439 名前:HAPPY?DREAM1/2[sage] 投稿日:2011/01/12(水) 16:26:24 ID:5ttzPdB60 [2/6]
「本当にきりりん氏はお兄さん思いですなぁ」
「ハァ?やめてよ沙織!想像するだけで寒気がする!」
何をいきなり言い出すんだろうか、このでかいのは。
「・・・・・・まったく・・・・・・毎晩クンカクンカしてるのにどの口が言うのかしら・・・・・・」
「キモ!絶対にしてないから!」
黒いのもでかいのに乗らなくていいから。つーかどの口が言ってんの?
 
「本当にしてないでござるかー?ならば拙者が実践してもよろしいでござるよ?」
「ありえないから!どうせ獣のような臭いニオイがするに決まってるでしょ!」
あたしは決まりきった常套句でごまかす。
 
「・・・・・・じゃあ私がしても・・・・・・いいのかしら?」
いきなり何を言い出すんだこの黒いのは。
「いや、なんであんたが・・・・・・」
「・・・・・・私は本気よ」
「・・・・・・マジで?」
 
「・・・・・・取り出したるは一枚のトランクス」
「あ゛っ!あいつの!」
何故こいつが兄貴のパンツを持ってるのか。
そしてこいつが何故、いままでポケットに、体積すらないようにあいつのパンツを隠し通せたのか。

「・・・・・・そして段々と・・・・・・顔をパンツに近づける私・・・・・・」
「・・・・・・」
何ソレ・・・・・・た・・・・・・試してんの?
「・・・・・・ふふふっ」

HAPPY?DREAM2/2へ続く。

440 名前:HAPPY?DREAM2/2[sage] 投稿日:2011/01/12(水) 16:28:50 ID:5ttzPdB60 [3/6]
「・・・・・・くっ!」
癪に障ってきたのもあるけどなんだか無性にうずうずしてきたので――
 
「あいつはあたしの!あいつの物はぜぇーんぶあたしの物なの!」
何を言ってるかさっぱりわからないけど黒猫からあいつのパンツを奪い取っていた。
 
「・・・・・・フン、まだわからないわ。まだ私からパンツ奪い取っただけよ。決断が甘いわ」
「そんなこと・・・・・・わ、わかってるわよ!」
 
微かにあいつのニオイがする。普段、対面してる間には感じられない、
あいつの部屋のニオイがする。
大丈夫、あたしの意思をこの黒猫に見せるだけ!
意思の強さを見せれば、黒猫もあいつから手を引く。
たった一瞬、一瞬なの!
 
あたしは、深い深呼吸をし、勢いよくそのパンツを顔に――
 
「・・・・・・やればできるじゃない」
黒猫の声が聞こえたかと思うと一瞬で世界は暗転し、
 

PPPPPPPPPPPPPP
「ん・・・・・・う・・・・・・・何今の・・・・・・夢?」
あたしは布団から目覚めた。
長い悪夢からやっと、開放されたのだ。
 
コンコンコンッ、ノックの音がする。
「おい桐乃ー。」
なんだ、あいつか。朝から何妹の部屋覗きにきてんの?マジキモいんですけど
「俺のパンツ知らないか?」
ハァ?何言ってるか全然わからない。
「パンツなんかここにあるわけないじゃない!バカじゃないの?」
 
そう憤慨しながら頭を掻き、
いつものように化粧をしようと鏡にかけてあるローブを取り、

鏡を見ると・・・・・・、
「なんじゃこりゃあああああああああああああああああ!!!」
 
あいつのパンツが頭に被さっていた。
 
-fin-



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最終更新:2011年01月14日 22:32