98 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/11/11(木) 19:13:26 ID:lwwnfKVR0
桐乃「バカ兄貴、時間止めてー!」
京介「俺はURYY!!!な吸血鬼でもなければ、未来からきたネコ型ロボットでもねぇ!!」
桐乃「教科書ー、制服ー、ああ、髪乾かないし!!」
京介(コイツが寝坊って珍しいな……)
桐乃「赤と緑、どっち!」
京介「主語をいえ、主語を!!」
桐乃「いいから答える!」
京介「せっかくだから俺は赤を選ぶぜ」
桐乃「キモッ! センス悪っ!!」
京介「~~~っ!」
桐乃「今日パン? 走りながら食べてく! お父さんには内緒ね」
京介「待て、桐乃。こっち持ってけ。それ焦げてるから」
桐乃「いってきまーす」

ガシャ

桐乃(あ、あ、兄パン~~あたし、兄パン加えながら走ってるっ! なにそれ、超ヒロイン!!
    それにしても本っ当最悪なのはバカ兄貴! なんであたしが遅刻しそうになってるのか
    まったく分かってない! 超鈍感! キモっ! あたしの為なら時間ぐらい止めなさいよ!
    あたしが寝坊したのは、あんたの夢みたせいでしょうが!!
    ふつう気づくでしょ? シスコンなら気づいて当然じゃん!
    シスコンじゃなくても、あたしの今日のヘアピンの色が赤ってことぐらい分かれ!! バカ兄貴!
    も~、兄貴がくれたパンだってちょっと焦げてるし!
    苦っ! ちょー苦っ! なにこれ、ママレード? 妹にそんな苦い思いさせていいと思ってんの?
    っていうか、なんで一緒に登校しないの? 妹が遅刻しそうなら兄も遅刻しそう、それでいいじゃん?
    信号止まってるし! ちょー人多いし! 
    ……はぁ、はぁ……息上がってきた……あたし長距離の選手じゃないのにぃ……
    あ、あたしが息上がってるからって、自惚れてるんじゃないわよバカ兄貴!
    兄貴の事思ったら胸が苦しくなるとか、ありえないんだから!
    ……ん、髪乱れてる。直さないと。……夢の中じゃ、兄貴が直してくれたのに……バカ……
    アンタなんて好きじゃないんだから……ちょっと気になるだけなんだから……
    一昨日より昨日の方がアイツが気になって、昨日より今日の方がアイツがもっと気になる……最近、ずっとそんな感じ
    なんで一緒に登校できないのかな……小学校の頃は一緒だったのにさ。
    いいじゃん、中学と高校でも一緒に登校すれば。兄貴が大学に入ったら無理なんだし。
    少しずつ兄貴の方が先に大人になっていくんだよね……あーもう、胸がモヤモヤする!! なにこれ!
    ……スンスッススススン……はぁ、兄パンの臭いで少し落ち着いたぁ。
    よし、今日も完璧美少女中学生桐乃で一日頑張れる!)
 
京介「桐乃?」

桐乃「え!? あ、兄貴……なんで!?」
京介「いや、俺もお前のすぐ後に家でたしよ」
桐乃「はあ? でもあたし走ってたし! ノロマのアンタと、陸上部のエースのあたしが同じってこと?
    ありえない! 天地がひっくり返ってもありえない!!」
京介「あ~…まあ、信号ひっかからなかったしな」
桐乃「「地味子は? いつも一緒に登校してんじゃん」
京介「いつもじゃねーよ。ホレ、忘れもん。お袋から頼まれた」
桐乃「へ、へー。それでアンタあたしを追いかけて走ってきたわけ?」
京介「走っちゃいねぇよ。渡せないなら渡せないでいいって言ってたし」
桐乃「シャツ濡れてるんですけど? 汗じゃん。アンタって普通に歩いてるだけで汗かくわけ? きもっ
    あーあー、アンタってどうしようもないぐらいシスコンよねー。必死になっちゃってさー」
京介「ったく、少しは感謝の気持ちをだな…ん、ここでバイバイだな」
桐乃「あ、うん……そだね」
京介「じゃな、桐乃。ガンバレよー」
桐乃「何に頑張れってのよ。ウザっ」

桐乃(兄貴スマイルキター!!)



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最終更新:2010年12月30日 15:29