222 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/01/10(月) 23:58:56 ID:xPksItp90 [3/3]
『お兄ちゃんのパンツ、くんかくんか!』
 
「うぅっ、寒気がした。あいつ、なんてトラウマ植えつけてくれんのよ」
そういいながら脱衣所に立つあたし。
「これが・・・兄貴のパンツ・・・」
何故だろう。このときのあたしは狂気に駆られてた。
気づけば兄貴のパンツを手にしていた。
これを嗅げば昨日までの自分は終わり、今日から新しい自分が始まる。
世間的に超えてはいけない一線を超えてしまう。
「いい!一瞬よ!一瞬ならまだあたしはあたしでいられる。二秒?三秒?いいえ、一瞬よ!」
見苦しい言い訳を自分にいい聞かせ、そのパンツを顔に近づけようと――
 
「何をやってる桐乃ッ、それは俺のパンツだぞ」
 
 
お父さんのだった。
 
 
 
「どうした桐乃、黒猫と喧嘩したのか?」
「うっさい!バカ!死ね!変態!」
あたしは行き場の無い恥ずかしさを理不尽ながら兄貴にぶつけた。



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最終更新:2011年01月14日 22:24