894 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/02/03(木) 22:03:10 ID:Av5FGjqn0
自転車で二人乗りなんてシーンが欲しいな。

922 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/02/03(木) 22:52:32 ID:fmjn3kMqO [11/11]
.>>894

『いま、鍵あけるね』
あたしは外に出る。
「よう・・・あ、あれ、ソフトがない」
「どういうことよ、それ」
「・・・ああっ、途中のコンビニで飲み物買った時に置き忘れた。待ってろ、すぐ取りに戻る」
「待って、あたしも行く。乗っけてって」
「分かった、乗れよ。
ちょっと待て、それじゃ寒いぞ」
兄貴は自分の上着をあたしにかけてくれた。
「しっかりつかまれよ」


兄貴とあたしの自転車は夜明け前の道路を進む
「終電なくなってさ、でもなんとかゲーム届けたくてさ、そしたらさ
自転車借りることができてさ、凄いよ」
「まさかゲームが朝までに届くなんて、まだ夢みたい」


自転車は坂道に差し掛かる。
「ねえ、降りようか」
「いいよ、もう少しだから」
「見栄はるなんてばかじゃん、あたしだって、アンタの役に立ちたいんだから」
そう言ってあたしは降りると自転車を押し上げる。
「分かった、頼む」

どうにかこうにか坂道を登りきって、あたしはもう一度自転車に乗る。


見晴らしのいい丘の上のコンビニに到着。幸いにもエロゲは店に保管されてた。

「もうすぐ夜明けだな、おっ、朝日が上る、せっかくだから見てこうぜ」
「うん、とても綺麗・・・」

どうしよう、兄貴への想いがあふれて止まらない・・・
「ねえ、兄貴。聞いて、あたし、あたしね」
「桐乃、おまえのことが好きだ」
「ちょ、兄貴何言ってんの・・・」
「今度二人きりになったら言おうと思ってたんだ。桐乃が好きだ」

「・・・あたしも、兄貴が好き、大好き」

朝焼けの中で、兄貴があたしを好きになってくれた過程を聞いた。

エロゲーのセーブデーターの中でたくさんの時が止まっている

963 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/02/04(金) 01:18:52 ID:817A9waY0 [1/3]




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最終更新:2011年05月01日 22:30
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