4度目のエベレストで、頂上より2000m以上低いキャンプ2(C2)で凍傷の症状が出たにもかかわらず登山を続行。そのことに疑問を呈した人に対して返信。
栗城 史多 @kurikiyama 2013年1月1日 - 21:48
C2で腫れいたのは炎症で膿が溜まっているだけ。C3で針で出しました。その後問題はないです。登山に影響する場合はやめます。
RT @Parasqualidus: 指が腫れた時点での下山は無かったのでしょうか?上がって治る事無いでしょうから、あの時下山すべきだったのではと思いました。
栗城 史多 @kurikiyama 2013年1月1日 - 22:56
凍傷みたいに痛むと言っているだけで、凍傷は腫れないし、凍傷のままで登るなんて考えられないです。
RT @Parasqualidus: @kurikiyama 番組では凍傷を強調しておられたようでしたから‥‥。 pic.twitter.com/hPTyvAdB
どうやら、基本的な凍傷の知識がまるっきり無かったようである…
過去のtv番組では得意げに「凍傷の恐怖」を披露していたのだが、自分に表れた症状が凍傷のそれだと理解できなかったのか、認めたくなかったものか・・・
参考
凍傷にかかると、まず皮膚がひりひり痛み始め、その内しびれるようになり、徐々に感覚が鈍くなり、ついには感覚が完全に失われてしまいます。次に、暖めて血行がもどると蒼白だった皮膚は今度は赤く腫れ、感覚も戻って来ます。 少しひどい場合には、赤紫色に腫れ上がり、かなりの痛みを伴います。
金田正樹著「感謝されない医者 ある凍傷Dr.のモノローグ」 (800例以上の凍傷患者を診た臨床医)
水泡、血泡は愛護的に扱い、決して破ってはならない。
低体温症と凍傷(ふせぎ方・なおし方)J.A.ウィルカースン編/栗栖 茜訳 山洋社
段階 |
症状 |
障害の規模 |
Ⅰ度 |
発赤腫脹(浮腫) |
表皮のみの障害 |
Ⅱ度 |
発赤浮腫・水泡形成 |
真皮の障害 |
Ⅲ度 |
腫瘍形成 |
脂肪・筋肉組織の壊死(黒変) |
Ⅳ度 |
骨・軟骨組織の壊死 |
|
最初、針でちくちく刺されるような痺れ感が一面に発生する。(ない場合もある。) 凍結→すべての感覚が無くなる。痛みもない。血管が収縮→青白く変色→血管内にスラッジが発生→紫色に変色→壊死。凍傷がひどくなければ、加温後数時間から数日で水泡ができる。水泡の液体が透明で、指先まで広がれば、その下の組織は回復する。水泡に血液が混じったり、まったく水泡ができないような場合には、回復不可能(Ⅲ・Ⅳ度)な場合が多い。(初期の段階では、凍傷の程度の予測は困難)
加温後、大きな水泡が発生するが、破らなければ感染の危険は少ない。感染が明らかな場合には、抗生物質など投与する。喫煙は禁止。壊死した組織は数週間~数ヶ月で普通、自然に脱落する。
最終更新:2013年05月08日 10:25