755 名前:もしもあやせが桐乃スレにSSを投下したら【SS】[sage] 投稿日:2011/02/22(火) 01:47:23.10 ID:hPAkLwPAO [2/6]
愛ある限り戦います【SS】

「な、何をするつもりなの。やめてよアンタ!」
あたしの目の前に、兄貴の皮を被った野獣が欲望を向きだしにして立っている。
「桐乃、もう我慢できないぞ。お前をクンカクンカしてやるー」
ちょうど家にはお父さんもお母さんもいない。
このままじゃ、あたしは兄貴にとんでもないことをされちゃうかも……

「そこまでです。この変態!」
バタンとドアが開いて、あたしの無二の親友、あやかが飛び込んできた。
あやかはあたしとケダモノの前に割り込む。
「桐乃、もう大丈夫だからね。桐乃は、わたしが守る!」
あやかの格好よさに、あたしは痺れそうだった。まるでメルルみたい!

あやかは両手を広げてあいつに向かって叫ぶ。
「とうとう本性をあらわしましたね、この悪魔!」
「フッ、あやか。お前も俺にセクハラされたいのか。
なら桐乃の前にラブリーマイエンジェルあやかたんを俺の毒牙に…」
「黙りなさいこのセクハラ野郎!!」
あやかはあいつの顔面にパンチを浴びせた。
凄い、凄い。あやか強すぎるよ。
しかし、変態性欲に支配されたあいつは、痛みをもろともせずにあやかに再び迫ってくる。

「流石は俺のラブリーマイエンジェル。
しかし、それくらいで俺がくたばると思ったら大間違いだぜ」
顔面を腫れさせながら、それでもあいつは減らず口をたたいている。
「まだ戯れ事を言うつもりですか、ならばこれで死ねェェェェェェェェェェーー!!!」
あやかは渾身のハイキックをあいつに炸裂させた。
メテオインパクト並の衝撃があたしの部屋を揺るがす。
あいつはぶざまにひっくり返って、のびてしまった。

これで大丈夫……と思ったとたん、あたしは力が抜けてその場に座り込んでしまった。
急に涙が出てくる。
「あやか、助けてくれてありがとう。あたし、とっても怖かったの」
あたしはあやかに抱き着くと、そのまま泣きじゃくってしまった。
そんなあたしを、あやかは優しく抱きしめてくれた。
「あのね、桐乃。わたしが強くなれたのは、桐乃のおかげなの。
だってわたしは、ずっと、ずっと桐乃のことが好きだったから……」
「あたしも! あたしも、あやかのことが好き、大好き!」
ついに本心を言ってしまった。偽りのないあたしの気持ち。
あたしは、あやかのことが大好きなの。
「あやか、あたしの恋人になってくれる?」
「もちろんだよ、桐乃。あたしも、桐乃のこと愛してるから……」
ついにあたしはあやかと両思いになれた。
これからは、いつもいつまでも一緒だよ、あやか……


※※※
「これでよし、と。えへっ」
あやせは満足げに書き込みボタンを押す。
「それにしても、桐乃スレはとても居心地がいいですね。
まあ、桐乃とお兄さんを住民の皆さんがことさらイチャイチャさせてるのは、
わたしにとっては、正直不本意ではありますけど……
でも、変態野郎どもが好き勝手に妄想を披露してるわたしのスレとは大違いです、ほんと。
皆さんも、桐乃をもっともっと愛してあげてくださいね♪」



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最終更新:2011年02月23日 01:30