348 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/01/11(火) 22:00:02 ID:qWVLEfWw0
<俺の妹のくんかくんかが有頂天でくんかくんか>
※時系列 :6巻〜7巻
※注意事項:くんかネタ



俺の名前は高坂京介。知ってのとおり平凡な高校生だ。

今日も今日とて実妹から借りた妹モノのエロゲーをクリアするという苦行を終えた俺は、
報酬として妹―――桐乃からの罵倒を賜るのだった。

「あたし3日でフルコンしろって言ったよね? なのになんでそれが2週間もかかんのよ!?
 あんたマジやる気あんの!?」

「・・・大変申し訳ないっす。」

「あんた、あたしが留学してる間もサボりまくってたでしょ。その間のノルマもきっちり
 こなしてもらうかんね。」

「えー、マジかよ。それって俺のせいじゃなくね?。」

「何か言った?」

「・・・なんでもありません。」

てめぇいい加減にしろよ!?何で俺が好きでもないエロゲーを、お前がいない時まで
コツコツやんなきゃなんねぇんだ!!・・・と言ってやりたかったね。

「・・・チッ。もう今日はいいから。さっさと出て行ってくんない?」

「へいへい。」



「あ、ノーパソ。」

ようやくクソ生意気な妹から解放された俺は、部屋に戻ってからノーパソを返し忘れたことに気付いた。

気は乗らねえが返しに行くか。勉強の妨げにもなるしな。どうだ、受験生の鏡だろ?

妹の部屋のドアノブを回す。

「悪りぃ、桐乃。ノーパソ――――。」



「スンスン...ハァハァ......。」

えっ?何してんのコイツ?
桐乃はいつも俺に貸してくれている、猫のクッションに顔を埋め、首を振って「イヤんイヤん」している。


「んはぁぁぁ・・・あああ兄クッション。あ、兄貴がさっきまで跨ってたホヤホヤ兄クッション。
 くんくん。はぁああああぁぁ・・・バカ兄貴、アンタが跨るのはクッションじゃなくて
 妹でしょ!しっかりしなさいよシスコン!キモ、キモキモっ。スンスン、スンスン・・・。

 んんんん〜〜。こ、この濃厚な兄臭。あああ、兄貴の大事なトコとか当たってた。あたし見てたし!
 兄貴分かってんの?これクッションだよ?枕代わりにするコトもあんのよ?そ、それって兄貴、
 妹の頭に兄貴の一番濃厚な臭い、移っちゃうんだよ?こ、この変態!シスコン!強姦魔!

 くんかくんか。はぁぁ・・・あたし、兄貴に臭いうつされてる。兄臭に染められちゃうのぉぉぉ。
 この鬼畜!何、妹に自分の臭いマーキングしちゃってんの!?こんな濃厚なマーキングされちゃって、
 あたしがお嫁に行けなくなったらどうすんのよ!?スンスン・・・。

 うそうそぉぉぉん。あたしドコにも行かないよぉぉ。シスコン変態兄貴、あたしがいないと死んじゃうモン。
 だからこうして必死で兄マーキングしてんでしょアンタ!?分かってんだかんね、この変態!」



「ウワァァァああああぁあぁぁーーーーーー!!!???」

「ひっ!!!???」

何が何だか理解する前に、本能が反応したのか、俺は絶叫していた。
そしてそのまま目の前がが真っ白になった。











「あ、あぁぁぁぁあああああぁぁぁっ・・・・・・・・・・・・。」

兄臭に包まれ、至福のくんかタイムを満喫していたあたしは、突然の悲鳴で現実に引き戻された。
ドアのそばに京介が倒れている。

み、見られた!?見られたの!!!??
あたしの顔は、真っ青だったに違いない。

どどどどど、どうしよう!?どうしよう!!!??

冷や汗がダラダラと額から流れ落ちていく。全身の寒気と震えが止まらず、かちかちと歯を鳴らす。
あうあう……あわわ……と、言葉にならない声が漏れた。

「ちょっとーーーー。うるさいわよーーーーー!?」

「ひっ!?」

階下からお母さんの怒る声がした。
しかし、それ以上追及する気はないらしい。

あたしはホッとしたのをきっかけに、徐々に冷静さを取り戻していくのを感じた。

「と、とにかく兄貴をベッドに運ぼう。」

京介の体をズルズルと引っ張る。

「お、重っ・・・。細いクセしてなんでこんな重いのよ、このバカ・・・。」



「よっ!」

何とか京介の部屋にたどり着き、ベッドに横たえるために勢いよく体を持ち上げる。
でもやっぱり重くて、そのまま一緒にベッドに倒れこんでしまった。

「きゃっ!?」

ドシン。あたしは京介に覆いかぶさるようにしてベッドに倒れ込んだ。

「―――――っ!!!??」

すぐ近くに京介の寝顔があった。

気絶したくせに、穏やかな顔で眠っている。

「あに・・・き・・・・。」

あたしは寝息を立てる京介の唇に、自分の顔を近づけ―――――。







「スンスン・・・。あ、兄寝息ktkr!!
 ハァハァ・・・。あぁぁあああ。兄貴の生寝息。超イイよぉぉ・・・。くんかくんか。
 んはぁぁぁああああ・・・。何これ、信じらんない!!神様ありがとう!!!!

 くんくん・・・。はぁぁ・・・。の、残り香じゃなくて、今まさに兄貴から放出されてる、
 産地直送兄スメル!!!うぁぁぁ・・・。あ、あたし連れてかれちゃう!?
 兄トラックに乗せられて、兄貴にお届けされちゃうよぉぉぉぉぉぉ!!!。

 あたし、鬼畜兄貴に誘拐されちゃったぁ。もう戻れないのぉぉぉおおおん。
 アンタ、ここまでやったんだから覚悟出来てるよね!?妹誘拐したら犯罪だよ?終身刑だから!!
 あたしが許すまで、兄貴、妹プリズンに閉じ込められちゃうから。絶対許さないんだからね!!

 はぁぁぁぁ。スリスリ。何だかんだでスキンシップあるけど、兄貴すぐ離れたがるし・・・。
 シスコンでしょアンタ。あたしのコト離さないでよバカぁ。くんかくんか。

 あぁぁぁ・・・。兄貴、顔近い!近いから!キモ、キモっ!妹の唇奪っちゃうの?後戻りできないよ?
 そんな性犯罪者の兄貴に付き合ってあげるのあたしだけなんだからね!!早く奪ってよぉぉぉ。
 あ、あたしからなんてしてあげないんだから。最初は兄貴からじゃなきゃヤなんだかんね!?
 このバカ!変態!シスコン!マジキモい!でも大好き!好き好き好き!!兄貴愛してるぅぅぅぅ。」




 







・・・・ん?

あれ、俺寝てた・・・?なんで・・・・。
温かく、柔らかな重みを感じた。

すぐ傍にだれかいる。キラキラしてて、甘い香りがする。

「・・・あれ、きり、の?」

「――――――っ!!!???」

「死ねぇぇぇぇぇっぇぇぇぇぇぇぇええええ!!!」


俺は再び意識を失った。









終われ



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最終更新:2011年01月14日 22:30