物語と伝説

拡張セット「物語と伝説」には6つのテーマがあり、1テーマにつき9枚のイベントカードがある。
ゲームへの影響度別にレベル1~3のランクがつけられている。

次のターンに何が起きるかはオープン情報なので、それを加味して動いていく。
また、カードをオープンにせずに次のイベントが分からないようにする「サプライズ」という遊び方もある。


イベントカードの、よくわからない解決タイミング・効果について解説。
遊ぶ際の参考用に。

カードの効果については日本語版のテキストをもとに、なるべく1つの解釈しかできないように書き直しています。
まぎらわしいテキストの解釈については理由を書いています。
しかし誤解し、間違っている可能性があります。
お気をつけください。

コイサンマン

  • 呪いの言葉 (Lv1)
このターンの開始時、各プレイヤーは自分のアクティブな種族が支配する地域1つを放棄する。
自分が放棄した地域はこのターンには征服できない。
このターンに衰退させるプレイヤーや、支配が衰退種族のみのプレイヤーには効果はない。
ターン自体の開始時なのか、それとも各プレイヤーの手番という意味なのか。
前者だと手番が早いプレイヤーが征服の面で有利だが、
衰退させるプレイヤーに効果が及ばないという記述からおそらく後者(衰退の宣言は手番時)。
支配が衰退種族のみの状況は、前のターンに衰退したりアクティブが全部侵略されたり。

種族1ターン目は効果なし。
種族2ターン目は征服への余力があるのでデメリットは少ないかもしれないが面倒。
次のターンに征服してもいいが、次で衰退するつもりなら他プレイヤーへの侵略優先も考慮する。
種族3ターン目以降は余力が減っているのにあったはずの1点を失うのが面倒。
種族衰退のターンは効果なし。
長めに種族を使いたい時にめんどくさい。
デメリットは無理に回避するほどではないので、衰退時期とかみ合えばラッキー。

  • 空の贈り物 (Lv1)
このターン開始時、各プレイヤーは地域1つを選んで1点を配置。
この後のゲームでは、その地域を支配するプレイヤーは、自分のターン終了時にその地域で追加の1点を得る。
上記の「呪いの言葉」と違い、こちらはおそらくターン自体の開始時。
そうでないと1番手は1点しか配置されず後手番ほど配置されたボーナスが増えるので公平ではない。
またその場合、先手の配置した隣に後出しで配置して侵略できてしまうのでやはり公平でない。
配置された地域はゲーム終了まで追加で1点を生むようになる!
(「このターン」ではなくわざわざ「この後のゲームでは」と書いてあります)
しかし最初は自分の囲い込んだ地域に置くのは明白。差が生まれるのは後の展開だろう。
衰退後も維持したいので、アクティブが支配している・このターンに征服するつもりの山岳が有力。
「森の」「丘の」「沼地の」「航海の」「ヒューマン」と合わせてもよい。
後手番の配置したボーナスの隣に置いて種族全回収→新しい征服、ということもありえるが
配置自体は同時であるので回避できる。いざとなったらせーので指差すなりなんなり。
イラストに5点の勝利コインが描いてあるのは底上げした分のトータルなのだろう。

  • 大殺界 (Lv2)
すべての特殊パワー(衰退した物も含む)はこのターン適用されない。種族能力は通常通り適用される。
かなり影響が大きい。
影響されないのは使用済みの「富裕な」と衰退時くらいか。
あと、効果の解釈が悩ましい。
「野営する」の野営地は取り除くか、「要塞を設ける」は取り除くか・その際次のターンは1から設置しなおすのか、「航海する」の効果で海・湖にいた種族は撤退するのか、「霊体の」の効果で衰退種族が2種いた場合古い1種を即座に取り除くのか。

  • 白の女王 (Lv2)
ターン開始時オークション。落札者の衰退種族は、このターンすべての征服や能力を免れる。
先手番ほど有益。
1番手だと2ターン分衰退種族が確実に稼いでくれることになる。
後手番でも1ターン分は免れるので充分に有益と言えるだろう。

  • 罪深き賄賂 (Lv3)
ターン開始時、各プレイヤーは3点を返上するか、アクティブ種族トークン2枚を返上するかのどちらかをしなければならない。
このターン新たに場に出る種族は通常より2枚少ないトークン数で開始する。
これまた衰退でデメリットをほぼ回避できそうである(全部1枚支配とかでなければ)。
「新たに場に出る」が「最初の征服を行う」という意味だとすると、トークン全回収からの民族大移動には大きなデメリットとなる。
・・・このテキスト、やばくない?
相変わらずターン自体か手番時なのか分からないが、それより。
普通に考えれば、1文目の後半はすでにいるアクティブ種族のことであり、2文目は前のターン衰退しターン開始時にまだアクティブ種族がいないプレイヤーが新たなアクティブを得た時、という意味だと信じたいが・・・。
もしそうでない場合、前のターンに衰退したプレイヤーはアクティブトークン2枚を払えないので3点払った挙句通常より2枚少ない新たな種族をゲットするハメになる。あるいは新たな種族をゲットして2枚払った挙句さらに2枚少なくなるとか。
あ、ひょっとして見えてる前提で前のターンの衰退抑止・このターンでの衰退促進なのか?
それならこのテキストもあり得る。サプライズでの使用しか考えてなかった。

  • コボルドの神 (Lv3)
アクティブ種族はこのターン勝利コインを得られない(特殊パワーによる勝利コインも含む)。
衰退できればデメリットを回避できる。
「空の贈り物」とのバッティングの解決は不明。
①獲得は無効だが支配はしているので「空の贈り物」のボーナスはもらえる
②アクティブ種族の支配に起因する獲得の一切が無効
通常支配、種族パワー、特殊パワーのいずれも無効。このとき支配している扱いなのかどうかで変わるんだが。
一応は支配状態にあると考えられるので①か。

世紀の一戦

衰退と山岳がらみのイベントが印象的なテーマ。

  • 恋する夏の日 (Lv1)
このターンにどの地域も征服していないプレイヤーは、追加で3点を獲得する。
能力・パワーのボーナス維持や引きこもりプレイ中と、衰退に追い風。

  • ベビーブーム (Lv1)
ターン開始時、各プレイヤーは(可能であれば)収納トレイから自分のアクティブ種族トークン1枚を受け取る。
ターン自体の開始時だと1番手のみほんの少し有利(2番手以降の増えたトークンは1番手の再配備時にやっと配備される)。
手番時だと後手番が不利(自分より前のプレイヤーだけトークンが増えている)。
公平性を考えればターン自体の開始時がよさそう。

  • 皺だらけの老人 (Lv2)
各プレイヤーは各自のターン終了時の勝利コイン獲得の前に、自分の衰退種族トークン1~3枚をマップから取り除くことができ、
取り除いた1枚につき勝利コイン2を即座に獲得する。
このターンと次のターンの分を手に入れることになる。何ターン目に出るかで付き合いが変わりそう。
衰退種族には他プレイヤーの進軍を妨げる役割もあるので一長一短。
最終ターンなら、著しく他プレイヤーの邪魔している状態を除けば換金してよいだろう。

  • ひと吹きの噴煙 (Lv3)
このターン終了時、各プレイヤーは自分が支配する山岳地帯1つにつきダイスを1個振り、
その地域にある種族トークン(アクティブ・衰退種族の両方)をダイスの目と同数まで失う。
ターン自体か各自のターンか。保留。
安定のはずの山岳にいた自軍が大変なことになる。なんということでしょう・・・。
当然だが、ダイスは増援ダイスと思われる。
「1つにつきダイスを1個」は「~1回」と同義。

奇跡売ります

  • 若返りの秘薬no8 (Lv2)
このターン中、各プレイヤーは自分の衰退種族が支配する地域1つを選び、そこにあるトークンすべてを取り除くことができ、
取り除いた衰退種族のトークンの代わりに、自分のアクティブ種族のトークン1枚を収納トレイ(もしあれば)から取って、その地域に配置することができる。
「このターン中」は「このターン中のいついかなる時でも」とすら読めるがどうなのか。
ソーサラー対策で最後のプレイヤーの最後の征服後に実行、実行し忘れに気づいた等を除けば自ターン以外でやっても大した意味はない。
それとも「各自のターン中いつでも」か?
前者でよい気はするが。

  • 裏切り者 (Lv2)
すべての種族(衰退種族も含む)の特殊能力は、このターン使用できない。
特殊パワーは通常通り適用する。
種族の能力が使えないので、衰退グールは支配地域にトークン1枚を残して収納トレイに戻すハメになるのではないか。
  • 死霊術の霊薬 (Lv3)
このターン開始時、霊薬の使用者をオークションで決定する。
落札者は、マップにある自分のアクティブな種族トークンとその特殊パワーを、その種族の衰退時に維持できる。
このトークンは「グール」と同様に作用する。
このターン限定ではない効果を得る。
「マップにある」とわざわざ書いてあることを考えると、
オークション時にマップ上にアクティブ種族がいない場合、落札しても効果は得られないだろう。

ブラッディ・ウェル・ライト

  • 蛮族の侵略 (Lv2)
このターン新たにボード上に登場する種族は、征服の際は追加で3枚の種族トークンを受け取る(足りなければ他の種族トークンで代用する)。
この3枚のトークンは、使ったプレイヤーのターン終了時、勝利コイン獲得の後にボードから取り除かれる。
任意の3枚のトークンを取り除いてよいならば、勝利コイン獲得後に放棄することもできる。
それとも「支配地域には最低1枚」のルールを守れない場合のみ放棄が許されるのか?



変化の気配


危難の女神、エイレネ

最終更新:2011年03月03日 01:10