夢教育映画

2012年、栗城は自身を題材にした映画の製作を発表。製作に先立ち自身のサイトで支援を求め、数百万円を集めたが、完成は何度も延期された。

製作発表

2012年秋のエベレスト遠征中、自身の登山の様子やスポンサー回りなどを記録したリアルドキュメンタリー夢教育映画「エベレスト・ライジング」を製作すると発表した。完成後は子供たち向けに「学校等における上映」を予定し、劇場公開の予定は「未定」とされた。

本映画は2013年の夏から全国の学校での無料上映を目指し、多くの子供達に「夢に挑戦するカッコイイ大人の姿」を伝えることを目的としています。登頂へのチャレンジというカッコイイ部分だけではなく、都内の企業回りから、夢を実現するための困難など様々な障壁にも立ち向かうことも含めてリアルに伝えてゆくことで、まさに夢が実現していく過程を共有するための映画になればと考えています。
※本作品は映画作品として製作を目指していますが、冒頭の趣旨にも説明させて頂いたとおり、学校等における上映を予定しております。映画として劇場公開などに関しては現在未定となっておりますが、映画として劇場公開を行わない場合もありますので予めご了承ください。
公式サイト 映画制作支援(Internet Archive)

そして映画製作には1億円以上の費用がかかるとして、1口1万円(消費税別途)で一般から資金を募集した。

この映画を完成させるためには、最低でも1億3000万円が必要とされます。現状9450万円までは何とか集めることができましたが、しかし残り3550万円がまだ足りていない状況です。

なお、この1億3000万円には2012年の遠征費も含まれているという。

10,500円(註:消費税が8%に上がった後は10800円)で映画のエンドロールに名前が載り、映画公開後には完成版のDVDをお送りします。
公式サイト 映画制作支援(Internet Archive)

公式サイトの様子

2014年2月時点では547万円集めている。2014年9月時点では588万円

製作停滞

しかし、映画製作は一向に進まず、1年ごとに延期を繰り返した。そして2016年には無期延期となった。これまでの遠征で十分な映像を撮影しているはずなのだが…

完成時期の変遷(公式サイトより)
2012年 本映画は2013年の夏から全国の学校での無料上映を目指し
2013年 時期を延期して2014年の完成を目指しています
2014年 2015年の秋から学校での無料上映を目指し
2015年 2016年完成を目指しています
2016年 完成に向けて努めていきます
※年をクリックするとソース

もともと映画はエベレスト登頂の成否によらず完成させることになっていた。また目標金額が集まらないと映画を製作しないといった条件(クラウドファンディングでいうところのAll-or-Nothing形式)もなく、集まった資金でできる映画を作るはずだった。その気になれば遠征中の動画編集を担当している栗城隊メンバーに低予算で制作を依頼して、すぐに完成させることもできるが、毎年「来年完成させる」と繰り返し、全く制作を進めている気配がない。プロジェクト発表後に重度の凍傷にかかってしまったが、それを差し引いても異常だった。

2015年にはこれまで集めた資金の金額が非公開となった。

その後

完全に音沙汰なしの状態だったが、2017年春に7度目のエベレストを断念して帰国した直後に、突如ひっそりと映画のDVDを配布しだした。タイトルは当初発表していた「エベレスト・ライジング」から、著書と同じ「一歩を越える勇気」に変更された。

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最終更新:2022年09月27日 21:59
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