2DR 世界

コアライドアース

 コアライドアースは、2DR用の汎用世界設定です。


■コアライド
 コアライドとは、その背景世界である「ラディアス」の独特な東西交流路「レイライン」と、そこを放浪する旅人たち、そのメンタリティの総称である。
 その言葉には「暴走的、刹那的な人生」の意味が含まれており、主たる用法として「コアライドの傭兵ども」といった使い方をされる。これは「レイラインのどこから来たか判らん、なにを考えているか判らないが、とりあえず今は役に立つ」という侮蔑的な意味をもって語られるが、そう呼ばれることに彼らは一種の誇りをも感じている。
 そんな多くの放浪者達の気性は反抗的で、反権力的、反社会的、反宗教的であるが、すべてがそうというわけではない(なおかつ、この自由主義は必ずしも暴力的であることにはつながらない)。また放浪者においては、その旅は目的達成のための過程であり、放浪そのものに存在意義を感じているわけでもない場合もある。

■レイライン
 レイラインは、ラディアスの緯度40度を通る特異点であり、南北両半球に存在している。このライン上において、ときおり、虹色に輝くオーロラが見られることがある。その近くは、魔力が強力であり、不安定で、さまざまな特異現象が起こることとなる。
 人々は、この魔力の恩恵に預かるためにレイライン近辺で居住を始め、街を作るようになった。それらの街をつなげるために交易路が生じ、大国や高文明が成長することとなったのである。

■五大国
 現在、旧暦七千年。北西レイラインには、五大国と呼ばれる勢力がある。広い勢力を有する連邦国家「マーケットガーデン」、マーケットガーデンから分裂分離した王国群「ノスタルジス」、高度の文明を持った産業社会「スイレン」、暴力に支配される危険な専制国家「シェオール」、そして魔術・神学・武術の高能力者のみで構成されている理念国家「ファウンテン」である。
 五大国が成立したのは、幾度かの世界大戦を経た結果であり、これらの国家はラディアスの領地を、それぞれの統治領として分割している(すべての土地が、五大国に分類できる)。
 しかしその統治は必ずしも徹底されたものではない。
 統治下とされている土地においても、随時、新しい国家やコミュニティが成立や荒廃をしている。それらに住む者は、あくまで自分達は独立勢力であると考えている。

■ローカライズエフェクト
 レイラインの魔法力は、ローカライズと呼ばれる状況を引き起こす。これは地域限定の特性である。ローカライズによって、そのエリア独特の魔法効果や生態系、気象、現象が現出することになる。
 たとえば比較的新しいローカライズエフェクトとして、ノスタルジス領域の王国、ソムニピアの「ジェラールの悪夢」がある。人の願いを食い物にする魔物「夢魔」の発生は、かつては住みやすい景勝地として人気のあったらソムニピアを過疎化させており、斜陽と退廃が急速に進むことになった。この「夢魔」はソムニピア以外には発生していないのである。

■ディバイド・スタンス
 ラディアスのテクノロジーレベルは、かなり高い水準にある。この世界は魔法文明のみならず、科学文明としても高い進化を遂げている「未来社会」であるのだ。
 しかし、ほとんどの地域においては、その文明レベルは未開の状態に留まっている。これは先鋭化した科学技術が、閉鎖的な環境においてしか継承されないこと、またその利用目的がごく一部の知的層の権益のためにしか利用されないためである。
 この背景には、幾度もの大戦と、ローカライズエフェクトによって作り上げられてきた「ディバイド・スタンス」の考え方がある。ディバイド・スタンス(積極的格差保持)は、絶対に貧富の差や思想の違い、地域の差、幸福と不幸の差は埋められないのだ、という実用論的な結論に基づく価値観である。
 富める者は貧しい者に分け与えることはしない。知的な者は、粗暴な者と混在することを避けようとする。融和や平均化は、理念や人道主義としては存在するが、実用論的には実現不可能な理想であるからだ。そして、高度テクノロジーの社会で育った者と、原始ファンタジーな世界で育った者の幸福を比べることも、まったくもって無意味であるからだ。

■ハイアーテクノロジー
 高い科学技術を「ハイアー」や「ハイアーの産物」などと呼ぶ。ハイアーは空間湾曲や物質生成、時間管理といった高度テクノロジーも実現されている。ラディアスの世界を飛び出し、星の世界を行きかうことも、人間以上の能力を持った人工知能を作り上げることも可能である。原子力も宇宙船もコンピューターもロボットも実現されているのだ。
 テクノロジーの管理に関しては、全世界的な規約や、拡散抑止のための法は作られていない。もたらされたテクノロジーが、一瞬にして未開コミュニティを破壊してしまうこともおおいにありうる。
 スイレンにおいては、高いテクノロジーが維持され、市民社会とも密接に結びついている。



最終更新:2011年02月26日 18:31
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。