登山を始めたエピソード、失恋事件

栗城自身が語る「登山を始めた理由」


高校卒業後、役者を目指して上京し俳優を養成する学校に入るも挫折。
そのまま首都圏に残り、目標もなく1年間のフリーターを経験した後、翌年(2002年=平成14年)4月、当時の彼女の好み『車を持っている大卒の公務員』に合わせるため北海道に戻り、「名前を書けば入れる大学」に入学。
その年の夏、失恋し一時期引きこもる。そのときに布団に人型のカビが生えたのを目の当たりにし「自分はとうとうカビになっちゃったんだな…」「どうすればカビから人間に戻れるんだろう」「自分を変えるために何かをはじめなくては」と自己反省をし、自分をふった彼女への未練から彼女の趣味だった登山に興味を持ち、他大学の山岳部に入る。→来歴「デビューまでのまとめ」を参照

登山を始めるきっかけとなった『彼女』と『失恋事件』について


栗城が北海道瀬棚郡今金町(「僕の暮らしていた町はかなりの田舎」)に在住、
久遠郡せたな町の檜山北高3年に在学中のときに付き合い始めた。

彼女は2歳年上。趣味は登山。当時の職業等は不明。
彼女の好みのタイプは『車を持っている大卒の公務員』

栗城は高卒後は上京、その翌年は札幌の大学に入学。
その間も彼女は北海道に在住。

彼女は2歳年上、小柄だったけどアクティブなクライマー

高校三年生のときから二つ年上の彼女と二年間つきあっていた。彼女は気が強く、僕を奴隷のように扱っていたが、そこがまたたまらなく好きだった。
彼女の趣味は登山や山スキーだった。東京から北海道まで会いに帰っても、山に行っていることが多く、わざわざ何時間かけて会いに来ても会えないところにロマンを感じ、ますます彼女への思いは強くなっていた。」
『一歩を越える勇気』サンマーク出版

現在の彼女は夢が叶って、公務員と結婚したらしい(講演)

大学1年の夏、買ったばかりの車の中で「2年間、つきあってきたけど、あんまり好きじゃなかった」とふられる。

ふられたショックでアパートの部屋に引きこもる。
「エアコンのない部屋で、布団の上でじっと寝ていると、岩盤浴のように汗をかいた」
(注・当時の栗城は札幌在住、暑い時期は限られる上、2002年夏の札幌は典型的な冷夏・寡照であった 参照:札幌お天気ネット北海道過去の天気リンク集
「一週間以上もの引きこもり生活。ある日背中がかゆいと思ってシーツをよけると布団に黒いカビが生えていた。しかもそのカビが人型になっていることにびっくりした。」

大学時代のある夏の日、年上の彼女に突然別れ話を切り出されましてね。
『2年付き合ってきたけど、実はあんまり好きじゃなかった。実は他に好きな人が3人いる』って…。1週間ほど引きこもりましたね。
ただ、その彼女がアクティブな人で山が好きだったんです。
彼女が見ていた風景ってどんなものだったんだろう?と興味を持ったのが、山岳部に入ったきっかけです」

〔『一歩を越える勇気』サンマーク出版、インタビュー記事、講演会での話等より〕


失恋したとされる時期の矛盾

栗城が大学1年の夏に失恋したとされているが、その当時、栗城が中心人物となり、地元今金町の特産品を札幌で売るというイベントを企画し、精力的にマスコミにも宣伝活動をし、2002年9月2日に実行している。

桧山管内今金町と北桧山町出身の札幌の大学生らが、九月二日に札幌市中央区南一西三の三越札幌店前でジャガイモなどのふるさとの特産品を低価格で販売する。
呼びかけたのは、札幌国際大の栗城史多(くりき・のぶかず)さん(20)。
〔2002/08/29 北海道新聞朝刊〕

『檜山北高生OB、町の農産品PRに一役買う 三越札幌店ティファニー前で男爵を売る』
(抜粋)呼びかけたのは、札幌国際大学に通う栗城史多さん(20歳)。参加した仲間は今金町や北檜山町出身の11人と、栗城さんと同じ大学に通う札幌市出身の1人。大学は夏休み中でしたが、専門学校に通う仲間は当日学校を休み、就職している仲間は有給をとって駆け付けました。
最初この話を三越札幌店に交渉しに行った栗城さんは、「農協と役場の後援がなければ許可できない」と言われ、農協や役場に出向き事情を説明。農協や役場もこれに賛同。農協は農産品を格安で提供し、三越札幌店前まで運んでくれました。
(注・札幌から今金町までは、車で約3時間30分、公共交通機関利用では鉄道120分+バス70分〔参照:今金町公式サイト〕という距離である)
広報いまかね(2002年10月号)

栗城●僕はそれまで……実は七大陸最高峰とか、記録とかにはあまり興味がありませんでした。ですが04年の6月、マッキンリーに登って帰ってきたら、北海道のマスコミの方が取材に来ていまして。
——「おめでとうございますっ!」って来たわけですね(笑)。
栗城●はい。ところがこれには裏話がありまして(笑)。僕は大学1年生から3年生まで、地元である北海道の今金町の物産市を札幌の三越デパートでやっていたんです。
——へえええええ。
栗城●今金町は小さな町なのですが、男爵いもが名産なんですね。しかし、道内にはほとんど出回らなくて、都内のホテルなどでしかお目にかかれなかったんです。生産農家の友達もいたんですが、みんな流通させる自信がなさそう……。なので、札幌には今金町出身の学生さんもいっぱいいるので、みんな集めて物産市をやったんです。
——すごいですね、その行動力も。
栗城●それがけっこう好評で、マスコミも取材に来てくれたんです。で、マッキンリーに行く前に取材を受けました。
——それはまさか(笑)。
栗城●「今年は物産市、やらないの?」と(笑)。「いえ、今年はやらないんですよ」、「なんで?」、「マッキンリーに行くんです」となりました(笑)。

〔疑問点〕本当に付き合っていてふられたのか?

ふられたことが仮に事実だとして、落ち込んでいたと思われる時期とほぼ同時期にこれだけのイベントを企画実行していることは矛盾していないか?



ほか参照記事


--登山を始めたきっかけは。
「失恋です。高校卒業後、東京で1年間くらいブラブラとフリーター生活をしていた。目標も夢もない。希望は高3のときからつきあっていた2歳年上の彼女だけ。北海道に戻って、その彼女と一緒になろうと決心した。
彼女の好みのタイプは『車を持っている大卒の公務員』。好みに合うように、札幌の大学に入学し、公務員試験の勉強も始めた。でも、買ったばかりの車の中で彼女にふられてしまった」
--ショックだった。
「彼女にふられ、部屋にずっと閉じこもっていた。ひきこもりです。朝から晩まで寝ている毎日。1週間以上寝ていたら、布団に人の形の黒カビがはえた。びっくりして、そのときスイッチが入った。『このままでは人間以下だ。何かやり始めなきゃ』。でも、何をやるのか。僕をふった彼女は、冬山を登る本格的な登山をやっていた。どうして小柄な彼女が山に行くのか、彼女が見ていた世界を見たくなった。僕は、彼女への未練から登山を始めたんです」
--それで目的を見つけた。
「自分のひきこもりの経験から、夢とか希望を持って、そこに歩んでいけるのが人間だと思った。登山の様子を動画で配信する企画を立てたのも、夢が実現するか、しないかをみんなで共有したいと思ったから。あんな兄ちゃんが、あんなすごいことができるんだったら、私も何かできるかもしれないと思ってくれるかもしれない。僕のやっている登山も何か意味を持つのではないかと思った」

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最終更新:2015年10月14日 01:38