31 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/01/10(月) 09:26:55 ID:xPksItp90 [1/3]
「よく聞け、俺は変態だ」
「何を今更のことを言ってるの。寒さのせいで頭がおかしくなったのかしらセクハラ先輩」
最初に黒猫が俺の心をえぐる。
「京介氏が変態だってことは我ら3人も重々に存じておりまする!」
次に沙織が追い討ちをかける。
「キモ!いまさらカミングアウトしたってサプライズにはもう遅いわ。お父さんもお母さんも知ってるし」
最後に桐乃がとどめをさす。
「そこは否定してくれよ!」
なみだ目で否定を促す俺。


「俺が変態だってことは知っている。だけど、お前らはどうなんだ?」
「わ・・・私が変態だって・・・言いたいのかしら・・・?」
最初に黒猫が眉をヒクヒクさせる。
「いやぁ、拙者にとっては褒め言葉でござるぅ!」
次に沙織が嬉しそうに返事をする。
「へ・・・変・・・い・・・妹エロゲやってるあたしのどこが変態よ!」
最後に桐乃が一般人が聞けば首をかしげる返答をする。
「誰もお前らが変態だって言ってねーだろ!」
決め付けとみなされたことに対して否定する俺。


「お前らのことが好きだ!俺と結婚してくれ!」
「いいいいい、いきなり、なななななな、何を言い出すのかしら」
最初に黒猫が全身で動揺を見せる。
紅潮した顔はもちろん、今まで滑らかだった彼女の体の動きがまるで錆付いたロボットのようだ。
「うれしい限りでございまする~。是非、式は秋葉原で挙げましょうぞ!」
次に沙織があっけらかんとした返答を見せる。
しかし、暖房のせいか、沙織の顔が少し紅潮しているようにも見えた。
「キモ!キモ!キモ!い、一夫多妻制は日本の法律で禁止されてるのよ!わかってんの!?」
最後に桐乃が日本のしくみの一部を出して、全身全霊で否定をする。
つうか俺ら兄妹だろ。先にそれで否定しろよ。まあ、怒りでなかなか考えがまとまらないのはわかるがな。
「あ、あたしたち、兄妹じゃん!三親等内は結婚できないって前Weekpediaで調べたし!」
ようやく答えがまとまったか。で、何?三振Tonight?野球選手も大変だな。
「悪ィ。冗談だよ、冗談」
ちょっとやりすぎたか?と思い、『冗談』という利便性のある言葉で否定する俺。


「そ、そう。人をからかうのはこれっきりにしなさい」
最初に黒猫が―未だに錆付いたロボットのようであるが、―動揺を隠すように足を組み、
ハの字の眉をできるだけ山型に戻そうと試みている。
「そうでござるかぁ!残念です・・・でござる」
沙織が―顔こそ笑っているものの、―トーンを下げた口調で感情を押さえ込もうとしている。
その感情が何かは俺はわからんが、俺だってからかわれるのはごめんだからな!
「あ、当たり前でしょ!シスコン!変態!ロリコン!メ、メルル鑑賞会でもするわよ!」
辛らつな言葉を俺に投げかける桐乃。
つーか、それWiiリモコン。テレビ、DVDのチャンネルはあっちだ。

まったく・・・こいつらといると、どうも退屈しないな。



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最終更新:2011年01月13日 00:59