メーリングリストでの議論まとめ

  • 「全日本コンピュータビジョン勉強会」で行うテーマについてのメーリングリストでのディスカッションの記録です。

AR祭り

  • AR祭り
  • kinect祭り
miyabiarts:
これらは昨年特に盛り上がっているため、注目度が特に高いと思います。
また、ライブラリが整っており、基本的には単純な画像処理を用いているため、あとは、アイデア勝負になり面白いかと思います。
画像処理に興味がある人たちにとっては、アプリ作りのハードルも低いでしょうし。
Kinectで取り入れたあとは、主な使い方としてはARとなるため、この2つはまとめても良いかと思います。

takmin:
この2つをまとめるのに賛成です。
実際このテーマだと盛り上がると思います。
であれば、タイトルをAR祭りにしてしまってKinectだけでなくARに関連しそうな技術全般(特徴点抽出、追跡、CG、3次元再構成、便利なライブラリ、便利なデバイス、面白い論文、etc)まで幅を広げてしまえば発表者が確保しやすいのではないかと思います。
発表内容は、デモを見せるもよし、基礎技術を説明するもよし、研究発表するもよし、くらいのゆるさで。

ttttamaki:
OpenCV祭りは,オンラインマニュアルやら書籍やらいろいろな情報源がすでにあって参加しやすいと思うのですが,kinectはそこまで情報がまとまっているんでしょうか?
すでにkinectをばっちり理解しているのであれば大丈夫かもしれませんが,多くの人はこれからkinectを勉強しようという段階かも.
ARのほうは定番のAR toolkitですかね.もしくはPTAMを使うとか.

yasunori1978:
私もkinectで限定よりは、AR・MRを軸とした技術議論というのが面白い気がしました。
センシング→解析→合成 の一連のどれかに使えそうな技術やネタであればOKとすれば、発表者の幅も広がりそう。(Kinect関連はセンシング枠)
ゴリゴリのCV屋さんとAR屋さんと企画屋さんがコラボしたら、いままでにないものが出来ました!というようなものがあると興味は惹かれそうな気がします。(誰がするのかという問題あり)


CV on スマートフォン

  • CV on スマートフォン
miyabiarts:
最近、こちらも流行しており、今年あたりは特に色々なところで注目されると思います。
ただ、デバイスが特殊なため、扱える人が少なすぎるのではないかという懸念があります。
また、デバイスの都合上、大勢の人に見せるのが難しいことが考えられます。

ttttamaki:
そうでもないみたいですよ.
SSII2011ではまさにそのチュートリアルがありますので
http://www.ssii.jp/special_program_tutorial.html
何とかなるんじゃないでしょうか.

takmin:
確かに発表者がどれだけ確保できるかが心配です。

yasunori1978:
スマートフォン向けの開発をしたことがないので、どのツールをいれて、どうすればスマートフォンで動かすことができるのかを知らないです。
なので、上記AR系の表示用デバイスということで、ライブラリなどの導入だけでも紹介があれば参考になるかと思いました。

open source library紹介

  • open source library紹介
miyabiarts:
Twitterでの意見であったように、紹介するだけでは「こんなライブラリあるんだ。へー」で終わる可能性があるため、より対象を絞った上で、紹介することが必要だと思います。
ワークショップ型にして、ノートPC持ち込み必須にしたりするならば、色々できそうですが、そうするとハードルが上がりすぎるかもしれません

ttttamaki:
へー,でもいいと思うのですが.
広く浅く紹介するか(一つあたりの紹介時間を5分にするとか)
狭く深く紹介するか(shogunの使い方チュートリアルとか)
どちらの道を取るかが決め手ですね.
どれを紹介するにしろ,現在自分に関連しない場合にはやっぱり「へー」で終わるだけでしょう.

takmin:
個人的にはOpenCV以外のライブラリ、OpenTLとかQtとか機械学習系のライブラリなどをろくに使ったことがないので、それらでどんなことができるみたいな発表には興味があります。単にライブラリを並べるだけの発表なら「へー」で終わりそうですが、一人の発表者が一つをある程度の深さで話すなら、「へー」では終わらないような気もします。

yasunori1978:
たしかに 興味がないライブラリは「へー」になりそうですね。
事前にアンケートを行い、参加者の興味あるところに絞る必要がありそうですね。
ライブラリを導入、使用するところで躓くところを延々語る「OpenSourceLib導入」とか、プラットフォームごとの導入の仕方とかがわかると参考になるかと思いました。
が、「へ~」の壁を超えなさそうです。

読書会形式

miyabiarts:
実際に行うテーマ次第ですが、人数がかなり多くなりそうなので、読書会にすると個々の参加意欲が低下するのではないかという懸念があります。
グループワークにするなど、なるべく個人が関われる領域を大きくすることが必要かと思います。

takmin:
確かに難しいですね。読書会系だと予習しないと、なかなか身につかないですし。

ttttamaki:
確かにその場で読んだり作業することは,暇な人が出てきそうですね.
RecSys2010勉強会 http://qwik.jp/recsys-study/recsys2010.html
みたいに,あらかじめ発表者を募っておくのはどうでしょう.

yasunori1978:
グループワークだと、特に人数が多いと個人の発言回数が減りそうです。
先ほどまでの議論で「未来では当たり前にあるCV技術」というのがありましたが、グループワークとして若手(?)と先生方とで議論してみるのもおもしろいかと思いました。

ジオメトリ、フォトメトリ、認識/学習、メディア理解、3次元処理、みたいなグループ分けをして、各分野での「未来では当たり前の技術」の議論やそれぞれお互いに期待すること、みたいな議論ができないかと思いました。
CV・PRを構成する技術の各軸の関連と組み合わせで新たな未来がみえたらいいなと。
よその分野からはこういうことが期待されているんだ、と分かればOK.
参加者が「自分がやっていることは役に立つ、ニーズがある」と思えるような。

ポスター/Lightning Talk

  • 参加者ポスターセッション
  • 50人連続キャノンボール(ひたすらLigtning Talk)
miyabiarts:
こちらは割と手軽、かつ参加者の参加意欲もそれなりに確保できるかと思います。
普段の学会のように手法を分かりやすく伝えるスライド作り、というよりも自分や自分の研究のことをなるべく面白く伝える。というコンセプトでやれば、単純に発表時間5分ごとに盛り上がる場面があると考えられます。
もちろん人数が集まることが前提なので、発表のハードルが下がるように、まずはこちら側で発表例を見せることなどが必要でしょう。

ttttamaki:
これは何でもアリですから,やりやすいですね.
open source紹介もこれに含めていいんじゃないでしょうか.

takmin:
実はまだイマイチ、Lightning Talkでどんな内容をしゃべってもらうんだろうというのを僕もイメージできてません。研究以外の話だとどんなテーマがありえるんでしょうか?それとも研究限定ですか?

ttttamaki:
この手の企画は,MIRUの若手プログラムで以前やったことがあります.
2006年の時は参加者ポスターセッションをやったのですが,
自分の研究があればそれを,研究をまだ始めてなければ研究室の研究や先輩の研究の紹介を,
企業の人でいろいろ内容を公開できなければ,その企業の公開できる事業や製品の紹介を
やりました.
2008年の時は,自己紹介lightning talkをやって,いかに受けを取るかを競ったそうです.
自己紹介には研究もあり,研究室でのゼミのやり方の紹介もあり(?),
自分がかかわった事業の紹介もあり(?).

miyabiarts:
企画としては、以前やったことと被るかもしれませんが、集まる人の層が多少違うと思いますので、その点は大丈夫かと思います。
ただ、企業の方は個人として発表するとしても、確かに色々と制約がついてしまうかもしれないため、その点は考慮したい所です。

takmin:
なるほど。テーマを研究から広げて良いのであれば、玉木先生の言われたOpen Sourceの紹介や、「未来であたりまえに使われているCV技術」みたいなものを含めてしまって良いと思います。そうすれば企業の方の制約も減るでしょうし。

yasuhori1978:
この「未来であたりまえに使われているCV技術」という観点で議論したり、発表したりすると面白いと思います。(なんとなくグランドチャレンジにも通ずる?)
CV技術を取り巻く環境(音声などの他分野などとのつながり)も変わると思うので、いろんな視点での議論になるかと思います。

テクニカルTips集

  • 大人のためのQ&AやTips集コンテスト
miyabiarts:
面白そうですが、具体的に何をやる?と言われたら、かなり不透明な気がするので、
より具体的な内容を出した上で議論したいと思います。
例:OpenCVだと特徴点検出は数行で書ける。とか?

ttttamaki:
これはもともと,石井さんの
「CVが専門ではないが最近仕事で必要になった人向け」という企画案だったのですよね.
だから事前にお題を募集するというのもアリですが,それよりも
パネルディスカッション形式でその場で質問を出してもらうという企画はどうでしょう.
フロアから質問したい人が出てきて「こういう時はどうするの?」
それに対してフロアから答えられる人が出てきて「こうやる」
その場に答えられる人がいなければ,twitterなどでリアルタイムに解答を募集.

yasunori1978:
はい、そうです。何がわからないかがわからない状況なので、すごく不透明です。
事前に質問を募る必要があります。初心者向けに偏りそうな気もしています。
論文になっていない情報を補完できるようなノウハウに近い部分の共有ができると、
よいのかもしれないと思いました。難しそうですが。
先ほどのOpenSourceLibの紹介と統合してもよさそうです。

未来妄想系

  • コンピュータビジョンのビジョンを語る
takmin:
1企画案です。「AR 妄想×リアリティ」のようなものという意見が出たので、ちょっとそこから連想して「コンピュータビジョンのビジョンを語る」というゆるいテーマを考えてみました。
http://tcc.nifty.com/cs/catalog/tcc_schedule/catalog_100727203092_1.htm
「自分が考えるCVが作る未来像」とか「CVの技術が発展したら、こんなアプリを作ってみたい」とか「CVを使った新しいビジネス」とか、そういう普段の勉強会とは毛色の違う、頭の体操的な感じです。
「素人のように考え、玄人のように実行する」の「素人のように考え」の部分にフォーカスした企画です。
ちょっと緩すぎるかな、と思うんですが、あまりCVと現実世界との接点について真剣に話し合う機会ってないかなと思ったので(論文の背景を無理やり考える程度という印象)。ひょっとしたら、そこから新しい研究テーマが生まれたり、翌日から始まるMIRUを新しい視点で見ることができるようになるかもしれないという期待を込めて。
上記企画にならって、デモ展示+発表+パネルディスカッションみたいな形式で、パネルディスカッションでは、例えば先生方をお招きして自分の研究の情熱の原点とか、問題意識とか、この分野を選んだきっかけとか、究極の目標は何か、この分野が発展するために必要なことは何かということを聞いてみたいな、などと個人的に思ってます。

ttttamaki:
堅苦しくなくていいんじゃないでしょうか.
さらにこの手の話は昼間ではなくて夜中に盛り上がるので,夜の部(?)でやるというのもありですね.

ちょっと毛色が違うかもしれませんが,
頭の体操として「こんなものを考えてみた」というのをやるとどうなるのかがこれ
http://www.ccm.media.kyoto-u.ac.jp/wakate2008/Wakate2008_PRMU_Report.pdf
です.個人的には「エビちゃんおばあちゃん」がヒットです.

miyabiarts:
2008年の若手プログラムには私も参加しており、「中間管理職カメラ」の一応名付け親です:)

takmin:
若手プログラムでこんなことが行われていたんですね。グループワーク形式も面白いですね!

上記企画にならって、デモ展示+発表+パネルディスカッションみたいな形式で、パネルディスカッションでは、
例えば先生方をお招きして自分の研究の情熱の原点とか、問題意識とか、この分野を選んだきっかけとか、究極の
目標は何か、この分野が発展するために必要なことは何かということを聞いてみたいな、などと個人的に思ってます。

ttttamaki:
先生方を招いていろいろ講演していただくというのは,じつは普通の学会っぽくなってしまって,リベラルな勉強会という面では面白くないかもしれません.PRMUでも今年度はフェロー講演がたくさんありましたし

miyabiarts:
この形式は話し合う対象が与えられて、導入してくれる人がいるため、行いやすいと思います。
こちらで行い場合は、やはり多少荒唐無稽なテーマでやった方が個人的に面白いかなと思います。
最近Twitterで見た面白い話からですが、「今はない未来のCV技術」を考えるのではなく、「未来では当たり前にあるCV技術」を考えるなど。

takmin:
はい。先生方のお互いのコンピュータビジョンに対する哲学を戦わせるような話になったら、尚面白いなと。

デモ系

  • 大デモ大会
takmin:
CV系で動くものならなんでもありにして、おバカなもの大歓迎とか。ネタアプリ選手権を思い出した。

yasunori1978:
ARに絞らずに、CVで頑張れば実環境でこんなにいけるぞ!と

miyabiarts:
SIGGRAPHに併設するようなCV使ったメディアアート(もちろんネタアプリ的なものも含む)みたいなものを狙うのも面白いかもです。

ttttamaki:
その手のアプリを作るような人がMIRUに来るのか,それともMIRUに来る人にそういうのを作ってもらうのを要求するのか?どっちでしょう

takmin:
開催がど平日なので、多分MIRU参加者しか来ないでしょうが、でもMIRUに参加する学生ならそれらいのデモは作れそうな気がします。OpenCVの顔検出をちょこっといじるレベルでも面白いデモができるとおもうんです。あとは、妄想力次第。
あるいは、自分の研究のコードを真面目な学会では絶対発表できないような不真面目な応用で見せるという形で、新たなコードを一から作る手間をできるだけ省くとか。

yasunori1978:
発表者だとお馬鹿アプリをつくる余裕がない?とか。。。
わざと予選(ほぼ全員スルーな)を設けておいて、早め早めにベースの部分をつくらせるように仕向けたら、発表者でも直前に余裕がもてないでしょうか?

miyabiarts:
デモ系だと、参加しやすい雰囲気にして、ある程度の参加者さえ集まれば、あとは割と自動的に進めることが出来るのではないかと思います。そういうところでデモする人たちって、割と本気だすので。反対に言うと、最初に上手く参加しにくい雰囲気にすると、発表する人がいないことがさらに発表者を参加させにくくするので、最初が肝心ですね。最初に何人か決めておくと、どんな感じのものを出して良いか参考になるので、参加のしきい値が下がる気がします。反対に、それに縛られることも考えられますが。

ttttamaki:
自由テーマセッションと,お題テーマセッションに分けるとか.
まだアナウンスありませんが,今年のアルコンのテーマがデモ向きなので,それをお題にするのもありかと.自由テーマの方は何でもアリ.何していいかわからない人はお題で.

yasunori1978:
アルコンネタを若手じゃない人が作ってみたらどうなるかは、面白いかもしれませんね。勉強会的な意味で

その他方針/意見

_akisato:
自分の完全なる私見ですが、各地の勉強会の主力がacademic色よりもengineering色が強いと感じています。
MIRUはどちらかといえばacademic色が強いので、その意味では、今回の企画をengineering側に振る方向性を出すことで、補完的な関係を出せると良いなぁ、と感じています。
個人的には、基盤的な研究を魅力的に見せるための道具・環境・仕掛けについて議論できると楽しいかな、と思っています。

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最終更新:2011年04月06日 22:38