738 名前:とある2月13日の出来事【SS】[sage] 投稿日:2011/02/15(火) 00:57:45 ID:Ig7WaQ7U0
三連休最後の夜、俺の部屋―――
じゃなくて俺は今、妹の部屋にいる。連休最終日何事もなく過ごせたと思ったのだが、そうは問屋が卸さないのだ。
まあ、お察しのとおり妹様の部屋に呼び出しを食らったんだよ。
「ちょっとここに座って待ってなさいよ」
桐乃は俺をベッドの下に座らせて部屋を出て行ってしまった。
なんだろ?すげー嫌な予感がする。部屋に戻りてー。
20分は経っただろうか。桐乃は全然戻ってくる気配がない。
俺は立ち上がり、痺れた足を引きずりながら桐乃の部屋をでる。
「うわっっ」
ドアを開けると目の前には桐乃がまん丸な目をして立っていた。
「ちょっ、なんで座って待てないの!?」
「うるせーお前が遅すぎんだよ。」
「これくらい待てないなんて忍耐力なさすぎ!」
「(ぐぬぬ。。。)悪かったよ。で用事はなんだ?」
これ以上言い争いを続けても仕方がないのでここは俺が折れて謝ってやったんだ(反抗期がなかったなんて俺マジ偉い)
「あ、あのね。いつも みんな が日頃あんたにお世話になっているからってね。頼まれ事をされちゃったわけ。」
なぜか顔を赤くして目が泳いでる桐乃が言ったことによると、みんな(黒猫と沙織)が俺に 何か をしてくれたらしい。
「ちゃ、ちゃんとお礼しときなさいよ!!」
そして桐乃はいきなり俺の前に どんっ と黒い液体が入った赤いマグカップを置いてきた。
「え?何?コーヒー?」
「はぁ??ホットチョコに決まってんじゃん!」
「だから何で?(チョコ?の割には黒すぎるんですけど)」
「だから~明日はバレンタインでしょ?今日は本当は皆でチョコを作ってあんたにプレゼントする予定が中止になっちゃったから私が代表者として今こうしてチョコをあげてるわけ!!(///)」
「まじで?そりゃ悪かった。ありがたく頂くよ。」
「残しちゃだめだからね(///)」
「ああ、ありがとうな。」
「わかってると思うけどホワイトデーは3倍返しだかんね。」
なんだがご機嫌な桐乃を見てるいると三連休の最後に妹と過ごすのも悪くないなと思ったよ。
正直、桐乃(と黒猫と沙織)から貰ったホットチョコはドロッとしていて飲みにくかったがな。
空になったマグカップを置いて、ふと時計を見ると夜中の0時だったーーー
千葉の堕天聖黒猫:どう?あなたの破壊的な料理の腕前でも牛乳とチョコを混ぜるだけのホットチョコは簡単だったでしょう?
きりりん@あいつからチョコ臭する:あ、あたり前でしょ?(何度か失敗して牛乳足りなくなったけ(ry
沙織(管理人):まあ、きりりん氏は京介氏と甘い一夜を過ごされた訳ですね
きりりん@あいつからチョコ臭する:?????キモっ
千葉の堕天聖黒猫:で、あなたはライバルのベルフェゴールより先に兄さんにバレンタインチョコを渡せたってわけね。おめでとう。
きりりん@あいつからチョコ臭する:そ、そういうつもりじゃなくて、月曜日は私が部活とかで忙しいから早く渡してしまいたかっただけなんだって!
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最終更新:2011年02月18日 01:52