今日は、栗城君はC3からC4へ移動。
徐々に標高が高くなるため、なかなか思うように体が動かない様子でした。
通常、シェルパで3時間、平均して4~5時間かけて移動するのですが、栗城君
は8時間かかってしまいました・・・・。
昨晩、出発時間を決める際、シェルパが4時間あれば着く(シェルパがね)と言ったら、
栗城君、「じゃあ、早く着いてもやることないからお昼すぎにでればいいですね」
一同「。。。。」
これまでの栗城君のペースをみても、シェルパと同じ時間で行動するのはありえない。
BCから必死でもっと早く、6時か7時に出てもいいと説得するも、
なかなか言うことをきかず、結局出発予定時刻は9時になった。
しかし、今日出発したのは10時・・・。
BCでは僕とサーダーの、溜息がもれたのでした。
案の定、シェルパが30分で移動した距離を2時間もかかる出だし。
このままではC4まで12時間、着くのは真夜中でピークアタックどころではない・・
「あと何時間でつくんですか!」
と半分キレながら無線を送ってくるが、それを決めるのは栗城君の足次第。
僕には見守る以外できることはない。
あまりにペースが遅くなったら、引き返すよう説得するくらいだろう。
しかし栗城君、後半はがんばった。
午後2時を過ぎたくらいから突然ペースが上がり、なんとかC4到着の目途がたちました。
久しぶりに2ちゃるを見てみた。みんな栗城に注目してくれるのは確か。
いい意見悪い意見色々あるけど、本物がいないのが残念。本の世界と実際の世界は全く違し、
事実じゃないことを書くのは良くない。引退もないし、栗城はこれからですよ。
でも、嬉しいですね。否定的な意見は有り難い。
栗城のTwitterは「いばらの道専門Twitter」です。自分の中の山を登頂。
それを共有し互いに励まし合うためにあります。ただの登頂だけを目指す
Twitterは他にありますのでそちらへどうぞ。
僕のヒマラヤ遠征も、冒険を共有するインターネット生中継も膨大な資金がかかります。
それで講演やスポンサー集めに日々全国を渡りあるくのですが、その分トレーニングができません。
エベレストの時は事前準備に終われ、トレーニングする時間もなく本番でした。ここ数年はそんな感じです。
でも大丈夫!それでも僕は登ってきました。
山に登ることが目的ではないです。
山を通して沢山の人に感動を伝えるのです。だからインターネット中継は外せない。
色々とジレンマがありますがこれが冒険です。
不安が大きい分その分楽しいです。
―― 単独行登山と言うのに、アタック時にベースキャンプのスタッフに雪崩の判断、進退の判断をさせるのは何故でですか?生死をともなう判断は御自分でするべきではないでしょうか?登山と言うのは全て自己責任で行なうものだと自分は考えております。栗城さんの考えを返答下さい。
栗城 「判断は全て自分です。ベースキャンプからは基本客観的な情報をもらうだけです。ただ、昨年の秋のエベレストは異常気象で悪天候が続き、帰国の日が迫り必要な高所順応が出来きない中でいきなり無酸素登っていくのは不可能だと出発した時にはベースキャンプも自分もわかっていました。しかし、わかっていても諦められない自分がいる。仲間の声はそれを納得するためのものであり、命令ではありません。全て答えは自分で出いるのです。行けばわかります。」
僕には僕にしかできないことがあります。それはエベレストを登ること、
そしてインターネット中継から沢山の人に夢と一歩を越える勇気を伝えていくことです。
電気を失っても勇気は失ってはいけない。勇気を失うことは全てを失う。
僕は原発ほど沢山の人に電気を与えられませんが、原発に負けないぐらいの勇気なら伝えられます。
光と熱を発して沢山の人の心を明るく前向きにする。それが僕の使命です。
今から日本に帰ります。日本に感謝。
僕の「冒険の共有」の目的でもありますが、栗城の冒険は、記録ではなく
多くの人の勇気になることで、みなさんそれぞれ自分のエベレストを目指す人が増えることです。
ある偉い経営者がアップルの製品はうちでもできると言っていたが、
その人はアップルを超える製品は作れなかった。山でも、俺でも登れると言う人がたまにいるけど、
結局チャレンジすらしない。有言し、実行することは、単に成功ではなく、人に勇気を与えることができる。
嬉しいニュース2。某ビック対談番組に出ることになりました。
真の成功者や挑戦者だけが出れる番組です。たぶん最年少です。
更に勇気を伝える機会が出来ました。
― いくらなんでもつぶやきすぎじゃね?全身打撲で胸骨折で親指裂傷なんだろ? って言ってもブロックされてるから見えないんだよね。
栗城「うるさいよ。現場もし知らないで高所登山の経験もないで憶測であーだこーだ言わないで。
自分も実際にやってみたらどうですか?」
安藤: 自分撮りのカメラの前で泣いたりすることに、躊躇はないんですか。
栗城: あんまりないです。僕、ものすごいナルシストだから(笑)。そういう、さっきの言葉で言うと「栗城劇場」的な部分も含めて、自分の冒険だと思っているんです。でも、自分撮りについては、映像のプロデューサーや演出の方に驚かれることがあるんです。栗城は頂上に着くと、三脚を置いて、アングルを考えて、それから泣き始めると。
安藤: 普通は、頂上に着いた瞬間にわっと泣くはずなのに(笑)。
マラソン着姿のお爺さんが休まず、しかもかなり早いスピードで登っていました。もうマラソン感覚なんだろうね。
5150mのチベットベースキャンプについた時にスパッツ一枚でベースキャンプをランニングしているヨーロッパ隊に出会った。
「雪が多くて、ABC(ノーマルルートの6400mのベースキャンプ)までヤクが上がれなかった。その後、向かったけど、雪が腰まであって7600mで一度止めたよ」
僕よりも身長が2倍近くありそうなヨーロッパ隊の腰を見た時に、雪が僕の胸近くまであることを想像した。
◆◆「ボジョレー栗城」◆◆ ~ エベレスト直前のキャッチコピー集
2011年
「今回は今までの二回と比べて集中力が半端ない。身体も心もだいぶ変わってきた」
2012年
「体調は今回がいちばんいい。精神的にも肉体的にもいい状態」
2015年
「今年は体調面と精神面がかなりいい仕上りになってます」
2016年
「特別なトレーニングをやってきたトレーナーから『過去最高の仕上がりだね』と言ってもらえました」
2017年
「体調が過去最高にいいです」
2018年
「正直、無酸素で登れる身体作りと高所登山の技術(特別な呼吸法や身体の使い方)は自信があります」
*1 2015年の統計