『太陽の人形芝居』2(後編) ◆hqLsjDR84w



 ◇ ◇ ◇


「ボーッとしてる場合じゃねえ! 逃げるぞッ!!」

 ゆっくりと近付いてくる二体の人形を前に、兜は平成を乱していなかった。
 いや、嘘っぱちだ。うろたえていないワケがない。虚勢を張ってるだけだ。
 本当は怖い。いい歳して泣きたくなる。気を抜けば、小便を漏らしてしまいかねない。スーツの下は、とうに汗でビショ濡れだ。
 なぜそれでも震える素振りを見せずにいるのかといえば、この場にガッシュがいるからである。
 子どもがいるのに、大人がビビっていられるはずがない。
 それも、兜光一という男はただの大人の男ではない。
 未だに正義の味方を夢見る、元お巡りさんだ。
 お巡りさんに限って、悪人に怯むワケにはいかないのだ。
 警察手帳なんか辞表と一緒に叩き付けてやったが、いまでも桜の代紋は胸に刻まれている。

「ウ、ウヌゥ……だがっ、ジャンと暁が……っ」
「バカ野郎! アイツらが簡単に死ぬワケねえだろ!
 俺たちがいても足手纏いになるからいったん離れるだけで、あとでまた合流するだけだ!」

 口籠るガッシュを叱咤し、強引に手を引く。
 無理があることくらい、よく分かっている。
 それでも押し通して、逃げなくてはならないのだ。
 ジャンや暁には悪いが、子どもがこんなところで死んでいいはずがない。
 狙撃から他人を庇うような二人なら納得してくれると、兜は信じていた。

「さっきは暁に任せてたけどな、俺だって運転できるんだぜ!」

 パウルマンとアンゼルムスに飛びかかっていく際、暁はリュックサックを置いていった。
 それはあくまで戦闘するに邪魔な荷物をいったん手放しただけであるのだが、こうなると僥倖だ。
 蔵王からハイエースを取り出し、ガッシュを助手席に座らせる。

「爺さん、アンタも早く乗れ!」
「いや、構わない。行ってくれ」

 兜が浴びせられた言葉の意味を理解できずにいると、正二は分かりやすく言い直す。

「私はここに留まり、あの自動人形と戦う。
 君たちはその車に乗り、いち早く遠ざかるんだ」

 言いながら、正二は蔵王から大きなアタッシュケースを取り出す。
 アタッシュケースのハンドルに手をかけると、なかから黒衣の人形・あるるかんが出現した。
 いつの間にか、正二の十指には操り糸がはめられている。

「なに言ってんだ、爺さん!
 そんなに血ぃ流してるのに、あんな化物に勝てるワケねえだろ!?」
「……君には子どもがいるか」

 突然話題が変わったことに兜が困惑していると、正二はさらに続けた。

「私にはいる。最近、娘ができたのだ。
 いや、私の外見年齢からして不自然なのは分かっている。でも真実だ。
 そして、妻の出産に立ち会ったのだ。君は、赤ん坊が産まれる瞬間を見たことがあるかい?」
「…………いや、ない」

 意図が読めないながらも、兜は答える。
 正二はどこか遠くを見るような目になった。

「実際に目の当たりにすると、心が震えるぞ。
 こんなに小さな子が精一杯生きようと外に出てきて、思い切り声を上げて泣くのだ」

 身振り手振りを交えながら、正二は語る。
 操り糸が指についているので、手を動かすごとにあるるかんもまた動く。

「まだなにも知らないし、なんにでもなれるし、どうとでも進める……
 子どもは、どんな夢でも見ることができるのだ」

 夢という単語で、兜はようやく察しがついた。

「『やさしい王様』だったか。おもしろい夢じゃないか。
 私が生きていたところでなれやしないだろうが、まだ子どものガッシュくんならなれるかもしれない」

 兜にはなにも言えなかった。
 ガッシュを出されては、口答えなぞできるはずがない。

「分かった……だが、勝算はあるのか?」
「もちろんさ。自動人形との戦いに関しては、一日の長がある」

 正二が虚勢を張っていることは、同じく虚勢を張り続けている兜には分かってしまうのだった。
 それでも気付かぬふりをして、ハイエースに乗り込んだ。

「兜、どうしてもうエンジンをかけているのだ!? 正二がまだ!」
「残るってよ」
「――ッ!」

 ガッシュが慌てて扉を開けようとするが、運転席の兜によってロックは固定されたままだ。
 物言いたげに見つめる視線には触れず、兜はアクセルを踏み込んだ。


「あるるかぁぁぁん!!」

 正二の指の動きに呼応して、あるるかんが右手に持ったオリンピアの腕を振るう。
 遠ざかっていくハイエースに放たれたライフル弾を弾く。
 弾丸を逸らすことには成功したが、引き換えとしてオリンピアの腕は半ばから先が砕け散る。

「ひひひっ! やるじゃあねェか、しろがね」
「うむ。これほどの技術で操られるマリオネットを見るのは、かなり久々だ。
 これは油断していると、深手を負わされてしまうかもしれんなァ。ただし……」
「お前が万全だったら、だけどなァ!」

 嘲笑いつつ、アンゼルムスがその長い腕を伸ばす。
 あるるかんの胴体に腕が巻き付き、強引に動きを止める。
 マリオネットを動かなくすれば、しろがねは自動人形の敵ではない。
 こうもあっさり決まったのは拍子抜けだったが、パウルマンとアンゼルムスはそれを自身の強さゆえと思い込んだ。
 パウルマンは自身の頭を掴んで、そのまま横に捻る。
 すると頭部は容易く外れて、内部に隠されていたブレードが露になる。
 パウルマンが身体をよじると、ブレードは一メートルほどまで伸びた。

「チェックメイトだ」

 勝ち誇ったように言って、パウルマンはあるるかんへと突っ込んでいく。
 人形を先に切り刻み、そのあとでしろがねをゆっくりと始末するつもりなのだ。

 ――それこそが、正二の狙いであった。

 そもそも、正二は懸糸傀儡よりも刀を用いた戦闘のほうが得意なのだ。
 こうしてあるるかんを使えているのは、妻であるアンジェリーナが操る懸糸傀儡だからである。
 そう、しろがねのなかでもトップクラスの人形遣いであるアンジェリーナを見てきたのだ。
 だからこそ、正二は彼女の技術を吸収していたのだ。

「LES ARTS MARTIAUX(戦いのアート)! コラン!!」

 両腕を上に掲げて、そのまま一気に下ろす。
 アンゼルムスは、完全に動きを止めていたはずのあるるかんの内部から歯車が動く音を聞いた。
 あるるかんの胴体が開き、内部の歯車が露になる。
 勢いよくあるるかんの上半身が回転し、出現した歯車を加速させる。
 胴体に巻き付いていたアンゼルムスの両腕が弾け飛び、突っ込んできたパウルマンのブレードが分断された。
 二体の人形が絶叫しながらのた打ち回るも、正二の表情は険しいままだ。
 コランを放つタイミングが、僅かに早かった。
 もっとブレードが奥に入ってから発動させれば、パウルマンの上半身をすべて破壊することができただろうに。

「してやられたな、アンゼルムス」
「ああ、そうだね……」

 折れてしまったブレードを隠すように、パウルマンが頭を元の位置に置く。
 アンゼルムスは、腕が前腕部分でもげてしまっている。
 未だ戦闘態勢を崩さぬ正二の前で、二体はわざとらしく会話を始めた。

「ひひひ! 見てみなよ、パウルマン。
 車がもうあんなに離れてるよ! 早く追わなきゃ!」
「ああ、まったくだ。
 そのためには、このしろがねをいち早く仕留めねばなるまい」

 正二はこの発言を挑発と判断し、胸中で笑った。
 自分が死ねば彼らが襲われると言われれば、なおのこと負けてしまうワケにはいかないのだ。
 だが二体の人形は、正二の予想外の行動に出た。

「でもさァ、パウルマン」
「そうだなァ、アンゼルムス」

 思わせぶりに笑う二体に、正二は眉間にしわを寄せる。
 その反応に口元を吊り上げてから、パウルマンはアンゼルムスの足を掴んだ。
 そして――

「やっぱり、あちらを先にしようか」

 白々しいことを言いながら、ハイエース目がけて投げつけた。
 大口を開けたアンゼルムスが、フリスビーのように回転しながら飛んで行く。
 唖然としながら眺めるしかできない正二の前で、ハイエースにアンゼルムスが突っ込み――車体が横に倒れたのち爆発した。

「よそ見をしている場合ではないなァ、しろがねェ!」

 我に返った正二の瞳に映ったのは、振りかざされた半ばで折れたブレードであった。
 指を動かす間もなく、正二の腹を刃が一閃した。


 ◇ ◇ ◇


 アンゼルムスが戻ってくるのを待ち、パウルマンはジャンの元に歩み寄っていく。
 ジャンは俯いたまま微動だにしないが、吐息が聞こえるので生きているのは分かり切っている。
 顔を見せようとしないのは恐れているからだと決めつけ、二体の人形は大いに笑った。

「ひひひひ! お前以外死んじまったぜェェェェ!
 後悔させるって話はどうなったんだァ!? 早くさせてみろよ!」
「おいおいアンゼルムス、それはあまりに酷すぎるぞ。
 あんな見え見えのハッタリを言うしかなかったのだ。彼の気持ちを汲んでやるべきだろう」

 大木に縫い付けられたジャンを見下ろしながら、声を合わせて笑い転げる。
 しばらく哄笑を上げたのち、パウルマンがジャンの髪を掴んだ。
 怯えて俯いているのはいいが、ずっと続けられていてはいい加減おもしろくない。
 そう思い、髪を引っ張ることでジャンの顔を無理矢理上げた。

「……んん?」

 ジャンの顔を見たパウルマンは、怪訝そうに首を傾げた。
 顔面全体に金色の毛が生えていたのだ。
 先ほどまで、このような毛は存在していなかった。

 ――パウルマンとアンゼルムスは、ジャンの言葉をハッタリと嘲笑うべきではなかった。

 氣法師・朧との戦いを機に、ジャン・ジャックモンドは自らに制約をかけていた。
 自身に眠る獣人の力に身を委ねることなく、人間形態を保ったまま戦うように心がけていたのである。
 本来、血液を体外に出すことで獣人は、人間から獣人の姿となる。
 その際、身体能力は飛躍的に上昇するが、代わりに理性を失ってしまう。
 朧にはそこを突かれ、呆気なく敗北を喫するハメになってしまった。
 わざわざ獣人化せずとも、ジャンは人間形態のままで十分に速い。
 むしろ理性を失うのは、強敵との戦いにおいてはマイナスにしかならない。
 そういう結論に至ったのである。

 いま、ジャンはその制約を解き放った。

 パウルマンとアンゼルムスは、決して強くない。
 黄金律が解除された瞬間こそ驚いたが、それだけだ。
 不意を打たれなければ、負けることはない。
 獣人化で上昇した身体能力に対応し、思考能力のなさを突かれることもないだろう。
 そんな相手だからこそ、躊躇なく理性を捨てられるのだ。

 金色の体毛がさらに伸び、全身を覆う。
 瞳が縦に細長く伸縮し、眼光がよりいっそう鋭くなる。
 口角がが耳元まで広がり、口元からは白い犬歯が何本も覗く。
 そして、ジャン・ジャックモンドの理性は完全に消え失せ、獣の本能だけが残った。
 腹に突き刺さったヴァルセーレの剣に、ゆっくりと手を伸ばす。
 ただ、単純に『動くのに邪魔だから』掴み、そして握り締めた。
 刀身のエネルギー吸収能力を上回る力により、ヴァルセーレの剣の刀身は粉々に砕け散る。

「なにッ!?」

 ジャンの髪を掴んでいたパウルマンが、目を見開く。
 これは、自分に支給された剣が折られてしまった事実に驚いただけだ。
 彼はこの期に及んで、自らの危機に気付いていなかった。
 ヴァルセーレの剣を砕いた獣人の手が、パウルマンの曲がった顎に伸びる。
 そう認識したときには、曲がった顎は塵となって大気中に溶け込んでいた。
 現状を呑み込めずにいるパウルマンが最期に見たのは、眼前に近付いてくる鋭利な牙だった。

「ひ、ひぃぃぃぃぃぃッ!」

 パウルマンの顔面を喰い千切った獣人を前に、アンゼルムスは腰を抜かす。
 どうにか這いずるようにして遠ざかろうとすると、首輪が警告音を鳴らす。

『パートナーとの距離が離れています。五分以内に合流しなければ爆発します。パートナーとの――』

 もはや、アンゼルムスには警告などどうでもよかった。
 あんな化物の元にいるより、壊れたほうがよっぽどマシである。
 そう思っていると、不意に首輪から警告音が止まった。
 アンゼルムスのすぐ傍らに、パウルマンの残骸が投げつけられたのだ。
 歩み寄ってくる獣人を前に、アンゼルムスはライフルを取り出す。
 だが、いまの彼には前腕から先がない。
 指がなければ、引き金を引けるはずがない。
 ぽかんと獣人を眺めながら、アンゼルムスは理解した。
 この全身が震え微動だにできない、この状況を人間はああ呼ぶのだろう。

「これが『恐怖』か」

 直後、獣人の拳が振り落された。
 衝撃を受け流しきれずに、アンゼルムスの首が勢いよく回転する。
 一秒と持たずに首がねじ切れて、アンゼルムスの顔面だけがヘリコプターのように回転しながら遥か彼方まで飛んで行った。
 力なく倒れこんだ胴体を踏み潰してから、獣人は唸るような低い咆哮を上げる。

「GAAAAAAAAAAAAAHHHHHHHHHHHHHHHHッ!!!」

 獲物を始末してなお、獣人はさまよい続ける。
 理性なき本能の塊は、ただ標的を探し求めるのみだ。
 しばらくうろついてから、獣人は一つの死体の前で足を止めた。
 ともに戦った暁巌の亡骸である。
 それを殴り、引っ掻き、踏み躙り、蹴り飛ばす。
 一度獣人化すれば元に戻るまで、獣人は見境なく蹂躙する。
 これが、いまのいままでジャンが獣人化を使わなかった理由だ。
 獣人化しなかったのではない――できなかったのだ。
 敵だけでなく、同行者にまで危害が及びかねないのだから
 しかし、同行者は全員殺された。
 守るべき相手はいなくなった。
 理性を保つ理由が消え失せた。
 ゆえに、ジャンは自身に科した制約を解き放ったのだ。


 ◇ ◇ ◇


「は……ッ」

 正気に戻るや否や、ジャンは自嘲気味な笑いを吐き捨てた。
 眼前に広がるのは、形のない肉の山だ。
 ミンチ状になった桃色の破片には、ところどころ学ランの切れ端らしきものが混ざっている。
 ということは、つまりこの肉の山は彼女であった物体なのだろう。
 獣人化して治癒力が活性化した影響か、疲労こそあれどダメージはほとんど回復している。

 そのはずなのに――胸が酷く痛かった。

「結局、一人かよ」

 感情の籠ってない呟きを吐き捨てる。
 あまりに感情がなく、余計に不自然だった。
 肉の山の傍らにある首輪とリュックサックを回収し、ジャンは獣人化する直前までいた地点に向かう。
 縫い付けられていた大木には、刀の柄と金属片しか残っていなかった。
 すぐ近くには、またしても肉の山が積もっていた。
 AMスーツまでも破壊したらしく、黒い欠片が散らばっていた。
 周囲に視線を這わすと、人形の残骸が二つ見つかった。
 人形にきちんとトドメを刺せていたらしい事実に、ジャンは安堵した。
 これで人形どもに逃げられていたら、ただ同行者を全員殺されただけだ
 首輪を三つ拾ってから、ライフルとリュックサックを回収する。
 意識を取り戻した地点まで戻り、ジャンは息を呑んだ。

「……生きてんのかよ」

 上半身と下半身が分断されかけながらも、才賀正二にはまだ息があった。
 ひどく微かで、しかも三十秒に一回程度しか行われていない。
 いかなる原理で生きているのかは定かではないが、いまにも死に行くだろう。

「悪ィな」

 ジャンは、正二の首元に手を伸ばす。
 病院につれていくまでに息絶えるだろうし、向かう余裕もない。
 現状、治療する知識も方法もない。
 息絶えるまで待っていても、無駄に時間を費やすだけだ。
 ゆえに、ジャンは――決断した。
 手に力を籠めてしばらくすると、正二の呼吸は止まった。

「…………なにがアイツらの遺志、だ」

 ジャンの脳裏を過るのは、すでに死した甘ちゃん二人だ。
 彼らの遺志を継ぐべきなのかと、少しばかり悩んでいた。
 だが、いまこのとき、そんな考えを捨てる。
 同行者を一人も守れず、自分だけ生き延びた。
 理性を失い、本能のままに人形たちを破壊した。
 加えて、現在こうして――
 いまのジャンに、彼らの遺志を継ぐ資格はない。

「なにを、している……のだ?」

 いきなり浴びせられた声に、ジャンは言葉を失う。
 振り返れば、そちらにはガッシュ・ベルが立っていた。
 爆発した車のなかにいたというのに、運よく生き延びたらしい。
 服が焦げているだけで、目立った外傷もない。
 どうして戻ってきたのか。
 ジャンはそう訊きたくなったが、どうにか呑み込む。

「なんだ、生きてたのかよ」
「だが、兜は……」
「そうかよ」
「私のことはいい! おぬしがなにをしてたのかと言っている!」

 なんでもないような口調を作るジャンに、ガッシュが声を荒げた。
 やはり、見られていたらしい。
 自嘲気味に笑ってから、ジャンはもう取り繕うのをやめた。

「お前と違ってもう夢見てらんねーんだよ、俺はな」

 吐き捨てるように短く言い放って、ジャンは魔道具・閻水を取り出す。
 ボトルから水を注ぎかけると、閻水の先端に水が集い無色透明の刃となる。
 ここまでやっても、ガッシュはまだなにをしようとしているのか分からないらしい。
 怪訝そうにしているガッシュの前で、ジャンは正二の首を落とし首輪を拾い上げた。



【白雪宮拳(剛力番長) 死亡確認】
【暁巌 死亡確認】
【兜光一 死亡確認】
【パウルマン&アンゼルムス 破壊確認】
【才賀正二 死亡確認】
【残り57名】


【C-6 寺だった瓦礫周辺/一日目 午前】

【ジャン・ジャックモンド】
[時間軸]:少なくともボー死亡後。
[状態]:疲労(大)
[装備]:門構@烈火の炎、翠龍晶@うしおととら
[道具]:白兎の耳@ARMS、武士のリュック@現地調達、閻水@烈火の炎、対AMスーツ用特殊ライフル(弾丸:11)@スプリガン
     蔵王(空)@烈火の炎、不明支給品0~1(確認済み)、基本支給品一式×2
     首輪×5(剛力、暁、パウルマン、アンゼルムス、正二)
     剛力番長のリュック(基本支給品一式、支給品1~3)確認しているか不明))
     暁巌のリュック(基本支給品一式、カロリーメイト9000キロカロリー分(一箱消費)@現実、ランダム支給品×1(未確認))
     パウルマン&アンゼルムスのリュック(基本支給品一式)
[基本方針]:殺し合いには乗らない。殺し合いに乗ったと思しき相手は、躊躇せず殺す。高槻涼に会う。
※美神と少しばかり情報を交換しました。


【ガッシュ・ベル】
[時間軸]:コルル戦直後
[状態]:術使用による精神ダメージ、ところどころ服が焦げている
[装備]:なし
[道具]:なし
[基本方針]:優しい王として、泣くものがいないように頑張るッ! ……ジャン!?





【備考】
※TOY○TA・ハイエース@現実は、爆発しました。
※ヴァルセーレの剣@金色のガッシュ!は、柄しか残ってません
※才賀正二のリュックサック(ランダム支給品0~2(確認済み)、基本支給品一式 )、あるるかん@からくりサーカスは、死体のすぐ近くに転がっています。
※機械式AMスーツ@スプリガンは、破壊されました。
※スティンガーミサイル1/1@現実、予備弾頭30発@現実の入った蔵王は、暁巌だった肉の山の周囲に転がっています。
※拡声機@現実の入った蔵王、兜光一のリュック(基本支給品一式、H○NDA・スーパーカブ110@現実)は、ハイエース内に放置されてます。


 ◇ ◇ ◇


「人形をどうやって上手に動かすのか――ねえ。

「『生命の水(アクア・ウイタエ)』を飲んだからといって、誰もかれもが上手く操れるワケじゃないからねえ。
 記憶はあっても、実際に扱えるかは別問題だし。
 どんな人形繰りの天才とはいえ、みんな鍛錬積んでるしね。

「実際、マリオネットより他の武器が得意って人も結構いるんだよね。
 正二みたいにサムライソードの使い手となると、僕も君以外には見たことないけど。
 でも、それは、日本人のしろがね自体があまりいないからだしなぁ。
 サーベルとかだったら結構いるよ。君の義母のルシール先生とか、さ……

「ともあれ、本題に入ろうか。

「別に、そんなになにもかも、一から十まで動かす必要はないんだよ。

「いや、冗談なんかじゃないよ。
 はぐらかしたり、煙に巻いたり、そういうつもりも毛頭ない。

「考えてみれば分かるだろう?
 糸は無限に伸びる代物じゃない。
 だからある程度指で糸を引くとね、今度は引いた分だけ戻ろうとするんだ。

「ようは、その分は動かす必要がない。
 十指すべてが動いているように見えるかもしれないけど、本当に十指すべてを同時に動かす機会っていうのは案外少ないんだ。

「つまり――
 まあこれは、対自動人形用のマリオネットの話じゃないんだけど。
 例えば、人形劇なんかの場合だと。

「ある程度糸を操ってやると、もうほとんど動かさなくても勝手に劇が動いたりもする。

「こっちはもうなにもしていないのに、動いて喜劇を演じてくれるんだよ。

「もちろん僕の予想の範疇を超えてしまうケースもある。

「ときに糸同士が絡まり、人形同士が縺れ合ったりね。
 けれど、それさえ喜劇を構成する要素の一つになってしまうんだよね。

「とても――――『滑稽』だよねえ。

「ん? それにしても今日はどうかしたのかい、正二?

「ひどく表情が険しいけれど。

「なにか心配事でもあるのかい?

「話なら聞くよ。
 だって僕は――君の親友、なんだから……ね」


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キャラを追って読む

097:『太陽の人形芝居』2(前編) 才賀正二 GAME OVER
ガッシュ・ベル 102:明暗
ジャン・ジャックモンド
兜光一 GAME OVER
パウルマン&アンゼルムス GAME OVER
暁巌 GAME OVER
白雪宮拳(剛力番長) GAME OVER






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