576 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/10/30(土) 20:38:02 ID:zWguIo2s0 [2/3]
アキバ帰りで電車が混んでて座れる席が1人分しかないと聞いて




桐乃「ちょっとぉ! くっつかないでよね! いやらしい!」
京介「好きこのんで妹に肩を貸して貰う兄なんているわけねーだろうが!
    ……やっぱタクシー呼ぶわ」
桐乃「な、何よそれぇ! アンタさ、兄貴の足を怪我させたお詫びに
   一生懸命ご奉仕する可愛い妹の健気な姿に何にも感じないワケ!?」
京介「どこにそんな妹がいるってんだ!」
桐乃「ど、どうせ私のコト、バカにして怒ってるんでしょ!
    はしゃいでコケそうになって、アンタの足ヒールで踏んじゃった私のことをサ!
    そ、そりゃ私が悪かったけどさ! 心狭すぎ! 信じらんないぐらいちっさ!」
京介「怒ってねぇーよ! 寧ろ怪我したの俺で良かったって思ってるっつの!」
桐乃「な、なっ……そ、そーよね。アンタが怪我しても、心配するのってせいぜい地味子ぐらいじゃん?
    私が怪我したら、お父さんもお母さんも、学校のみんなも、雑誌の読者も哀しむわけだしサ」
京介「へーへー、どうせ俺が怪我しても誰も心配しませんよ。あと地味子言うな」
桐乃「で、でもまぁ、ひ、1人ぐらい心配する人いるんじゃないの。じ、地味子以外で……」
京介「そーだな。まあ沙織ぐらいは心配してくれんだろ。後、あやせが心配してくれたら俺、怪我治る」
桐乃「キモ! キモッ! 超キモッ!」
京介「その三段活用やめろよな。あーもー、だからいいって。タクシー捕まえりゃ済む話だろ。
    お前も俺支えて駅まで行くの大変じゃんか。金は家に着いたら何とかなるだろ」
桐乃「私がいいって言ってんの! だいたいもう切符買ったし。 なんでアンタSuica持ってないのよ、ダサッ!」

 

京介「おい、無理しなくていいぞ」
桐乃「無理してんのアンタじゃん」
京介「無理なんかしてねーっての。薬局で買った湿布で痛みとか殆ど感じてないし」
桐乃「顔に汗かいて言っても説得力ないんですけど? クサッ!」
京介「お、お前な、少しは兄貴にイイ格好させろよな……
    痛みとか殆ど感じてないのはホントだって。ジッとしてる分には……」
桐乃「それって動くと痛いって言ってるようなもんじゃん」
京介「……それもお前が肩貸してくれるから全然痛くねぇ」
桐乃「ウソ。さっきから全然私に寄りかかってこないじゃん! ナニソレ? カッコつけてるつもりなの? キモッ!
    あんたシスコン変態兄貴のくせに。妹とくっつけて超嬉しい癖にサ。ツンデレのつもり?」
京介「だーーー! あのな、俺は……」
桐乃「ほら、電車きたから歩くわよ!」



京介「ホレ、ちょうど1人分空いてるんだからお前座れよ」
桐乃「は? 座るのアンタでしょ。怪我してんだし」
京介「俺は大丈夫だっての。こうして釣り革にぶら下がってりゃ力かかんなんしさ」
桐乃「アンタ猿? ついに頭のレベルどころか、細胞レベルまで猿になっちゃたワケ?」
京介「俺が怪我する前だって、疲れたーとか、もう動きたくないーとか散々言ってたじゃねーかよ」
桐乃「言ってないし!」
京介「言ってたって……いいから座っとけよ」
桐乃「ヤダ!」
京介「あのなぁ……」
桐乃「兄貴座ればいいじゃん!」
京介「お前が座ればいいだろ」
桐乃「……じゃ、じゃあこうすればいいんじゃない。私も座るから、兄貴座りなよ」
京介「座りなよって、ここしか空いてないだろ」
桐乃「だ、だからここに私と兄貴が座るの!」
京介「は?」
桐乃「いいから! 座る!!」
京介「は、はい!」 

577 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/10/30(土) 20:39:07 ID:zWguIo2s0 [3/3]
桐乃「……よし。じゃ、じゃあ……」
京介「……って、オイ!」
桐乃「な、何よ!? 重いとか言ったら許さないんだからね!」
京介「いやスゲー軽い……じゃなくて! なんで俺の膝の上に座ってんだよ!」
桐乃「な、なんでって、アンタが意地張るからでしょ! 兄貴も、私も、両方座る方法っていったらこれしかないじゃん」
京介「な、なるほどぉ~……って、んなわけあるか!! 周りのみんな見てるじゃねーかよ!」
桐乃「だ、だから? 私は全然平気だし?」
京介「お前おかしいだろ! 普段からこんなコトしてんのかよ!」
桐乃「そんなワケないじゃん! アンタ私のことどう思ってんのよ!」
京介「だって、お前さっき全然平気って……」
桐乃「そ、それは兄貴だかr…い、今が緊急事態だからでしょ! あーなんで、こんなに頭の巡り悪いわけ?」
京介「だあぁぁぁ! もう、わかったよ、わかった。これでいい」
桐乃「わかればいいのよ……ふ、ふん……きゃっ!!」
京介「うおっと! ……大丈夫か桐乃?」
桐乃「あ、ありがと……」
京介「なあ、やっぱこれは無理があるって。さっきみたいに電車揺れたらお前危ないし」
桐乃「こ、こうやってアンタが私のこと抱いてれば大丈夫でしょ。離すんじゃないわよ!」
京介「へいへい……」



京介「ただいまー……(ドンッ!)……って、突き飛ばすなよ!!」
桐乃「もう家に着いたんだから、私要らないでしょ。
    何? ずっとくっついてるつもりなの? 妹に? うっわ~最悪、キモい~、シスコンこじらせすぎぃ~」
京介「……もうどうにでもしろ」
桐乃「じゃ、私部屋にいるから。汗くさいまま入ってこないでよ」
京介「いかねーよ! この足じゃ階段登るのも大変だっての……」
桐乃「ふ、ふん!」
京介「桐乃! ……ありがとな」


ガチャ


桐乃「はあぁぁぁぁぁぁぁ~……ゴメンねぇ~! ゴメンねぇ兄貴ぃぃぃぃぃぃ~~
    私、兄貴の足怪我させちゃったよぉ……最悪、最低、妹失格だよぉ~
    でも兄貴怒ってないって。私が無事で良かったって。もうバカバカ、兄貴シスコンすぎ!
    スンスン……はあぁ……兄貴の臭いぃぃ~……私の身体中に兄貴の臭いぃぃ~~
    沢山の兄貴に抱きしめられてるみたい。ちょー幸せぇぇぇぇぇぇl~~
    兄貴の抱っこ!兄貴の抱っこ!兄貴の抱っこ!抱っこ!抱っこ!抱っこぉぉぉん!!
    ヤバいよ、兄貴の腕私のお腹ギュッてしてた! いいの? 妹の身体抱いちゃっていいの、兄貴!
    兄貴の心臓の音背中から聞いてたし、私。息とか首にかかってたし。
    マーキング!? 私、兄貴にマーキングされてるの?
    この妹は俺の所有物ですって、私、兄貴の臭い付けられちゃってるの?
    マジ変態じゃん! 兄貴ちょー変態! シスコン車両発車いたしまーーす!!
    はぁ…ふぅぅ……そうだ、湿布、兄貴に新しい湿布用意しよ。
    ……何コレ、冷湿布じゃん。駄目ジャン、温湿布の方がいいに決まってるじゃん。
    し、仕方ないから私が暖めてあげるわよ! 妹体温で温まった、妹の匂いつき湿布、
    そんなの貼ったらシスコン兄貴ならスグ治るよ。うわ、気持ちワルッ!
    で、でも仕方ないじゃん? 怪我治す為なら、兄貴に妹マーキングするのも仕方ないよね?
    こ、こんなに献身的な妹もって、兄貴感謝しないさいよ! ありがとってだけじゃ割りに合わないんだからねっ!!」  



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最終更新:2011年01月06日 03:13