927 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/01/23(日) 00:26:37 ID:NCPU2lb80 [1/2]
「あ、あ―――あんた・・・あんたっ!」
学校から帰ると完全にぶちきれた桐乃が、玄関に立ちはだかっていた。
しかも何故か涙目だ・・・あれ?どこかで―――
「・・・き、桐乃?・・・ど、どうしたんだよ・・・」
「ど、どうしたじゃ・・・ないっ!」
桐乃は怒りのあまり、とぎれとぎれになりながら言う。」
「あ、あんた・・・あ、あたしの、ノーパソでっ・・・・ま、またエロサイト見まくってるでしょっ!」
「な、な、なっ・・・何を言い出すんだ、桐乃!?
こ、こ、こ、この前の一件でもう、見ないって約束したじゃねーかっ・・・?」
そ、そうだぞ?もう、キャッシュを消す事も、履歴を消す事も覚えた俺にスキがあるわけ・・・ないじゃないか・・・?
「ウソつくなっ!・・・もう、証拠はアガってんの!」
「なっ・・・キャッシュも履歴も消し―――っ!?」
しまった!?誘導尋問だったか!?
「ふ・・・ふふ・・・そうね、『まずは』それね・・・。」
桐乃の口調が不自然なほど穏やかになっている・・・何か・・・やばい・・・
「最近、サイトの絵とか保存しようとしても、キャッシュに何故か残ってないのよねー・・・?
あたしはブラウザの設定変えてないのにねー・・・?」
完全にバレてるっ!?い・・・いやっ、まだだっ!
「そ、そ、そりゃ・・・。た、確かに設定変えて、キャッシュが残らないようにしたのは俺だ。
だ、だが、それは、あくまでも―――」
「ふうん・・・?まだ・・・シラを切るつもりなんだ・・・?」
き・・・桐乃・・・さん・・・?目が・・・据わって・・・らっしゃいますよ・・・?
「あたしねー?キャッシュが消えてる事に気づいてからねー
・・・バックグラウンドで接続履歴を記録するソフト・・・入れておいたのよ・・・」
な、何を言ってるかわからんが・・・コレは・・・ヤバイ・・・
「その履歴に残ったサイト見てみたらねー・・・ひ―――と―――に―――なんてもの見せてくれてんのよッ!
・・・最悪!最悪っ!最悪っ!!・・・もう早く死んでよっ!」
「す、すっまーーーーーーん!・・・・・・ご、ごめんなさいっ!き、気の迷いっていうか?
・・・とっ、とにかくごめんなさいっ、二度としませんっ!!」
や、やばすぎる・・・今回は前回以上に・・・もう、俺は死んだかも知れん・・・
「そ、そ、そっ、その上っ!検索ワードが・・・い、い、『妹』とかっ、こ、『コスプレ』とかっ、む、む―――」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ!検索ワードは忘れてくださいっ!お願いしますっ!!」
こ、これは、親バレ即死じゃねーかよっ!?いや、俺が悪いんだけどねっ!!
だって、『眼鏡』とか、『○射』とか入れたら、何故かブラウザが落ちるんだもん!?
でもしょうがないことなんだ!エロサイト探索は、男の義務なんだぁっっっ!!!
・・・そこで、『妹』入れる俺は、本当に死んだ方が良いのかもしれないが・・・
「ぜ、絶対に許さないっ!」
「お、俺が悪かったです。反省してますっ・・・だから・・・っ、親父達に教えるのだけはっ・・・どうか許してっ・・・!」
もう、俺が涙目です・・・
「・・・絶対やだ・・・」
「お、お願いだから・・・な、何でもするから・・・」
「・・・・・・・・・何でもって・・・ホント・・・?」
「お、俺にできることなら・・・!」
すると、桐乃は深刻そうに考え込み始めた。
た、たすかった・・・のか?い、いや、前回のパターンに従えば、この後―――
「あんた・・・あたしを不快な気分にさせた責任・・・とりなさいよね。」
「せ、責任って、エロゲー買いに行けばいいのか?」
「ば、バカじゃん?そ、そんな事で責任とれるわけないでしょ!?」
「それじゃあ、ど、どうすれば・・・?」
「じ・・・じゃあ・・・あ、あ、あんた・・・あ、あたしの、し、質問に、正直にこたえなさいよっ!」
「わ、わかった。」
「それじゃ・・・ま、まず・・・」
複数あるのかよっ!?・・・賢明な俺は、当然その言葉を飲み込んだ。
「・・・そ、そのっ・・・女の人の・・・あ、あ、あ―――あそこって、見てて気持ち悪くないの?」
「ブフォッ!???なっ!?・・・何言ってやがる!?てめぇー!?」
「ちょ、ちょっと!そんな大声出さないでよ!」
「す、すまんかった・・・じゃなくてだな!?俺に一体何をしゃべらせる気だっ!?」
「だ・・・だって・・・自分のを見ても・・・何か気持ち悪いし・・・
しおりちゃんの綺麗なスジと比べちゃうと・・・男の人なら・・・どう考えてるのかなって・・・」
あー・・・ついにエロゲ脳も、ここまできてしまったのか・・・妹ながら不憫なやつ・・・
しかし、人のことは言えないが、耳まで真っ赤にして・・・
だ、だがっ、正直に答えると約束しちゃったしな・・・
「え、ええとな・・・これはあくまで、一般的な話だぞ・・・?」
「う、うん。」
「男は・・・見るのが・・・大っっっっっっ好きだっ!!!」
「な・・・な、な・・・何言ってんの!?あんた!?変態っ!マジ死んでっ!」
「お、お前が正直にっていったんじゃねーか!?」
「だ、だってっ!見るのが大好きとかっ!・・・妹のでも興奮するわけっ!?」
「ちょっ!?・・・ど、ど、ど、ど、どうしてそうなるっ!?」
「あ、あんたがっ!・・・検索にっ・・・兄妹物とかっ!」
本当は幼馴染物とかの方が良かったんだよっ!?でも、何故かブラウザが落ちるんだぜっ!?
しかも、検索ワード全部把握されてるぽいし・・・。もう・・・開き直るしかないのか・・・
「くっ・・・そ、そうさっ!俺は、妹にだって興奮する変態だぜっ!」
「っ!!!変態っ!シスコンっ!!強姦魔っ!!!すぐ家から出てって!!!」
「ちょっ、まっ・・・物っ、投げるなっ・・・!」
「うっさいっ!バカっ!しゃべんなっ!!」
「わ、わかった。すぐ出るから・・・」
バタン・・・
・・・ふう、大変な目にあった・・・しかし、どうすっかなー・・・
まあ、今回に限っては俺が悪いのは確かなんだが―――
このまま妹様の機嫌が直らなければ、俺は家に入れねーぞ?
・・・しかし・・・よくよく落ち着いて考えればおかしい事があるな・・・
そもそも、俺、ノーパソ返してないはずだよな・・・?
それに―――昨日はベッドの中で検索して、そのまま寝ちまって―――まだベッドの中にあるハズ・・・だよな?
お袋に掃除されたかな?つまり、この件、下手するとお袋も知って・・・?
俺、田村さんちの子に、本気でなろうかなあ・・・・・・
-------------
最終更新:2011年01月23日 23:29