171 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/01/06(木) 22:10:01 ID:dE0mG0fQ0 [8/10]
「な~つが過~ぎ~風あざみ~」
俺はふと、昔聴いたことがあり、今聴くと何故か泣けてくる歌を口ずさんでいた。
「京介氏?何をいきなり歌ってござる?」
「ああ、なんだか無性に口ずさみたくなってな」
「結構古い歌ね。私には理解できないわ」
「キモ。あんたから昭和の香りがするわ」
「おい。昭和を侮蔑表現に用いるな。」
若い俺らにとっては昭和なんて数年前とはいえ、全然身近には感じない。
自然と古いというイメージが侮蔑的に捉えられるのだろう。
「だから、あんな地味子にベタベタしてんの?」
「それは関係ないだろ。殴るぞ」

「夏・・・はて夏といえば、拙者たちが知り合った日も夏間近だったでござるな」
「ああ、それを思い出してさ。時が過ぎるのは早いなと思って」
「思い出した!あの時、黒猫ったら浮いた服着てて!」
「それはあなたも同じでしょう?」
「ハァ?私は街の中歩いてても変に思われないけどあんたの服は見るからに変でしょ」
「・・・見・・・みみみみ見るからに変、ででででですって・・・!」
黒猫の白い肌がみるみる赤く燃えていくのが見えた。
「まあまあ二人とも!変な服同士、仲良くしようでござらんか」
「あんたが言うな!」「あなたが言わないで!」
ハモった。こいつらマジで仲いいな。

「きりりん氏は度々京介氏に助けられて現在に至るってわけでござるが・・・」
「別にぃ~、助けてって頼んだわけじゃないし~」
ぐっ・・・、だが、まあ俺も助けたいから助けたわけで助けてと懇願されて助けたわけではない。
ここで怒るのはこいつと同類だ。
「何か言った?」
こいつ、心が読めるのか!?
「あら、素直じゃないわね。じゃあ今度から私"専属"のヘルパーとして先輩、いただこうかしら。」
「ど、どうぞ~お好きに~」
こいつ・・・もうこいつからの助けの要請には応じてやんね!
あれ・・・?今までこいつから助けの要請ってあったっけ?う~んそこまでは覚えてない。

「二人とも、好きなら好きって言いなさい」
「だが断る!」「断る!」
「おお、さすが兄妹、仲がいいでござる!」
「「良くない!」」
こいつとはこっちだけは意見が合うな。まあ、それが仲が悪いって象徴なんだが。
「キモいキモいキモい!あ、あんたのことはカ●ビアンコムの他にJASR●Cって呼ぶからね!」
「は?なんだその名前!」
「勝手に歌歌った罪で豚箱にぶち込まれてなさい!」
「なんで歌歌っただけでそこまでされなきゃならねぇんだ!
 おい、こいつを名誉毀損罪で訴えてくれ黒猫!何なら暴力罪でもいい!」
「じゃあ、わたしはあんたを"殴るぞ"と脅してきたから恐喝罪で訴えてやるわ!」

「やっぱりきりりん氏と京介氏は仲がいいでござる」
「羨ましい・・・」
「「良くない!」」

172 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/01/06(木) 22:36:03 ID:aay5afSk0 [3/4]
>>171
「はぁー、夫婦喧嘩は犬も食わないとはよく言ったものね」
「それを言うなら兄妹喧嘩だろ!」でしょ!」



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最終更新:2011年01月09日 20:46