600 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 03:52:28 ID:r6ofcKXI0 [1/4]
桐乃「起きて! 朝だよ、お兄ちゃん」
京介(ああ、こりゃ夢だ……桐乃がこんなに優しいわけがない)
桐乃「起きないと……ちゅーしちゃうよ?」
京介(なんという夢……エロゲのやりすぎだ、俺)
CHU!
京介「……って、オイ! 夢なのに感触があるぞぉ!?」
桐乃「もう、まだ寝ぼけてるの?」
桐乃「あ、あ、アンタ、あたしになにしてくれてんのよ!!」
桐乃「お、おちつくの、桐乃……取り敢えず、パンツを嗅いで…クンカクンカ」
京介「き、桐乃が沢山……!?!?!!?!」

――今、世界は崩壊の危機にあるます
   九つの世界に九人の桐乃が生まれました
   その世界が一つに収束し始めているのです
   貴方は九人の桐乃と兄妹の絆を取り戻さなければなりません

京介「じょ、状況は理解した。ありがとう天の声……」
桐乃「お兄さん、どうしたの? もしかして病気?」
オデココツンン
京介「こいつもう絆できあがってね!? 何この、優しい妹!?」
桐乃「優しい? アンタ、普段あたしのことどう思ってるわけ?」
桐乃「つーか、アンタいつまで兄貴にひっついてんの? 離れなさいよ!」
桐乃「クンカクンカ」

――その桐乃は、貴方が子供の頃からずっと構い続けて
   冷戦状態を経ずに極度のブラコンとなった桐乃です

京介(説明ありがとう天の声。だけど何の解決にもなってねー!)
ガチャ
桐乃「やっぱ日本最っ高! ホラ、アキバに行って
    あたしがアメリカに居る間に出てたエロゲを買いまくるわよ!」
桐乃「ちょ、ちょっと待ちなさいよ、アンタ!
    コイツはあたしと渋谷でデートする約束があんの! 引っ込んでろ!」
桐乃「は、はぁ!? デ、デートォ!?
    ありえない……なんでアンタ兄貴とデートしてるわけ?
    キモッ! 外見は超絶可愛いのに、中身キモっ!!」
桐乃「クンカクンカ…スーハースーハー…」
桐乃「あ、あたしだって別にコイツとデートしたいわけじゃないし?
    どーしてもって頼むからさー、デートしてやってるって感じ?」
桐乃「じゃあデートしなくてもいいんだよね?
    お兄ちゃん、今日はあたしとお買い物いこ?」
桐乃「人の話聞いてなかったの? コ イ ツ は あ た し と ア キ バ に行くの!」
京介「ちょ、やめっ…両手引っ張るな……大岡捌きみたいになってるっ……!」
桐乃「がるるる……」
桐乃「うー! うー!」
桐乃「くんかくんか!」
京介(と、取り敢えず、右の桐乃はアメリカ留学した桐乃で
    左の桐乃はしなかった桐乃ってコトか? 答えろ、天の声!)

――真ん中のは兄パンを嗅いでるのを公認してもらった桐乃です

京介「聞いてねぇ! つーか聞きたくなかった! 見ないようにしてたのに!
    っていうか公認って何だ! 非公認の桐乃も居るってのか!?

桐乃「……ウザッ」

――あれは未だに冷戦状態が続いている桐乃ね

京介「なんでちょっとフランクに話しかけてきたのぉぉ!?
    つーか今の関係に慣れてると地味にキツイな、アレ!」

601 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 03:53:36 ID:r6ofcKXI0 [2/4]
それから1人の京介と9人の桐乃との生活が始まった……

桐乃「お兄ちゃん、今日は何食べたい?」
京介(この桐乃はホントにいい子だなぁ…)

桐乃「このアクセ欲しいんだけど、きょ、京介……」
京介(アメリカ帰りの桐乃とは、彼氏のフリをすることになったし)

桐乃「あ、兄貴…新刊の取材、一緒についてきてくんない?」
京介(ベストセラー作家の桐乃は俺は取材に引っ張り回すし)

桐乃「……昨日はありがと」
京介(冷戦状態だった桐乃とは、最近会話が増えた)

桐乃「……こんにちわ」
京介(親父と喧嘩して家出中の桐乃は、俺だけには会うようになった)

桐乃「京ー、あたしのメルルちゃんシャーペン使ってない?」
京介(なぜか桐乃が姉で俺が弟のヤツもいるし)

桐乃「兄貴、パンツ頂戴」
京介(世界の為、世界の為……)

桐乃「ねぇ、赤城さんとはどこまでいったの?(///)」
京介(瀬菜ァァァァァァァァァーーーーーー!!)

桐乃「あやせ様とお出かけしてくるね(///)」
京介(あやせェェェェェェェェェェェーーー!!)




602 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 03:55:13 ID:r6ofcKXI0 [3/4]
三ヶ月後…

京介(そんな桐乃達と生活して、まあ、いつもの如く頑張ってみせたってことだ。
    まあ世界の危機だからな。……嘘だよ、どうせ俺はシスコンなんだって
    今回のコトで痛いほどわかったぜ。世界とか関係なしに
    俺はアイツが苦しんでたり泣いたりしてるのは見たくねぇ
    それだけの理由で、頑張っただけだ……ケッ)

――ツンデレ乙wwwww

京介「ウゼェ! 天の声ウゼェ!! なんなのコイツ?!
    なんでこんなに馴れ馴れしくなってるわけ!?!」

――まあ1クールもあれば性格も変わるでしょwこまけぇことはいいんだよww

京介「お前、それが地なの? 最初のお前はなんだったの?!」

――ま、これが地なのは確か。でも、ありのままの自分をさらけ出して生きるなんて
   今までのあたしではありえなかったし……全部アンタのせいだかんね、京介……(///)

京介「いつのまに天の声まで攻略してんだよ、俺!?」

――このフラグメーカーめ。そんな清く正しいラブコメ主人公の京介に宣告。
   ……このままでは世界は崩壊するよ?

京介「なんで?! 自分で言うのもなんだが、俺は九人の桐乃と仲良くやったつもりだ。
    確かに、中には今でも俺のコトを奴隷みたく扱う桐乃もいるけどよ
    それでも、兄妹の絆ってヤツを確かに取り戻したって、そう思うぜ?」

――あたしは「兄妹の絆を取り戻さなくてはならない」と言ったけどさ
   でも、桐乃達は京介を男として愛してしまったんだよね……

京介「へ?」

――残念だわ……

桐乃『――今からあたしと、あたしの仲間たちがアンタを倒すから』

京介「き、桐乃!? 天の声は桐乃だったのか!?」

桐乃『そう、あたしは天の声(ついったー)の桐乃……』
黒猫『残念だわ、先輩……貴方はこの世界にいてはいけない存在になってしまったのね』
沙織『記憶を消して、もう一度やり直すのでござるよ』
あやせ『本当に、駄目なお兄さん……近親相姦は犯罪なのに』
加奈子『チッめんどくせーな。加奈子の手を煩わせるんじゃねーよ』
麻奈実「ごめんね? きょうちゃん』
フェイト『私が就職する未来を手に入れる為に……』
瀬菜『私のCVが発表される未来の為に……』
ブリジット『マネージャーさんをデリートします!』
リア『痛みは一瞬だからね、京介』

京介「……な、なにがなんなのかわからねぇ……催眠術とかそんなチャチなもんじゃねぇ(略
    でもな、俺を消すなんて認めないぞ! 俺と九人の桐乃の時間まで消されてたまるかってんだ!
    アイツらは俺の妹だ! それにお前だって……俺は兄貴だからな
    九人だろうと、十人だろうと、妹を幸せにしてみせる!」
桐乃『(ギリッ…)……うっさい、人の気も知らないで!!
    ウザい! キモい! 死ねェェエェェェェェ!!』
京介「うぉぉおおぉ!!俺は妹が大好きだぁぁぁぁぁぁぁ!!」

劇場版 オールきりりんvs大イシハラー へ続く

612 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/01/20(木) 10:34:42 ID:r6ofcKXI0 [4/4]

桐乃『一万と二千回、あたしは同じ時間を繰り返したの!
    兄貴と結ばれたかった……それだけの理由で
    だけど、あたしとアンタが結ばれる度に、世界から修正を受けた!
    そしてまた、アンタがあたしを無視する一日が始まるのよ……』
黒猫『所詮私達は創られた箱庭世界の駒にすぎないのよ
    私達が神界(サンダーライブラリー)の想像を越えた萌力(エナジー)を発揮した……
    その為に、私達は生かされ、先輩に恋をした』
瀬菜『そのお陰で私が生まれたと言っても過言ではないんですけどね』
リア『だから、髪様(ふさたん)には感謝してるよ!』
黒猫『そうよ……例え定められた運命だとしても、この気持ちに嘘はない
    私達は幾つもの世界で先輩に恋をし、結ばれた……』
あやせ『そして同じ数だけ、「無かった」ことにされたんです……』

京介「よ、よくわからないけど、つまり俺妹ポータブルをやり込んでね!ってことか!?」

桐乃『でも、そんな無限の可能性(メディアミックス)もお終いなのよ
    大イシハラーが侵略してきて、世界全体を支配してしまったから!
    だからあたしは兄妹でいい……兄貴とは兄妹でいいんだって
    そう、諦めて世界の守護者になったのに……
    なのに! どうしてアンタは! どうしてあたしは!!
    何度やっても好きになっちゃうのよ! 大好きになっちゃうのよ!!』

京介「桐乃……」

桐乃『……だからまたやり直す。ちゃんと兄として好きになれるあたしが生まれるまで
    もう時間はないケド、それでも最後の時までこの世界を諦めない』

京介「違う……違うだろ、桐乃!!
    お前の「諦めない」はそんなコトに使う言葉じゃない筈だ!
    表の自分も、オタクの自分も、両方諦めないって言ったお前はドコに行ったんだよ!
    それがお前だろ! 例え、何人居たって、自分の願いを決して諦めない
    その為にガムシャラになって努力すんのが、お前じゃねえか!
    九人いようと、十人いようと、それだけは変わらない、高坂桐乃を形作るもんだろ!
    そうじゃないお前なんて認めねぇ!!」

桐乃『あ、兄貴…』

京介「そんなお前だから、俺は助けようって思ったんだ
    桐乃、お前はどうしたいんだよ……お前が本当に諦めたくないことを言ってみろよ
    ……俺がソイツを全力で支えてやるから」









「姉様、おやつはどこですか?」
いつもの棚に入っているわ
「また小説書いてるの、お姉ちゃん」
ふ……冥道から創成力が私の頭脳に降り注いできてしまったのよ
仕方ないわ。私はこの力を浴びていないと現界にその肉体を留めておくことはできないのだから……
「ハイハイ…」



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最終更新:2011年01月22日 23:14