570 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/12/18(土) 15:41:28 ID:XottdvnU0 [4/9]
桐乃「あのさ・・・今度妹ものの小説書こうと思ってるんだけど」
黒猫「またなの?大作家様なんだから書きたきゃ勝手に書けばいいでしょうに・・・それとも、また匿名掲示板で叩いて欲しいのかしら」
桐乃「いいから聞きなさいよ!あのね、今回は兄視点で、オタク趣味に悩んでる妹から、その、人生相談を受けるって話で・・・」
黒猫「まんま自分のことじゃないの。あなたのアタシTUEEE自慢はうんざりなのだけど」
桐乃「い、言っとくけど、自分モデルにしてるのは最初の設定だけで、あとは違うからね!それで、妹は過去に兄貴とすれ違いがあって、
   兄妹仲が険悪になってるんだけど、その件をきっかけに仲直りして、だんだん恋心を抱くようになる、って展開にしようと」
黒猫「どこが『あとは違う』なのかよく解らないけど」
桐乃「だから違うんだってば!・・・まあいわ。それで、最後は二人が恋仲になる、って展開にしたいんだけど、どうしても兄が妹に対して、
   家族じゃなく一人の女性として好きになる過程が浮かばなくて」
黒猫「私にアドバイスが欲しいと?」
桐乃「・・・うん・・・で、その、どうすれば、兄貴は妹を好きになるかな、ってとこなんだけど・・・」
黒猫「・・・」
桐乃「ちょ、何引いてんのよ!?あくまで小説、小説の展開の話だからね!」
黒猫「・・・わかったわ。小説の話ね。それで?その小説で妹は、どの時点で兄への想いが恋心だと自覚するのかしら」
桐乃「・・・そりゃ、やっぱり最初の人生相談で兄貴が解決してくれた所、からかな・・・」
黒猫「その前は、好きじゃなかったということ?」
桐乃「いや、そうじゃないけど、やっぱり仲良くないのに好き、っておかしくない?」
黒猫「そんな事ないわよ。むしろ、事件解決のおかげで好きになった、では少し動機が弱くないかしら。
   何故好きになった、というよりも、最初から好きだったけれど、事件のおかげでその好きって気持ちがさらに強くなった、の方が説得力があるわ」
桐乃「そ、そうかな・・・そうかも」


571 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/12/18(土) 15:41:43 ID:XottdvnU0 [5/9]
黒猫「あと、その妹の気持ちは本当に恋心なのかしら?頼れる兄に対する信頼感だけでなくて?」
桐乃「・・・?そう言ってんじゃん。だから兄貴が自分をどう思ってるか悩むし、兄貴と、こ、恋人になりたいって思うわけで・・・」
黒猫「妹という立場では無邪気に家族との恋愛、というのを肯定できるかもしれないけど、兄という立場はもっと複雑なのではないかしら。
   妹と恋愛をしてしまったら家族という輪が壊れかねないわけだから。
   くどいようだけど、妹のその気持は、家族に対するものでなく、一人の男性に対するものなのね?」
桐乃「だーかーらー、そうなんだって!妹だって、家族を崩壊させたいわけじゃなくて、でも兄貴に対する想いがそれを超えちゃったって話でしょ!」
黒猫「つまり、あなたはお兄さんに対して強い恋心を抱いていて、それを成就させるためにどうすればいいのか、と私に聞いてるわけね?」
桐乃「そうよ!最初からそう言ってるでしょ!?兄貴のことが好きで好きでたまんないの!でもどうすればいいのかわかんないの!
   家族関係が崩壊する?そんなの、今までだって危機は何度でもあったじゃない、兄貴はそれを全部乗り越えてくれたじゃない!
   だから、もっとあたしだけを見て欲しいの!家族関係のため、なんて言い訳で他の娘にちょっかい出すとか、あり得ないでしょ!?
   こんなに兄貴のことが好きなのに、兄貴はあたしのこと、その程度にしか見てないってこと?そんなわけないじゃない、あたしのこと好きって言ってくれたよね!?
   あたしだって、あたしだって・・・兄貴のことが、大っっっっっっっ好きなの!」
黒猫「・・・」
桐乃「・・・あっ」
黒猫「・・・」
桐乃「・・・その、今のは、しょ、小説の話・・・」
黒猫「そういう言い訳をするところに問題があるんじゃないかしら」
桐乃「・・・じゃ、じゃあ何、だから何よ、だったらどうすればいいってのよ!?」
黒猫「ちょっと待って・・・最近の携帯は色々と機能が多くてね・・・」
桐乃「はぁ?何を急に・・・あっ」
黒猫「送信完了」
桐乃「ちょっと!何!今何したの!?」
黒猫「何って、あなたの人生相談を解決しようとしたのだけど?お兄さん同様、私のことも少しは好きになった?」
桐乃「よ、寄越しなさいっ!『妹が大事な話があるそうだから今すぐ秋葉原に来なさい ↓妹による告白のリハーサル風景!』
   って!?音声データまでっ!?」

京介「き、桐乃っ・・・(ゼイゼイ)今すぐ来いって、大事な話って・・・!?」

黒猫「あら早いこと。じゃ、私は帰るから。・・・頑張ってね」
桐乃「ちょ・・・ま、待って、違うの、ちが、こ、これはその・・・」


黒猫「やれやれ・・・一件落着、ね。・・・これであの変態兄妹とも距離を置けると思うとせいせいするわ。
   それにしても、恋愛相談とか随分私らしくない活動に時間を割いてしまったわ。
   ・・・でも、仕方ないわね。あの娘のことは相変わらずとても嫌いだけど・・・私は、あの娘の友達なのだから」



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最終更新:2010年12月30日 18:24