189 名前:156[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 22:25:02 ID:937ly3Dx0
今日はあたしが起こした騒動のせいで食卓がすごく気まずかった。
お父さんはご機嫌だったけど、お母さんは不機嫌だし、アイツはあたしとは違う意味で気まずそうにしてた。
さすがのあたしもエロゲーをする気にもなれずにベッドでごろごろしている。
今ごろお父さんはお酒が回っていきて眠っているだろう。
お母さんはそろそろ夕食の片付けが終わる頃か。
アイツは今頃あの騒動のことを思い出して
「うわああああぁぁぁ(ry」ってなって悶えているのが壁越しでもわかる。
アイツのそんな姿を想像するとちょっとだけ気が楽になる。
『桐乃ー!ちょっと下まで来なさい!』
お母さんの声だ。内容は大体察しがつく。あたしが起こした騒動のお説教だろう。
お母さんにお説教されるなんて何年振りだろう。
渋々下のリビングへ行くとお母さんだけが居た。
「あれ?おとうさんは?」
あたしが聞くと、「飲み過ぎてもう寝ちゃった」と返ってきた。
続けてお母さんが切りだしてきた。
「呼ばれた理由はわかってるわね?」
やっぱりその件だ。あたしは素直に謝罪する。
「ごめんなさい・・・」
「桐乃が反省してるのはわかってる。私が聞きたいのはなんであんな事をしたのかをきいてるの。」
お母さんは相当怒っているようだ。ここは洗いざらい話すしかない。
「アイツが悪いんだもん・・・」
「やっぱり京介が悪いのね。」
『きょうs・・・・』
「ちょっ・・・ちょっと待って!言い方が悪かった!」
お母さんは怪訝な顔をしてあたしの方を見る。
それにしても、アイツはホントに信用ないな。あたしが知らないところで何かしたのかな?
お母さんももう少し自分の息子を信用するべきだと思う。アイツはアイツでそれなりに・・・
「ちゃんと説明するね。悪いのはあたし。でも、原因はアイツ。そういう意味なの」
「どういう事なの?ちゃんと順を追って話しなさい」
こうなったお母さんは誰に似たのか言っても聞かない。あたしは素直に事の顛末を離した。


「はぁ・・・・・」
怒られると思ったら呆れられた。これは普通に傷つくものだ。
「全く・・・『あの時』以来兄離れが出来たと思ったんだけどな・・・またお兄ちゃん子に戻っちゃったか・・・」
「うん・・・」
お母さんに嘘を言っても通用しない。
それにしても顔が熱い。多分化粧越しでも顔が真っ赤なのがわかるだろう。
「まあでも、どこの誰だかもわからない彼氏に入れ込んでるよりはいいのかもね」
やっとお母さんの機嫌が普段どおりになってきた。
「ちっちゃい時みたいに『あたしおにいちゃんのおよめさんになるー!』とか言い出しちゃ駄目よ。」
「い、言えないよ!そんな事!」
っ・・・!今の失言は聞かれなかったことを祈ろう。
「わかったわかった。京介も男の子なんだから気を付けなさいよ。それと、もう二度とあんな事しちゃ駄目よ。」
まったくお母さんの前なら素直になれるんだけどな。あたしのこの性格は誰に似たんだろうな。



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最終更新:2010年12月30日 15:59