854 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/01/22(土) 13:59:32 ID:Ry6AcW+U0 [1/2]
「数字を7つ選ぶNATO7やるわよ!」
「宝くじか。そんなアホくさいのやるかよ」
「大丈夫。あんたの出資金は既に確保したから!」
「おい!何、人様の財布からお金くすねてんだ!」 
――と言いつつも、多少なり宝くじには興味があったから、
素直にこいつの提案に応じてみようか。
 
「私はこの数字を選ぶわ!」
「あ?こんな数字当たるわけねぇだろ!」
「ふっふ~ん、数字選択式ってクジには意外性ってのも大事なポイントよ!」
なんでこいつは当たらないであろうクジにここまで自信もてるんだ。
「あたしのクジが当たったらあんたに多少なりとも恵んであげてもいいわよ」
「断る!」
兄に金を恵んで学校でする話題を生む、そういう魂胆か。
「いいだろう。俺がお前より上位を当てたら、お前におごってやってもいいぞ」
「ハァ?キモ」
まあ、当然の反応だ。
「イ~だ!絶対あんた、一泡噴かせてやるんだから!」
ショッカーか、お前は。
 
あたしが当たる場合と、兄貴が当たる場合。
どちらに転んでも、あたしは・・・・・・。
 
「今日の新聞に載ってるらしいわ!」
かと言って俺を蹴り起こす必要はねぇだろ・・・・・・。
「早く!早く!」
先に自分だけ見とけよ。本当にこいつは意地の悪い・・・・・・。
 
ん?結構数字当たってるな。おお、5等だ。出資金がそのままキャッシュバックされたぞ!
「ま、俺の出資金が返ってきただけの額だからおごるわけにもいかねぇな」
そう俺が言ってる横で桐乃が目を輝かせてた。
 
「当たってる・・・・・・3等・・・・・・・。」
あのなぁ、今時そんな嘘通るわけ・・・・・・・マジかよ。
「やったー!お小遣いGETぉー!」
そこでお小遣いとか言うところ見るとこいつらしいな。
俺なんか手が震えてシュレッダーにかけてしまうかもしれないのに。
「じゃ、約束どおり当選金受け取ったあと、××日に○○○店行くわよ!」
「へーへー、わーったよ。約束は守るさ」
ん?俺いつ約束したっけ?
「黒猫、とか呼ばなくて大丈夫か?」
「ハァ?おごるお金が増えちゃうでしょ?あんた頭ちゃんと解凍してる?」
ごもっともだ。
 
やったー、ざまぁみろ!やっぱり兄貴は普通すぎ!
初めてだけど5等なんて末等を当てるのが限界みたい。
やっぱりここはあたしのこの運の良さが生きてくるのよね。
さて、何をおごってあげ・・・やろうかな!



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最終更新:2011年01月22日 23:18