780 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/01/15(土) 00:21:54 ID:vt/X4xRI0
私の名前は、新垣あやせ。15歳。
友達も多いし、勉強にモデルのお仕事。充実した人生を送っています。
.・・・でも、そんな私にも、とっても大きな悩みがあるんです・・・


ピンポーン
「あ、お母さん、おじゃましますっ。あやせっ、お待たせー。」
家に遊びに来たのは、私の親友。高坂桐乃。
昔から、私の事を陰日向に支えてくれた、大切な、本当に、大好きな親友・・・
「桐乃、それじゃあ、部屋に行こうよ。」
「うんっ。」
実は、大きな悩みって、この親友の事なんです。
「それでねっ、あやせっ。今日持ってきたのはねっ!」
「き、桐乃!?ちょ、ちょっと待って!?」
「じゃーんっ!冬の新作エロゲーっ!」
「・・・」

そうなんです、私の友達・・・桐乃は、残念な事に、とんでもないオタクなんです。
私はオタクって気持ち悪いと思ってて、少し前には桐乃とケンカになって、和解できて・・・
でも、それ以来、桐乃ったら、私にアニメや漫画を勧めてくるようになったんです。
.・・・あ、あまつさえっ、こ、こんなハレンチなゲームまでっ・・・うぅっ・・・
「これねー、ちょう名作でねっ!昨日の夜プレイしたんだけど、もう、ちょう萌え?秋巳たんマジ天使っ!?カワイイーっ!
 つか、兄パンクンカとか、マジハァハァ。もうっ秋巳きゅんっ!美冬ちんっ!千夏たんっ!クンカクンカしたいっモフモフしたいおっ!マジ天使っ!」
.・・・これが、私の親友です。本当に残念ですけど、一番の親友です・・・。それと、半分以上何を言ってるかわからないです・・・
「ちっ、ちなみにっ、そのゲームのタイトルって・・・?」
私なりに、必死で考えた質問―――この前なんて、質問を間違えて、一週間も口をきいてくれなかったんだもん・・・
「うんっ♪『恋する妹はせつなくて、お兄ちゃんを想うとすぐクンカしちゃうの』だよっ♪」
「そ、そうなんだっ・・・?」
私は、そのあまりにも酷いタイトルに気が遠くなってしまうけれど、桐乃とは仲良くしていたいから、質問を続けてしまう。
「そ、その・・・本当に、そんな・・・プレイ・・・してるの・・・?」
「えっ・・・」
うそっ!?質問間違えちゃった!?桐乃の趣味、否定するような事言っちゃいけなかったのにっ!
「え、えとね・・・あやせは・・・あたしの友達だよね・・・?」
「う、うんっ。」
桐乃・・・怒っちゃったかな・・・どうしよう、どうしよう?どうしよう!?
「だっ、だから、本当の事。隠さずに教えるねっ!」
あれ?・・・よ、よかったぁ。怒ったてわけじゃないんだ。
そ、そうだよね。いかがわしいゲームをプレイしてるなんて、あの変態お兄さんに合わせた嘘なんだよね?

「あのね・・・兄貴のパンツって、ほんっとにいい匂いなんだよっ!」
「・・・・・・・・・」
「前の方はね、おしっこのツンとした匂いに、ちょっと生臭いけど、体があったかくなってくる匂いがするんだ~。
 それにねっ、ゴムのあたりには、兄貴の汗の匂い・・・すっぱいけど、とっても甘い匂いがするんだよっ!・・・凄いでしょっ!」
「・・・・・・・・・・・・」


.・・・私の名前は、新垣あやせ。15歳。
今、本当に、大きな悩みがあるんです・・・






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最終更新:2011年05月01日 22:22