前進する予定だった第7機甲旅団(基幹ユニット)が、戦闘の結果「行動終了」となったのが、地味に痛い。
シリア軍は、史実どおり「涙の谷」に第7歩兵師団所属の第78機甲旅団を突入させようとしている。第121機械化歩兵旅団も後に続く気配である。敵は死を恐れていない!

シリア軍 2:00→4:00

第5歩兵師団のアリク橋方面への攻撃は失敗した。
ナファク前面ヘクス0609に対する攻勢の準備をする。
今回は単純に「移動」(2:00→3:00)と「再編成」(3:00→4:00)を行い、終了。
増援は、払暁の攻勢準備射撃のために、「砲撃上限+3」の駒を受け取る。

イスラエル軍 3:00→10:00

敵は総攻撃を前に再び停止した。だが我々も今度は逃げない。
まずは「補充」。ヘクス0609と0810に対して行う(3:00→5:00)。第188機甲旅団と第179機甲旅団は、これで戦力が完全に回復した。
続いて「移動」を行う(5:00→6:00)。タイミングよく昼間の移動となった。
第188機甲旅団と共同してシリア軍第91機甲旅団を叩くべく、戦場に到着しつつあった第679機甲旅団を急行させる。
同時に、敵のコマンドウや、思いがけない敵ユニットの浸透に備え、ヘクス0705と0904の戦略目標ヘクスに自軍ユニットを配備する。
また、シリア軍第7歩兵師団の突破を防ぐため、ヘクス0403の第51歩兵大隊をヘクス0505に移動させる。
なお、今回の移動で、全てのイスラエル軍増援ユニットがマップ上に出揃った。
ここで「再編成」。朝の祈りの時間である(6:00→7:00)。
そしていよいよ反撃開始。
まずは「砲撃」から(7:00→8:00)。砲撃回数は、ダイスの出目に+2の修正がついて、最大の6回となった。
ヘクス0413と0513に1回ずつ、残りはすべて第91機甲旅団のいるヘクス0610に叩き込む。
結果、ヘクス0413の第61機械化歩兵旅団と、ヘクス0610の第91機甲旅団(と戦車ユニット)が「行動済み」となった。
次に「爆撃」を実施(8:00→9:00)。爆撃回数は3。まずはヘクス0610を狙う。
爆撃は成功し、第91機甲旅団とT62戦車ユニットは「損耗状態」となった。
爆撃回数が残ったので、残る爆撃はヘクス0510に対して行い、このヘクスのスタック(第9歩兵師団所属)を「行動終了」にした。
最後に「戦闘」(9:00→10:00)。
ヘクス0413と0513のシリア軍は、大量のシャーマン戦車に支援された第9機械化歩兵旅団によって排除された。
第91機甲旅団はイスラエルの2個機甲旅団の総攻撃を受け、基幹ユニットが全滅し、T62戦車ユニットは「損耗状態」となって退却していった。
また、ヘクス0712では、シリア軍第5歩兵師団に所属する損耗状態の戦車ユニットが、全滅している。
ヘクス0405の第78機甲旅団は、退路を友軍の後続旅団に塞がれた形で4方向から袋叩きにあって全滅した。
シリア軍は、このイスラエル軍の反撃で、一挙に3ユニットを失ったのである。

シリア軍 4:00→8:00

払暁の大攻勢のつもりが、逆にイスラエル軍に機先を制された形となってしまった。
しかも気づけば、南からシャーマン戦車の大群が迫っているではないか。
この後は「ずっとオレのターン」が続くのだが、この時間は戦線の建て直しに充てなければならない。
まず最初に「補充」を実施。ヘクス0710の第47機甲旅団と戦車ユニットを回復させる(4:00→5:00)。
続いて「移動」(5:00→6:00)を行い「再編成」(6:00→7:00)。テルのあるヘクスを占領し、再編成で「完全状態」にする。
第121機械化歩兵師団は、そのまま「涙の谷」の奥に入ってもらう(ヘクス0405・・・ブースタを占領)。
史実どおりの無謀な自殺的突撃のように見えるが、相応の数のユニットを釘付けにし、排除するために貴重な1時間を消費させる意味はあるのだ。
「行動済み」イスラエル軍ユニットが多数存在するので、「砲撃」を行う(7:00→8:00)。
現在シリア軍は、テルのあるヘクスを6箇所と、ヘルモン山の観測所を押さえている。
砲撃回数を決めるダイスの出目には、実に+7の修正がつくのだ。
ダイスの出目は5で、砲撃回数は12。上限いっぱいの最大火力である。
前のイスラエル軍の手番が長くてわかりにくいが、イスラエル軍もちょうどこの時刻に最大火力で砲撃を実施しており、実は相当に激しい砲兵火力の応酬だったことになる。
砲撃は6つのヘクスに2回ずつ割り振った。・・・ゴラン高原北部を中心に、5つのヘクスで「損耗状態」になるユニットが続出した。
これは大戦果と言えるのではないだろうか?

シリア軍 8:00→11:00

この手番では「砲撃」を行うことはできない。ルールにより「相手が手番を行った次の自分の手番にのみ行える」となっているからである。
まず「移動」(8:00→9:00)を行い「再編成」(9:00→11:00)。
ここで最後の切り札、1スタックで本ゲーム中最強の打撃力7を誇る、アサド機甲旅団が登場する。
最後に「戦闘」(10:00→11:00)。第3機甲師団を投入し、クネイトラ街道正面で攻勢に出る。
ヘクス0406(クネイトラ)で「損耗状態」となっていたイスラエル軍戦車ユニットを除去することに成功した。
しかし、攻撃参加ユニットは、ほとんどが「行動終了」状態で手番を終えることに。

イスラエル軍 10:00→14:00

今度は一転して、ゴラン高原北部が危機的状況である。
砲爆撃で、シリア軍の攻勢を頓挫させると共に、そろそろ本格的に損耗した部隊の再建を始める必要があるだろう。
まず「補充」(10:00→11:00)を実施。風前の灯となったヘクス0306戦車ユニットを回復させる。
続いて「再編成」を行い(11:00→12:00)、「砲撃」(12:00→13:00)。
しかし砲撃回数を決めるダイスの出目は1。砲撃回数は2回だけだった・・・。
そこでクネイトラの隣、ヘクス0407に2発ともぶち込み、同ヘクスのシリア軍第2機械化歩兵旅団を「損耗状態」、スタックしている戦車ユニットも「行動終了」にした。
さらに「爆撃」も行う(13:00→14:00)。今度は5回の爆撃が来た! 「行動終了」状態のシリア軍第3機甲師団を狙い、2スタック計4ユニットを「損耗状態」にした。
これで手番終了。


ひとまずここまででプレイは終了。
シリア軍もイスラエル軍も、大々的に「補充」を行わなければ、積極的な動きはできない情況です。
しかし昼間に補充を行っても、すぐに砲撃や爆撃で「損耗状態」に戻されてしまうだけなので、ここは夜を待ちたいところです。
なお、現在までに除去されたユニットは以下のとおり。
シリア軍:初期配置ユニット2、増援ユニット1(-4点)
イスラエル軍:戦車ユニット2(-2点)


ゲームデザイナーのコメント

今回は、開戦から1日が経過するまでのテストプレイ記録をリプレイという形で、ご紹介させていただきました。
この続きも、少しずつupしていきたいと思います。
史実でも、概ねこの7日午後の段階でシリア軍総司令部は「ゴラン高原の奪還」という当初の目的をあきらめ、ゴラン高原南部からの段階的撤退を検討しています。
(ただし翌8日には考えを変え、再び攻勢を開始している。また、9日までは北部ゴラン高原で限定的な攻撃を繰り返している)
ここまでは、ほぼ史実に近い展開です。ゲームバランスは良好ですが、このゲームは史実にくらべて、ややシリア軍が強いかも知れません。
ゲームデザイナーとしては、あまりアラブ側が「お約束どおり」に弱いと、このテーマを扱う作品はつまらなくなってしまうと考え、若干そうしたつもりです。
もちろんイスラエル軍は弱い、ということはありません。ただし、地形やスタックルールを利用した、よりテクニカルな駒さばきが求められます。

おかげさまで、この作品は既に幾人かの方に実際にプレイしていただいき、貴重なご意見・ご指摘をいただいております。
ご意見やご指摘は逐次作品に反映していきます。この作品のシステムのアップデートは随時行う予定です。
というのは次回作として、この作品の扱う期間の直後に起きた一連の戦闘、すなわち1973年10月11日から14日までのイスラエル軍によるシリア領への進撃、来援するイラク・ヨルダンなどアラブ同盟国の戦いを扱う「続編」を考えているからです。
ゲームシステムなどは、アップデートされたものを使うことになると思います。

山田利通


最終更新:2011年02月17日 03:21
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