シシャパンマ2回目の登山(2012年5月〜6月)
滑落
発表によると、登頂を断念し下山を開始した後に滑落して、背丈ほどの深さのクレバスに落ちて引っかかる。
本人の自己申告によると「15m滑落した後に、20m垂直に落下し、更にクレバスに落ちたが、自力でクレバスから這い上がった。」
その後、滑落地点でシェルパが上がってくるのを待ち、シェルパと合流してから歩いて下山する。
怪我の様子
初めに事務局から「全身打撲、出血、骨折」と発表されるが、下山後に「創傷や打撲」という表現に変わる。
ベースキャンプに着いてからそのことを知った栗城は「胸の骨が折れており、右手親指から肉がはみ出ている」と訂正する。
さらに「呼吸をするだけでも胸が痛み、立って少しだけ歩くだけもやっと」「右肩が上がらない」と痛みを訴える。
しかし後になって公開された写真と動画では、ベースキャンプに戻ってくるときに怪我をした右手でストックを持っており、
さらにベースキャンプから下山するときに平気で馬に乗り、右腕を上げて元気よく手を振っていた。
実際にどの程度痛かったのかは不明。
帰国後に、「胸と肩は(骨折ではなく)軟骨損傷、右手親指はアイスバイルが骨まで刺さり骨折している」と正式発表。
右手親指の骨折はカトマンズの病院では見つからず、「日本の病院で骨折していることが分かった」とのこと。
詳細な時系列
【事務局より】昨日の現地時間18:00(日本21:15)過ぎに6200m地点を出発後、夜中1:30(日本4:45)頃に6900~7000m付近で滑落、その後クレバス(氷河の裂け目)に落ちて引っかかりました。全身打撲や出血、骨折などしているようですが、意識はきちんとあり、
【事務局より(続き)】アタック・ベースキャンプから助けに向かったシェルパと先ほど合流することができましたので、これから下山の予定です。ご心配をお掛けしてしまい大変恐縮です。皆様にはたくさんの応援、そして祈りをいただき、心より御礼申し上げます。
【事務局より】7日(木) 現地6:45(日本10:00)頃、シェルパと共に無事に南西壁を下りました。創傷や打撲などありますが、自力で歩くことができる状態で、今日中にはベースキャンプまで戻る予定です。多くの皆様から温かいコメントをいただき、心より御礼申し上げます。
【事務局より】昨日はアタック・ベースキャンプ(5600m)で休養を取り、本日ベースキャンプ(5100m)まで歩いて下りることになりました。アタック・ベースキャンプでは食事を取ることもでき、少しずつですが体調の回復に努めております。
栗城です。今、ベースキャンプに必死に降りて来ました。事務局からの報告では心配ないような報告ですが、現在も胸の骨が折れており、右手親指からは肉がはみ出た状態です。高さ20のアイスフォールから滑落ではなく、落下どあり、更にクレバスに落下。普通なら死んでます。
シェルパも元々登る予定はなく、装備も不十分で議論もあったそうですが、長年やってきた仲間で最大限努力してくれました。仲間に本当に感謝です。落下後に何か暖かい物を感じてました。アイスフォールからの垂直20mの落下は身体普通では終わりません。それでも頭も腰も意識がありました。
呼吸をするだけでも胸が痛み、立って少しだけ歩くだけもやっとの今日。僕は誕生日を迎えました。夢は昔からピーターパンでしたが、30歳になってしまいました。支えてくれている両親とヒマラヤ、沢山の応援者に感謝です。今、僕は激痛の中にいます。でも、痛い、苦しいは生きて証です。苦しみに感謝。全てに感謝。誕生日おめでとう自分。お前は必ずやり遂げる。
- カトマンズの病院で治療。胸の怪我のことをぼかして言うようになる。
入院決定。ぎゃー!
退院が決まりした!続きは日本だそうです。ウァーイ!
検査終了です。落下時にアイスバイルが刺さった右手親指も骨折していることが分かりました。後は胸や肩や色々ありますが、いずれも絶対安静しか治すことが出来ないそうです。ということは入院はないです。ヤットゥー(´-`)
帰国後、都内の病院で検査と治療をしました。胸と肩の軟骨損傷、右手親指はアイスバイルが骨まで刺さり、骨折しているのが分かりました。
参考
栗城史多 15m + 20m
→自称(自傷?)親指骨折、一泊入院
窪塚洋介 26m
→頭蓋骨の開放性骨折など重症
三宅雪子 16m
→腰の骨を折り全治1ヶ月の重症
菊間千乃 13m マットあり
→腰椎圧迫骨折を負い入院(全治3ヶ月)
ケンタロウ 6m
→重症を負い4ヶ月以上経つが復帰の目処たたず
最終更新:2012年09月08日 13:35