仮面ライダー電王

情報

  • 放送開始日:2007年01月28日
  • 放送終了日:2008年01月20日
  • メインプロデューサー:白倉伸一郎
  • メイン脚本家:小林靖子
  • サブ脚本家:米村正二
  • 売上:約115億円(前年+44億円)<07.04~08.03>
  • 平均視聴率:6.90%(前年-0.82%)

概要:

  • 2006年に幼児誌バレが公開されるが、異様なデザインに賛否両論であり当時では珍しくまとめブログなども取り上げ話題になった。
  • 今作では、時間モノというテーマを元に、電車に乗ったライダーとして製作され、声優を大量に起用し、敵味方問わずイマジンのコミカルなキャラが好評だった。
    • 声優出演者の声優の代表作がガンダムシリーズが多かったせいなのか、これ以降ライダーに限らずウルトラや戦隊でガンダム声優を使うようになる。ゴーカイジャーのシンケン回「OO」で武者キャラやそのMSに乗った中村悠一が武者の怪人を担当し、武者の甲がクワガタに見えることからゴーバスターズのビートJスタッグ役に再採用されたのがいい例である。
    • なお、古参ファンでも勘違いされやすいが、本作出演者は過去特撮作に出演していたり、関氏や鈴村氏など既にこの時点で経歴を長く積んでいる方が多く、それまでの特撮作でもカブタックなど別に珍しい訳ではなく現在と比べるとそれほど声優押しの要素は強くない。声優押しの面が強くなったのは子供作出演中心でなく、若手の女性、アイドル役で顔出しを行った戸松登場のキョウリュウジャー以降である。
  • 時間要素やキャラ押しなど前作「カブト」の要素を受け継ぎ、カブトとともに2期の作風の基礎になっており良くも悪くもコメディ主体の仮面ライダーを生み出した作品で終了後も劇場版(後代作とのクロスオーバー含めると複数作)を製作されも作られるなど、前代未聞の優遇作品と言える。
  • 本作からアギト以来となるフォームチェンジ要素が復活しており、鎧武まで「(敵ライダーを除く)ライダーは2号まで」という形式が続くことになる。
    • これについては、白倉Pが「カブトでライダーを増やしすぎたせいでキャラが動かしにくくなった」という類の発言していたり、ザビーなどあまり活躍しなかったライダーの玩具余りなどへの対策だと考えられる。
    • フォームチェンジが復活したこともあり、フォームの使い分け議論がファンにされるようになるが、能力の差やあまり使い分けが明確でない上に相対的に序盤でソードフォームが苦戦する場面が多く、これ以降のフォームチェンジライダーでもこの問題点は指摘され「基本の主人公フォームが強く見えない」と言われるようになる。
  • 明るい作品との評判が強いがゼロノスの設定などエグいものも多く、また時間もの故に設定は平成1期内でもかなり複雑な部類で東映公式で白倉Pがわざわざ解説するという、前代未聞の事態が発生した。
    • また綺麗に終わったとの評価が多いが、「記憶」など都合の良い言葉で有耶無耶にしている場面も多い一方、イマジンの来た未来など後続作で語られていない要素も多く、小林作品特有の「設定をちゃんと説明し矛盾が少ないと錯覚させる」面が良くも悪くも目立っている。
  • 玩具売上は115億と好調なのだが、これは玩具の出来や番組の評判以外にも「戦隊以外TVでの他特撮番組無し*1」という好環境*2であった事も大きい。特撮作が乱立してた前年のカブトと大きな違いである*3
  • 番組の話題になったためか、「銀魂」「ハヤテのごとく」などでパロディにされまだブログ掲示板中心でアニメの雑談はあまりできなかった特撮界隈でも話題になった。
    • ちなみに銀魂の電王パロディ回担当は皮肉にも小林信者が忌み嫌っている横手美智子である。
  • 番組の評価自体は悪くないものの視聴率はカブト時より低下しており、またヒロイン役の降板や終盤での良太郎役の佐藤氏の病欠などトラブルも多く*4、続編の「電王2」の予定が切られ企画要素をディケイドに回されるなど必ずしも順風満帆とはいかなかった模様である。
    • 2020年に復活する東映まんがまつりの1本として新作が制作される。だが、タイトルが「プリティ電王とうじょう!」なので、いささか不安視されている。
  • 2021年放送の全仮面ライダー大投票では作品部門、キャラ部門で1位を獲得する。のだが、同投票では投票エングラフが表示される場合があり、珍しく女性側の票が大半であり、男性側の票は3割程度であった。現在も女性層には人気があったことを決定づけた。

特撮!板、他所での扱い:

  • 基本的に面白い作品ではあるが、無意識に小林信者を回避しているのか、小林信者以外は話題にすることは少ない。ディケイドでの展開が良い例である。
  • 上記の通り評価は良かったが、前年のカブトの状況に加え小林信者でなくても井上や米村や他作品を電王や小林と比較して叩く者が多発した。
  • また電王終了後に信者のキバとの比較叩きや、公式でのキバ劇場版ミニコーナーでのイマジンズ登場やさら電などトリロジーまでの公式の電王ゴリ押しが目立つようになった為アンチでなくても嫌うようになっていった。
    • 「ガンバライド」でトリロジー押しの第9弾と第11弾の電王組の大量参戦に不満が多発したのが良い例である。
    • 「ガンバライジング」2017年稼働弾「ガシャットヘンシン5弾」では電王10周年記念と称してキャンペーンカードが作られた。その前のライダーはこのような特集すら組まれておらず、どの作品にもファンはいるはずなのに相変わらずの電王びいきである。
  • 電王ブームにより腐や声優オタが特撮板に流れ込むようになり荒れがちになり不満を漏らすようになったが、現在では男性の特撮民の大半はアニオタ、女性声優オタばかりなのであまり人のことを言えない。
  • 展開の気持ち悪さにツッコんだ場合、小林信者の発狂により、まともな議論が成立しないので、やはり話題化は避けられている。
  • 第2回声優アワード「シナジー賞」という嬉しいのか嬉しくないのかよく分からない賞を受賞したことには若干引いており、やっぱり誰も触れようとしない。
  • 番組の盛り上がりに反し、特にネタになる要素がなかったりケタックネタなどのマンネリなどにより、不毛な争いとなり氷河期状態だった。
    • 一方、声優など取っ付きやすかった事か当時のニコニコ動画では大量に動画が上げられていたが、番組終了手前で大量削除に合う。

他の板での扱い:

  • 信者がキレやすい上に徘徊してるスレが多く、ちょっとでもネガティブな意見(実際はそうでなくても、そう受け取られる可能性がある意見)があれば荒れるため、話題にするのはやや避けられている。

小林信者からの扱い:

  • 売上的に久々のヒット作であり、人気声優起用などで話題作となり、それにともなって脚本家小林靖子もクローズアップされ、それまでゆるやかに形成されていた小林信者が2chの成熟と相まって急増した契機となった。
    • 近年の作品しか見ていなくても、ライダー史上最高傑作と言い張る。
    • 尚、間接的に他作品に喧嘩を売っていることには全く気付いていない。
  • 叩かれた場合、キバを身代わりにして流すことが多い。
  • 7・8話の脚本で「これ小林名義で井上が書いただろ! 小林はこんな脚本書かない!」と言い出す辺り、気に食わない部分は全て小林以外(主に井上)のせいにしている。
    • 肝心の指摘の部分はナンパ好きなイマジン・ウラタロスが主人公の良太郎に憑依し、女性の家に泊まり込むというシーンであった。脚本は言わずもがなの小林である。
    • ちなみに後のオーズ15話でも同様の発言が見られた。
  • 撮影疲れのヒロインのブログに突撃し、間接的に降板させることとなり、自分たちに力があると勘違いし始める
    • この騒動を境に信者が(悪い意味で)増長し、現在に至ることになる。
  • 文句があっても発狂させればスレが荒れること必至のため、反論はタブーとされている。

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最終更新:2022年08月14日 05:46

*1 深夜帯の「ULTRASEVEN X」やウルトラマンが関わらない「ウルトラギャラクシー大怪獣バトル」が放送されていた。戦隊は「獣拳戦隊ゲキレンジャー」を放送。

*2 過去の平成ライダー作ではクウガのみである

*3 カブト放送時期には近い時間帯では日曜朝のテレ東の「魔弾戦記リュウケンドー」に同じテレ朝の「轟轟戦隊ボウケンジャー」、土曜夕方帯のTBSの「ウルトラマンメビウス」の3作品がぶつかっており、互いに客を食い合う状況であった。

*4 次作のキバで過去編現在編で分けたのも役者の負担を軽減させるための説だと言われている