474 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/01/08(土) 15:25:46 ID:1MHvTRg90 [3/3]
「眠れん・・・」
冬は眠りやすい。冬山登山してる人たちがよく言ってる寝るな!寝たら死ぬぞ!なアレである。
まあ死ぬことは無いが、とりあえず寒くなると人間も寝やすい。
だが、今日はなぜか目が覚めた。午前3時付近だ。
「昼にコーヒー飲みすぎたからか・・・?」
赤城に煽られてブラックのコーヒーを一気飲み。吐くのはこらえたが、やはり苦いものは苦い。
そのときのカフェインが体に起きろと働いているに違いない。いくら寝ようと思っても眠れる気配がない。
「困ったなぁ。」
天井を見上げてつぶやく。最近ごたごたが続き、忙しくうるさい毎日だったので、
なんだかこの静けさが心地よ――。

「あんたァ!どういうシコウ回路してんのよ!そんな中二病末期な頭だからメルルの良さがこれっぽっちも!」
――くねぇ!シコウが思考か嗜好かどっちかは知らねぇが、
こいつ、何時に電話してんだよ!しかも大声で!電話される身にもなれってんだ!
「ハァ?あんたバカ?そこは空気読むべきでしょ!?」
お前がバカだろ!お前が空気読めよ!
「これだから邪気眼中二病女は・・・。」
どっちのセリフだよ。

静寂を破って隣の壁から妹の怒号が聞こえる。
寝させてくれ!頼む、カフェインさん!この通り土下座しますから!

「なんで・・・お兄ちゃん・・・わたしに構ってくれないの・・・」
こいつ・・・電話でヒートアップさせてたと思ったらいきなりエロゲ始めたぞ。
「お兄ちゃん・・・もっと・・・わたしのこと見てよ・・・」
深夜だからといって大音量でエロゲとか何考えてんだ!
「こんなに好きなのに・・・なんでお兄ちゃんはわたしのこと・・・」
クソッ、明日は徹底的に問い詰めなければならんな・・・。

「おい、お前大声で電話するなよ!」
「うわキモッ!部屋が隣だからって盗聴してんの!?マジうざいんですけど~」
「時間を考えやがれ!なに3時に電話かけてんだよ!」
そう言うと、妹はきょとんとした顔で、
「3時?3時なんか寝てたから意識ないわよ!あんたついに幻聴も聞こえてきたわけ?病院行けば?」
寝てた!?こいつ今そう言ったよな?しかも包み隠さずに。
こいつが嘘をいうときは大抵バレる嘘をつく。つまりこの発言は真実だ。
ってことは・・・?

「俺も疲れてるんだろな。エロゲのしすぎでエロゲの幻聴が聞こえてら」
もしくは妹幽霊がこんにちはした、としか言いようが無いな。
もういいや。今回のことは水に流そう。ははは・・・。

(あいつ・・・なんでわたしの夢のこと知ってんの?)



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最終更新:2011年01月09日 21:01