945 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/01/23(日) 05:40:44 ID:NCPU2lb80 [2/2]

ある日の午後

「ないっ・・・ないっ!・・・俺のお宝が・・・っ!この三年!必死で集めた眼鏡っ娘特集本がっっっ・・!」

どこへ行ってしまったんだ・・・あれが無いと俺は、俺はっ・・・!

「京介ー?うるさいわよ?どうしたのよ、もう。」
「お・・・お袋っ・・・!お、俺のエロ本っ・・・返してくれよぉ・・・」
「な、何泣いてるのよ?それに、あたしは捨てたりしてないわよー?
 い・ち・お・う、約束は守ってあげてるわよ~?」
「で、でもっ・・・無いんだ・・・っ。俺の・・・俺が必死で集めた、眼鏡っ娘特集がっ・・・」
「京介・・・。あんた、エロ本もいいけど、ちゃんと勉強しておきなさいよー?
 それじゃあ、あたしは買い物いってくるからね。」

お袋は完全に引きまくって、部屋から出て行ってしまった。
そんな、哀れそうな目で見ないでくれよぉ・・・あれは・・・俺の青春だったんだよ・・・

・・・それにしても、お袋の引き具合からして、お袋は犯人じゃなさそうだ。
それじゃ犯人は・・・親父?いや、違う。親父は絶対に、俺の部屋には入ってこない。
すると・・・桐乃かっ!?

俺は我慢できず、桐乃の部屋に向かった。

ドンドンッ
「おい!桐乃!いるのかっ!?」
「なによ!うるさいじゃない。」

めずらしく、すぐに扉を開ける桐乃。
だが、今の俺は、それくらいじゃ優しくしてはやれねーぜ?

「お、お前っ!・・・俺の部屋に入っただろっ!?」
「は、はあ?な、何言ってんのあんた?」

桐乃は明らかに動揺して、目をそらしている。
やっぱりコイツが犯人だったか!

「嘘つくんじゃねー!目が泳いでるじゃねーかっ!
 俺の、俺の宝物っ・・・どこにやりやがったっ!?」
「うわ、エロ本を宝物とか、マジキモいし。」

桐乃も明らかに引きまくってる。なんでそんな、哀れっぽく見やがるっ!・・・ん?―――

「や、やっぱりおまえかっ!俺の部屋から無くなった物っ!わかってるじゃねーかっ!」
「あっ・・・」
「ちくしょうっ!あれは・・・大事なものなんだっ!はやく・・・返してくれよぉ・・・」
「マジ泣き!?いくらなんでもキモいし・・・」
「と、とにかく、返せっ!すぐ返せっ!」
「そ、その・・・」
「どうしたんだよっ!どこへやったんだよっ・・・」

あんなレア本、もう、どこにも売ってねーんだよっ!
それに、あの中の一人―――そう、若菜ちゃんが、麻奈実そっくりだし可愛さ200%上乗せ(当社比)なんだよっ!

「その・・・あの本・・・キモいから、捨てちゃったの・・・」
「なっ・・・・・・・・・・・・・・・」
「ちょ、ちょっと、なにこの世の全てに絶望した顔して立ち去ろうとしてるのよっ」
「・・・・・・・・・・・・・・・」

健全な男性諸君なら分かってくれるだろう?この俺の絶望と、悲しみを・・・

「ま、待ってよっ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「その・・・ごめんなさい。そんなに大事なものとは思わなかったから・・・」
「そ、そうか・・・」
「だ、だ、だからっ!・・・あ、あ、あ、あたしにっ・・・お、おしおき・・・して・・・」
「な・・・何!?」

こ、この妹様・・・何を言ってやがりますか?

「だ、だからっ!・・・おしおきっ・・・してよ・・・」
「お、おしおきって・・・な、何すりゃいいんだよ・・・?」
「っ!・・・・・・・・・・・・・・・」

なっ、なに赤くなってやがりますかっ!?
ま、まさか・・・エッチな・・・!?

「その・・・おしり・・・ぺんぺん・・・」

がくっ

な、なんて子供じみた・・・
しかし、俺も重症だな、いきなりエッチなお仕置きなんて考え付くとは・・・
これがエロゲ脳か・・・

「そ、そんな事、子供じゃあるまいし、するわけねーだろ?」
「だ、だって、考え付かなかったんだもん。」
「だって、って言われてもなあ・・・」
「それに、あたしが悪い事したのは確かだし・・・おしおきして・・・欲しいの・・・」

そ、そこでなぜ上目遣い!?

「そ、それじゃあ・・・仕方ねえ・・・か?」
「う、うんっ!」

何で嬉しそうなんだよっ!?
そして、流されすぎだ・・・俺・・・。

「それじゃ・・・お、お尻・・・突き出して・・・みろ・・・」
「うん・・・パンツも・・・脱ぐの・・・?」
「ちょ、まっ!?そ、それは、兄妹でもありえないだろっ!?」
「そ、そうだよねっ!?・・・そう・・・だよね・・・」

一瞬悲しそうな顔をした気がするが、気のせいだろう。気のせいじゃないと困る。

「そ、それじゃあ・・・た、叩くぞ・・・?」
「う、うん・・・来て・・・」

それは何か表現がおかしく―――まあいいや。じゃあ―――
ぺしっ

「ん・・・」

ぺしっ

「ん・・・ぁっ・・・」

ぺしっ

「ぁん・・・ん・・・」

なんか、変な声が聞こえた気がするが・・・気のせいか?
それとも、痛いのに耐えてるのか・・・?

「それじゃあこれで終わりな。」
「え・・・?おわり・・・?」

な、なんで寂しそうなんですかっ!?
だが・・・顔、気のせいかもしれないが赤くなってね?後、呼吸荒くね?

「おまえ、とても痛かったんじゃね?もう、やめにするぞ?」
「まだ・・・はぁ・・・ぜんぜん・・・おしおきされてないよ・・・」
「ちょっ!?お、俺がもういいって―――」
「ううん。・・・はぁ・・・ちゃんとあたしが反省できるまで・・・はぁ・・・おねがい・・・」
「そ、そうか・・・?」

俺・・・やっぱ流されやすすぎるな。

ぺしっ

「ん・・・くっ・・・」

ぺしっ

「ぅ・・・んふっ・・・」

ぺしっ

「ぁ・・・ぁんっ・・・んんっ!」

今の何っ?なんで体が突っ張ってるのっ!?

「おまえっ!?そ、そんなに痛かったのかっ!?」
「ん・・・ぁ・・・?」

桐乃は朦朧とした感じで、俺の声も聞こえてないように見えた。

「だ、大丈夫かっ!?ご、ごめんなっ!い、今救急車呼ぶからなっ」
「ぁ・・・え?ちょ、ちょっと待ってっ!!!」
「うおっ!?びっくりしたぞ?」
「その・・・もう大丈夫だから。救急車はいらないから。」
「そ、そうか・・・。ごめんな。そんなに痛かったとは思わなかったんだ。本当にごめんな・・・。」
「ん・・・。ま、まあ、い、痛かったけどっ!で、でも、これでおあいこっ!」
「そ、そうか・・・ありがとうな・・・。」
「うん。それじゃ、用事も済んだし、出てって。」
「あ・・・ああ?・・・」

俺の用事だった気もするんだが・・・?
まあ、まだ痛みで頭がまわってないんだろうな・・・本当に悪い事をしてしまった・・・
後で、何かスイーツでも買ってきてやろうか。



そんな事があって、数日後。

「あんた、最近エロゲーにも慣れてきたでしょ。」
「・・・遺憾ながら・・・な。」
「それじゃコレっ!・・・初心者向けじゃないけど、先週プレイして面白かったから。絶対プレイすることっ!」
「ああ。わかったよ。」
「じゃ、あたしは部屋にいるから、分からない事があったら聞きなさいよっ!」

仕方ねーな。この前の件で負い目もあるしな。

さて、では部屋に戻ってプレイするか・・・
で、タイトルは―――



『妹折檻~お兄ちゃん、お尻を叩かないでっ!~』



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最終更新:2011年01月23日 23:29