159 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/11/15(月) 13:49:01 ID:EjAAzaLd0 [2/4]
「あ……あんた、何、言ってんの……?」
「に、二度も言えるかよ。分かんだろ!」
「……分かんない。全、然、分かんない!」
「っち。ちゃんと聞けよお前! だから……その、俺は、お前のことが――」



「あら桐乃。今日は随分早いのね」
「……うん。ちょっと、最悪な夢見ちゃってさ……」

169 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/11/15(月) 15:43:17 ID:EQjJKpVC0 [2/2]
>>159
最近、どうも桐乃の態度が気に食わない
何かにつけては人生相談という名目で無理難題をふっかけてきやがるわ
俺の事を「カリビ○ン」と呼んでからかってくるわそれを親にバラすわ・・・・
何か仕返しをしてやろうと虎視眈々と機会を窺っていたんだがあの完璧超人の妹様にはそれらしい機会もない
そこでそういえばいつか「兄貴の事が好き」とかからかわれた気がするな・・・思いついた時には「これだっ!」と思ったね
そんなこんなで俺は仕返しをしてやろうと桐乃の部屋に来たってわけだ

「ねぇ?いったいなんなの?あたし早くエロゲーの続きしたいんですケド?」
「・・・・」

いや、しかしなんだ・・・冗談とは言え妹に好きっていうのはかなり気恥ずかしいぞ
アイツよくこんな事演技でもまともに言えたな・・・。なんだってんだ妹相手にこんなに意識する必要なんてないだろ
あくまで冗談だ。冗談。桐乃をからかって精神的優位に立ちたいだけなんだからな!本当だぞ!

「用事ないならもういい?いつまで妹の部屋に居座るわけ?超キモいんですけど~」
「桐乃、話がある」
「な、なによ?いきなりマジな声出しちゃって・・・顔、近いんだけど・・・」

そう言いながら少し後ずさる桐乃の肩を掴みジッと見つめる。おい、なんで顔赤らめて目が潤んでるんだよ
なんか本気で照れてるみたいじゃねーかやめろよキャラじゃねーだろ・・・
うおおおおおなんか恥ずかしいぞ・・・・そういえば俺、告白なんて始めてするんだもんな
いかん、冷静になれ。落ち着け俺!
ふぅーと一呼吸おいて少し冷静になる。覚悟を決めろ・・・高坂京介!!

「俺・・・」
「?」
「お、俺は・・・」
「・・・・何?」
「桐乃が・・・・」
「桐乃の事が大好きなんだ!愛してるといってもいい!お前がいなくなったら俺が俺でなくなっちまうんだよ!だから・・・俺と付き合ってくれ!」

言った・・・。ハハハ!どうよ!言ってやったぜ!
後はテンパる桐乃をからかって部屋を脱出するだけだ!


「っ・・・あ、あんた・・・なにいってんの・・・?自分の言ってる意味分かってんの?」
「ああ、分かってるね。お前が好きなんだよ悪りぃか!」
「ぅ・・・・っ……分かんない。全、然、分かんない!」
「わかんねぇならもう一回言ってやる。 だから……その、俺は、お前のことが――」

そう言おうと思って口を開いきかけた俺の唇は桐乃の唇にふさがれたせいで思った言葉が紡げなかった
なんだ・・・?すげー柔らかい物が口を塞いでるのは分かるんだが
頭と顔が熱くて冷静に物事を捉えられない

「べ、別に・・・・あんたの事が好きなんじゃないから・・・・ただ、その・・・いつも助けてくれるし・・・あたしそのお礼も満足に言えてないし・・・
だからその・・・兄貴がそういうつもりなら・・・・これが・・・・と、とにかくそういう事なの!」



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最終更新:2010年12月30日 15:26