105 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/01/10(月) 18:36:52 ID:cGGDoaIVP [1/3]

ピンポーン、ピンポーン

「んぁ?やべ、寝ちまってたのか、俺」
「書留でーす」
「あ〜、はいはい。えっと…これでいいですか?」
「はい、大丈夫です。ありがとうございました〜」
「書留なんて珍しいな。誰宛だ?多分親父宛だとは思うが……あ?俺宛?
 ……何故だろう、これを開けてしまったらとんでもないことになるような気がする…
 さ、差出人は誰だ?…『差出人 : スレ住人一同』……またあいつらか!?
 今度は何だ!?今度はいったいどんな地雷を送りつけてきたってんだ!?
 くそっ!本当ならこの場で破り捨ててしまいたいところだが何せ書留だ。
 下手に重要なもんが入ってでもしたら目も当てられんぞ…
 しかたないな。非常に不本意ではあるが中だけは確認しておくか」
「ちょっとあんた」
「どぅぅわああぁぁぁ〜〜!!?」
「ひゃっ!?な、なによ、ちょっと声かけただけなのにあんた驚きすぎ!」
「お、おお、桐乃か。すまん、急に声をかけられたからついな」
「ふん…それよりあんたこんなとこで何やってんの?」
「ただの郵便の受け取りだ。俺宛に何か来てたみたいだからな」
「あたしには?」
「お前宛?そんなもんは…あるな。すまん、気付かなかった」
「相変わらずつっかえないわねあんたも。さっさとそれよこしなさいよ」
「へいへい。ほらよ」
「誰からだろ?…! え!うっそ、まさか、マジで!?ってことは……(チラリ)」
「ん?なんだ、どうかしたか?」
「(ボッ///)な、なんでもない!あああああたし部屋に戻るから!」
「…なんだってんだ?あいつ。とりあえず俺も部屋に戻るか」

「さて、部屋に戻ってきたわけだが…よし、覚悟は決まった。
 いざ開ふ「ヒャッホウウゥゥゥゥーーーーーーーーー!!」な、なんだ?あの声桐乃か?
 一体何やってるかしらねえがいくらなんでも声がでかすg」
「ウソウソウソウソ、何これマジ?マジなの?ちょっと信じられないんですケド!?
 ヤバイヤバイヤバイ!ヤバイってこれ!!って落ち着けあたし。こ、こんなときはこれを…スンスンスン
 ハァ〜、落ち着いた。あたし……きのパ……で落ち着いた。
 何これ凄い。あ……の…ンツ鎮静作用まである。でもこれあたし専用。あたし専用の鎮静剤。
 だってこれブツブツブツ……」
「……あ、あいつ頭大丈夫か?もしかして体調悪いんじゃないだろうな?
 さっきも顔赤くしてたような気がするし…あとで様子見に行くか。
 とりあえずこれを開けよう。話はそれからだ。中に入ってるのは…手紙?となんだろうなこれは。
 何か重要そうに便箋に入れられてるが…とりあえず手紙から読んでみるか

『あの手この手を使って何とか受理されたよ!説得もばっちりしといたので安心してね!

                                   P.S コネって素晴らしいね!』

 ……まったくもって意味がわからん。何がいいたいんだこれは?こっちを開ければわかるか…
 ……はぁ?うん、ちょっと落ち着こうか俺。今俺はおかしなものが見えた気がするんだが気のせいだよな?
 うん、落ち着いた。落ち着いたな、俺?よぅし、それならもう一度この手に持ってる紙切れを見るんだ
 なんて書いてある?声に出して読んでみろ京介。そうすればこの幻想も吹き飛ぶに違いない

                    『婚     姻     届』

 って何もかわらねえよチクショウ!?何なんだよこれ!?本気で意味わからねえっての!!!
 しかも何?よりにもよって妻が桐乃?あいつ妹だよ?妹と婚姻結んじゃってんの俺?
 うん、確かにね?最近はちょっとだけ、ほんのちょっぴりだけ素直になって可愛いなあなんて思ったりしないこともないよ?、って
 違ぇだろ俺!問題そこじゃねえし!いや、そこも問題だけど!あ、なんかクラクラしてきた。
 いきなり立ち上がったせいか?頭が…やべ、ちょ、体がいうこと気かな……」


「……あ?」
「あ、やっと目が覚めたの?」
「は?」
「『式の前に少しだけ仮眠とるわ』、って言ってから出てこないし覗いてみて正解だったみたいね。
 あんた熟睡しすぎ!こんなときぐらいかっこよく決めらんないの?」
「あ、うん、すまん。というか桐乃、だよな?」
「はぁ?そんなの当たり前じゃん。他に誰がいるってのよ?」
「いや、だってお前、そのカッコ」
「あ、こ、これ?え、えと、どうかな?似合ってる?辺じゃない?」
「(何この可愛い生き物。上目遣いとか反則なんですが!)あ、ああ。すげぇ似合ってる」
「! ま、まあ当然よね。二人で一緒に選んだ衣装だし?似合ってて当たり前なんだけど!」
「ふ、二人?」
「そ、あんたとあたし二人で選んだでしょ?」
「俺が?」
「うん」
「おまえと?」
「うん」
「そのウ、ウ、ウェディングドレスをか!?」
「だからそう言ってんじゃん。あんた大丈夫?どっか頭でも打った?」
「……すまん、どうやら夢を見てるらしい。もう少しだけ寝るわ」
「何意味わかんないこと言ってんのあんた。もう時間ないよ?」
「もう少しだけ!もう少しだけ寝かせてくれ!これは悪い夢なんだ!」
「はぁ、ほんっっっとに意味わかんない!!まったく…ほら!」
「へ?」
「だから!ひ、ひ、膝枕してあげるって言ってんの!!寝るんでしょあんた!?」
「なぁ!?ななななな」
「ああもう早くしろ!はずかしい!で、しょ!!」
「うおおぉぉ!?」
(ポスン)
「…ほら、さっさと寝なさいよ。ちゃんと起こしてあげるから」
「……(おいおい、何つー目で俺を見てるんだよ桐乃)」
「…お休み、京介」
「…(おれの、いもうとが、こんなに……)」


「…! こ、ここはどこだ!?……なんだ、俺の部屋か。そうだよなぁ、あんなことがあるわけがないよな。
 ハハハ、まったく、非現実的にもほどがあるだ(フニョン)ろ…?」
「うぅん……」
「き、ききききき、桐乃!?ななななな、なんでここにいるんだ、ってちょ!?お前何ツー格好を!?」
「なによぅ、うるさいなぁもうすこしねかせてよ……」
「いやいやいや、ここ俺の部屋だからね?なんで普通に寝てんだお前!?」
「うぅん、…ふぁ?あ、おはようきょうすけ〜」
「(あ、ちょ、なにその顔。あたし幸せです〜って顔、可愛すぎるんですが)
 あ、ああ、おはよう桐乃。なあ、ちょっと聞きたいんだが…」
「んん?なによ?」
「お、おまえなんでそんなカッコでここで寝てんの?」
「え…? ……ばか、そんなこと言わせないでよ…」
「す、スマン(うおおおぉぉぉお〜〜〜、お、俺は一体何をしでかしたんだ!?)」
「何?あんた昨日あんだけシたのにまだシたりないの?このケダモノ。
 き、昨日寝かせてくれなかったのは、あんたの癖に」
「あ、あはははは(これはゆめ、ゆめなんだ。そうだ、さっきまでのつづきをみているにちがいない)」
「あのさ、求めてくれるのは嬉しいケド、その、心の準備ぐらいはほしいっていうか…」
「……(そうだ、これはゆめ。ゆめなんだ。だって…)
「…? 京介?さっきからあんた何かおかしくない?」
「お、お、お、」
「お?」

「俺の妹がこんなに可愛いわけがねぇぇえええーーー!!!
 …ハアッ、ハァッ。こ、ここは?こんどこそ夢から覚めたか?txt…よし、俺以外誰もいないし。日付も問題ないな。
 しかし俺はなんつー夢を…うん、忘れよう。桐乃綺麗だったなーとかそんなことは全部忘れるんだ!」

ピンポーン、ピンポーン

「すいませーん、書留でーす」
「……え?」

16 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/01/10(月) 03:52:07 ID:HY2y5gAk0 [2/7]




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最終更新:2011年05月01日 22:21
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