。幻夢沫泡

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 泡沫夢幻。≠。幻夢沫泡  鏡に映しだされたわけではないのだけれど  もう一つの世界がみえるようになった気がした。  不幸な世界がみえたんだ。  その世界は、文化ばかりが進んでしまったけれどとても歴史を大切にしていた。  だから、町並みも、言葉も。現代のものがあったり、古くさいものがあったり。  そんなもう一つの世界の、小さな街「采皆町」(さいかいちょう)での、少しおかしい少し変わった住人達の物語。 ((とある商店街にある大きな薬屋「六月一日屋」にて)) 「六月一日の薬は最高ですよう? ふふふっ、お薬を買うのならば六月一日屋に来るといいのですよ」 ((とある海沿いにある一つの組織「不解鬼家」にて)) 「この町が平和で居られるのは、我々の力だけとは限らぬ。所詮極道に出来る事など限られているという事だ」 ((とある治安を守る陸軍屋敷「栂谷原邸」にて)) 「おれはいいと思うよ、だって采皆町って、平和だからね。悪いけど今忙しいんだ。後から話をしてあげるよ」  「時折思い出すんだ」  「何をですか?」  「なんていうか、」  「もう一人の自分の、記憶みたいなものをさ。頭にぶわーっとさ」  「何ですかそれ。面白いですね。それより早くアイス食べないと溶けますよ。お仕事も控えてますし」  「あー……これ食ったら仕事だな」  「さ、仕事仕事。郵便配達屋さんも、お薬屋さんも、治安維持の方々も頑張ってるんですから」  これはもう一つの世界のおはなし。 ちゅうい。 しっぴつしゃは、みんなのあいどる、かがやらびっとだよ!( #comment
 泡沫夢幻。≠。幻夢沫泡  鏡に映しだされたわけではないのだけれど  もう一つの世界がみえるようになった気がした。  不幸な世界がみえたんだ。  その世界は、文化ばかりが進んでしまったけれどとても歴史を大切にしていた。  だから、町並みも、言葉も。現代のものがあったり、古くさいものがあったり。  そんなもう一つの世界の、小さな街「采皆町」(さいかいちょう)での、少しおかしい少し変わった住人達の物語。 ((とある商店街にある大きな薬屋「六月一日屋」にて 「六月一日の薬は最高ですよう? ふふふっ、お薬を買うのならば六月一日屋に来るといいのですよ」 ((とある海沿いにある一つの組織「不解鬼家」にて 「この町が平和で居られるのは、我々の力だけとは限らぬ。所詮極道に出来る事など限られているという事だ」 ((とある治安を守る陸軍屋敷「栂谷原邸」にて 「おれはいいと思うよ、だって采皆町って、平和だからね。悪いけど今忙しいんだ。後から話をしてあげるよ」  「時折思い出すんだ」  「何をですか?」  「なんていうか、」  「もう一人の自分の、記憶みたいなものをさ。頭にぶわーっとさ」  「何ですかそれ。面白いですね。それより早くアイス食べないと溶けますよ。お仕事も控えてますし」  「あー……これ食ったら仕事だな」  「さ、仕事仕事。郵便配達屋さんも、お薬屋さんも、治安維持の方々も頑張ってるんですから」  これはもう一つの世界のおはなし。 ちゅうい。 しっぴつしゃは、みんなのあいどる、かがやらびっとだよ!( #comment

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