アーゼロン


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注意:このページの内容は、2006年9月14日時点の情報に基づいて記載しています。現時点ではリンク切れ、リンク先の内容の更新等が発生している場合があります。随時確認のうえ更新しますので、ご了承願います。

アーゼロン

アーゼロンとは、どんな資材ですか?

東北地方にお住まいの匿名希望(多分)さんから、「EMと同様、アーゼロンを是非斬ってほしい」とのメールが寄せられました。農法・資材について、直接メールでお問い合わせをいただいたのは今回が初めてであります。
基本的に、私は特定の資材について、その商品の良し悪しを述べることを目的とはしておらず、宣伝内容におかしなところがあればツッコミを入れる、というスタンスでありますので、宣伝内容について私なりの解釈をしてみたいと思います。
アーゼロンは、農法ではなく資材名です。日本ライフ株式会社の社長コメントによると、アーゼロンとは、
長年の経験と技術と高度のノウハウを結集した複合有効微生物群
とのことで、このアーゼロンを使用した特殊肥料、微生物資材、環境浄化剤等が商品として販売されているようです。
ただし、アーゼロンは「微生物群」であると称されていますが、具体的にどのような微生物がどの程度含まれているかについては、明らかにされておりません。
(その他、株式会社ナチュラルグループというところでも、アーゼロンという商品名のものを販売しているようです。どちらが主体的かはわかりませんが、宣伝内容はほぼ一緒のようです。今回はこちらについては取り扱いません。)
中身が不明なものについての考察は保留して、具体的な資材について考察してみます。

検証1:特殊肥料「アーゼロン・C」

アーゼロンという微生物群を使用した資材のうち、最も長く販売しているものが、特殊肥料「アーゼロン・C」だそうです。サイト上では現材料は明らかにされていませんが、成分表に「有機物」の項目がありますので、おそらく有機質を含有している肥料ということなのでしょう。
商品説明のページによると、
 アーゼロン・Cは発売以来30年以上のロングセラー商品です。よい作物を作るにはよい土壌が必要です。よい土壌は土がふかふかしています。微生物をはじめとする土壌生物のおかげです。残念ながら現実はこのようなよい農地は減少しています。戦後50年以上にわたる化学肥料と農薬の使い過ぎで、微生物が減ってしまったためです。アーゼロン・Cには多種多様な90種類以上の微生物が含まれていますので、北海道から沖縄までどこの農地でも適合する有効菌が必ず存在します。
 アーゼロン・Cを使い、安全で安心して食べられ、しかもおいしい農作物を作りましょう。お庭では色の鮮やかな長持ちする花を楽しみましょう。
との説明であります。90種類の微生物の中身は相変わらず明らかにされておりませんが、まあもともと、土壌中にはそれこそ何百種類の微生物が存在しますから、「90種類以上の微生物が含まれている」と言われても、別段珍しいとは感じませんが。
また、EM農法研究室で示したとおり、外的に投入した微生物が、その土壌の中で優先するという技術は、未だ確立されていないと見るのが妥当とされており、これを覆す事実はまだ発表されていません。
さらに、より具体的?な説明として、
  • アーゼロン・Cで栽培すると、土壌のおかげで根を張り、病気に負けない元気な作物に生長します。
  • 土壌の栄養をたっぷりと吸い上げ、野菜は安全でおいしいく、花は美しく長く咲き続けます。
  • 土壌改良剤・有機肥料としての使用はもちろん、生きた数多くの微生物は、堆肥・ぼかし肥、また生ごみの元菌としてもご利用になれます。
とありますが、「土壌のおかげで根を張り」はちょっと意味がわかりません。
「土壌がふかふかになるから根が張りやすくなる」とかいうのなら話は別です。でも、前段ではそこまではっきり言っているわけではないので、そのように意訳するのは適切ではないでしょう。
また、「土壌の栄養をたっぷりと吸い上げ」と「野菜は安全でおいしく(たぶん本文はtypo)」との関係も不明です。肥料の過剰吸収は、作物の生理において害となる場合もあるというのが農業の世界の常識ですし、特に窒素の過剰吸収による硝酸態窒素の蓄積は、人間にとって害になる場合もあることから問題視される動きもあります。
(もちろん、適正な施肥が行われていれば特に問題はないと思います。)

検証2:微生物資材「アーゼロンPSB」

微生物資材として紹介されている資材は何点かあるものの、商品説明のページには詳しい説明がありません。しかし、その中でも目を引くコメントがありました。
その商品は「アーゼロンPSB」です。説明によると、
カドミウム対策のための湛水・還元処理の決定版です。光合成細菌を使った水稲のカドミウム吸収抑制と収量安定化を目指します。
とのことです。
実はこの説明を読んでから気づいたのですが、同サイト内「三健ニュース」のバックナンバーには、水田土壌及び玄米について、アーゼロン・Cの投入試験を行い、「カドミウム除去効果が顕著で、驚異的な数字を示した(本文より引用)」との記述がありました。
このことから、カドミウム吸収抑制効果が、これらの資材の売りの一つであろうと推察されます。
日本においては、一定量(0.4ppm)を超えるカドミウムを含有するお米は食用として流通することが出来ません。しかし、日本は火山性土壌の面積が多く、他国に比べ土壌中のカドミウム濃度は高い傾向にあるので、一部水稲栽培に適さない地域もあります。
このことから、水稲(それ以外の作物でも)におけるカドミウム吸収抑制は注目を浴びる技術ですが、光合成細菌がカドミウム吸収抑制に寄与するという情報は、寡聞にして聞いたことがありません。
ましてや、土壌そのものからカドミウムを除去できるとなれば、細々と自費出版の冊子などに発表している場合ではなく、大々的に論文発表されてしかるべきと思います。
最も、件の冊子には試験の詳しい条件が記されておらず、また土壌試験の検査実施日が3ヶ月近くずれていたり、連続2年アーゼロン・Cを投入した試験区の成績があるのに、慣行の2年連続区がなかったりと、追試をしようにも十分な情報がないので、「出た」とされる数値自体にはコメントしようもありませんが。
(そもそも水稲におけるカドミウム吸収抑制技術は、農林水産省がマニュアルに示すように、吸収が盛んな時期に湛水(水を張った状態。土壌が還元状態となるため、カドミウムは水に不溶性の化合物となりやすい)管理を行う事で軽減できることが知られています。)

まとめ

基本的に、表示されている成分を考慮して、特殊肥料(有機質肥料)として使用する分には特段の問題はないと思います。
ちなみに、農業資材ではないのですが、バイオ環境浄化剤 ニューダッシュロンという資材も売られていまして、こちらはある意味一番注目すべき(笑)資材かもしれません。
「化学薬品でもない 洗剤でもない 自然と共存する 全く新しい環境浄化剤」とのふれこみでありますが、
ニューダッシュロンに含まれている善玉菌が悪玉菌の繁殖を抑えます。一人でも多くの方が利用すれば、それだけ生活環境がきれいになります。
ニューダッシュロンを利用することは環境問題に取り組むことにもなるのです。
と言ってみたり、具体的な使用方法として、
キッチンで(電子レンジや冷蔵庫に)
100倍希釈液を吹きかけてからふき取ると、臭いも汚れもきれいに取れます。
お風呂場で(黒かびの防止に)
すぐには効果が現れませんが、原液又は100倍希釈液をスプレーし続けると1~2週間ぐらいで黒かびが取れやすくなり、発生もしにくくなります。
トイレで(便器の周りに)
100倍希釈液をスプレーすると便器周りの悪玉菌も抑制します。
などと説明しています。(一部抜粋、括弧書きは筆者)
「善玉菌」「悪玉菌」と言っていますが、これはいわゆる人間の消化管(特に大腸)に常在している菌のことを称しているのでしょうか?そうであるにしろないにしろ、具体的にその菌の種類と含有量を示して欲しいものですが。
(例えば、悪臭のもととなるいろいろな成分を分解する菌自体は存在します。また、カビを抑制する菌も存在し、これは生物農薬として登録を受けています。ただし、かの資材の販売元がその中身を明らかにしていないので、確かめようがない)
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