織田伝題~おにいちゃんとわたし

ひどいキャラクター崩壊



第一話「お兄ちゃん、私男の子だよ?これ女の子の水着なんだよ」の巻

私は織田信勝。
あの有名な織田信長の実の弟さ!
うつけなお兄さんに負けてはならない!と、柴田とかに言われて挙兵したけど、私なんかじゃ敵わなかった。
けど、うつけだけどお兄さんは優しい。
私を城で暗殺した事にして、私に疑いの目がいかないようにしてくれたんだ。

結局私は国を追われたけど、今日は久しぶりにお兄さんと会えるんだ!
織田家の皆で、海に行く話になってね!
私も、お兄さんが買ってくれた水着で、海に行く事になったんだけど…

「……すくぅる、みずぎ?」
スクールというのは…子供に学問を教える場所の事らしい。
つまり、そういう場所で着る水着…なんだよね?
けど…これはどうみても、女の子用だよ……
男は海に行くときは下半身しか隠れないものを着るんだって、吉乃が言ってたし。
「ううおにいちゃん…ぼく、男の子なのに……」
けど、お兄ちゃ…じゃなくてお兄さんは優しくて強いから、私、お兄ちゃんの買ってくれた水着を着るよ!
海、楽しみだな!


第二話「お鍋さんには兄さんがいるでしょう。そんな所にずいきは入りませんってば」の巻

女性用のすくぅるみずぎを着た私は、町を歩いていた。
けど、お兄さんの統治はまだ行き届いていないらしく、街にはごろつきがいる。
…私はそんなごろつきに、浚われたのだ。
水着で街を歩いていたのが多分いけなかったのだろう。

ゴロツキの当主である山県と名乗る男は、采配を口にくわえて、いかにも凶暴そう。
「へっへっへ!こりゃあ随分上物が釣れたな! さすが一条、女を見る目は最高だぜ!!」
嬉しそうな顔をしながら見つめる男に、私は対抗する。
「な…わ、私は男だ!」
「はははは、女ってのはそうやって逃げるもんだ。
この前もたえってのにそうだまされてぼこぼこにされてNTRされたところだ!
大体お前みたいな可愛い男がいるか!!」
可愛いだなんて、この男粗暴だが、美的感覚もおかしいらしい。
私は強くてかっこいい男なんだ!
けど、武器を持っていない私は、口以外でやつに対抗する手段はない。
うう…お兄ちゃん以外の男のぶつを入れる事になるなんて…

「そこまでよ!!」
私は助けが来たと思い、顔を上げた。
が、その助けに来た人間を見て、ガックシした。
どうしてお前がくるんだよ…お鍋。
体力もない上に、「男と男の性行為」が好きな女の子…最悪だ。

だが、私の予想は、良い意味で裏切ってくれた。

「ゴロツキの頭領、その子は男の子よ。」
「げっ! お前は織田の… ちっ! 野郎ども引き上げだ!」
山県と言う男は粗暴だが、そのような知識はあったようだ。
確かにやつがどれだけの力を持とうが、織田信長の妻に手を出したとなれば、ここから生きては帰る事はできないだろう。
それによく見たら、織田の精鋭鉄砲隊が周りに隠れている。
私は何とか助かったのだ……。

だが、お鍋は山県達がいなくなったのも知らずに、一人妄想モードに入る。
「けどその子と濃厚なエロプレイをしてくれるというのなら許してあげる
むしろしろ!しないと蜂の巣よ!!」
私もそんなお鍋を尻目にその場から離れる。
ここにいたら確実に彼女の餌食になるだろう。直接手を下すのは周りの男達だろうけど。


「あ~あ、結局海にいけなかったなあ……」
すくぅるみずぎが体に馴染んで来たというのに、私はお兄さんに会うことはできなかった。
けど、命があるから、またお兄さんと会えるよね
「……ふふ、織田家の当主か~
今思えば、お兄さんのほうが似合うかもね、
滅茶苦茶で人の話を聞かないけど、「優しい」んだから!」

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最終更新:2010年12月26日 16:31
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