804 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/01/05(水) 10:19:59 ID:tEakb2Rb0 [4/8]
少し前までした会話を少しだけ話そう。

「なっんでアンタはその選択肢を選ぶかなぁ!?だから童貞なのよ!」
「・・・!!今、純粋な女子中学生から聞いてはいけない単語を聞いたようだがもう一度言ってくれるか?」
俺は最大限に譲歩した形で訊き直した。
「ハァ?純粋って何その妄想!?だからぁ、童貞って言ってるでしょ!?童貞童貞童貞童貞ドーテイ!」
こいつ、家族だからという恥なんて微塵も無いようだ。
つーかこいつさりげなく全女子中学生を否定しやがったな!?
「誰が童貞だぁ!?ならば俺の股間のグングニルでも披露しようか?あ?」
何をトチ狂ってこんなこと言ってしまったのかわからないがとりあえず反論してみる。
ちなみに中学生のころ、かっこいい単語に憧れて北欧神話などを古本屋で読みかじった名残がこの発言。
世の男たちには共感を受ける行為だろう。
「ハァ?何がグングニルなのバカじゃないの?何その中二病単語ォ!?」
バッサリ。

さらにこいつは続けて
「たしか、グングニルって百発百中の槍ってことでしょ?ってことは地味子とは・・・上手くいってんの?」
「すんませんでしたっ!」
こいつが語尾を濁し始めた理由はわからんが俺には謝ることしかできなかった。
ここは痛みわけといこうかぁ!ん?俺の完敗?
「聞きたくないがお前はどうなんだよ。最近、ニュースとかで性の乱れとかよく聞くが」
あぁ、もうヤケだ。こんな陳腐な口答えしかできないなんてやはり俺もまだまだだな。
「キモ!あんた妹のそっちの事情気にしてやっぱりシスコンなわけ!?うぅ~寒気がしてきた」
「違う!」
クソッ、こいつはこんな状況ならいつもシスコンシスコンシスコンシスコン!もっとマシな単語をだなぁ・・・
「アンタお父さん怒らせたら怖いのわかってるでしょ!?」
ああ、重々に承知だ。

「そりゃあ、わたしだって、あ・・・この人いいな・・・って人いるけど」
なんだこいつ。急にしおらしくなりやがって。
「それにあんたも言ってた通り、性の乱れとかよく言われてるから・・・そんなの・・・お父さんの耳に入ったら・・・」
こいつはこいつなりに困ってるらしい
「恋愛ぐらい普通にしろよ。まあ親父が怖いのはわかってるがお前も年頃の女の子だしさ・・・」
ふっ・・・俺もヤキが回ったな。まさかこんな大ッキレーな妹に助言するなんてさ。

「何、自慢気な顔してんの?『自分には地味子がいるから』ってわたしより優れてるとか思ってんの?バカじゃないの?」
グッ・・・こいつ・・・俺が恥ずかしい思いで助言してやったというのに!三連で質問を返しやがった!
「はいはい、あんたには地味子がいるからねー。いつまでも、妹よりも上にいるって優越感に浸ってなさいよ。
地味子といつまでも地味地味地味ジミお幸せにー」
「あいつとはただの幼馴染だっつってんだろ・・・しかもあいつの悪口をイケシャアシャアと・・・!!」
「何その紅い人?つうかここわたしの部屋。とっとと出て行け!シスコン!眼鏡フェチ!カ●ビアンコム!」バタン

そういえばこいつの部屋に俺が招かれてることを忘れてた。つーか呼んでおいて出て行けってどんな魂胆だこのアマァ!
まあいい。もういい時間だし、寝るか。なんか2日分疲れたようだ。明日は学校あるしな。

そのとき、俺はこいつの罵詈雑言が後半につれて少なくなっていってることに気づいてなかった。


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最終更新:2011年01月07日 22:48