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**事件の始まり -小林卓之さんの経歴 小林卓之さん(当時62歳)教頭として勤務を続けていたが、平成11年ころより手に痛みを感じ、ついにはチョークを持つのもままならなくなったことから退職を決意し、平成13年3月に36年に及ぶ教員人生に幕を下ろした。それ以後は週4日間、教育センターの嘱託職員として、主に幼稚園・小学校・中学校教諭の研修業務に携わっていた。 -事件当日 平成17年3月18日、この日は教育センターへの出勤日ではなかった。 小林さんは、池袋のメトロポリタンプラザオフィスで行われる仏教講座の受講のため、午後3時頃家を出た。受講後、小林さんは食事をしようと考え、池袋西口近くにある店に入った。同店を出た時刻は、午後10時20分ごろであった。 小林さんは帰宅のため地下の改札から西武池袋駅へ向かう。 既にホームには電車が来ており、車内はかなり混雑していた。 -電車内 小林さんは電車に乗り、入口付近で入口方向を向いて立っていた。電車はかなり混雑していた。電車の発車間際さらに大勢の人が一気に乗り込み、小林さんは押し込まれ、立っていた位置が入口付近から真ん中辺りまで移動した。 肩がぎっしり詰まっている状態だった。 小林さんは、当時バッグを両手で持っていたが、一気に人が押し寄せたことにより、手持ちのバッグが右側に少しずつずれてしまい、右手に強い痛みが走った。バッグを引き寄せることもできない程混雑していたが、少し経ってから車内の乗客の体勢も落ち着き、小林さんもバッグを元のように両手で持つことができるようになった。 小林さんは当時から罹患している膠原病により、夜間に外の景色などを見ると目が疲れるため、目を瞑りじっと立っていた。 その間、小林さんはあれこれと考え事をしていた。石神井公園駅に着くという車内放送が流れたところで目を開けた。 目的とする大泉学園駅は急行が止まらないため、石神井公園駅で各駅停車に乗り換える必要があった。 小林さんがそろそろ石神井公園駅に着くので、駅に降りるため体の向きを180度変えようとしたところ、何者かに右肩を叩かれた。叩かれた方を振り向いたが、それ以上声を掛けられるようなこともなかったので、夜なので酔っ払いなどもいるだろうと思い、あえて気に掛けることはしなかった。 -駅事務所へ向かうまで 電車が石神井公園駅に着き、小林さんは駅に降りる人の流れに乗り、自分も電車から降りた。その際に、後方から左肩を掴まれた。 小林さんが、掴まれた方を見ると、男が立っており「話がある」と声を掛けてきた。小林さんは、いきなり左肩を掴まれたので「この手はなんだ。つかんだ理由を言え」と述べた。しかし、男は何も答えなかった。そのため、小林さんは何回も同じことを問うた。男は下を向いたり、横を向いたり、キョロキョロして何も答えなかった。小林さんは、男の態度に腹が立ち、男が掴んできた手を払いのけた。 すると、男は後ろを見ろ、というジェスチャーをした。 小林さんが男の後ろを見ると、女が泣いているように見えた。 小林さんはこの状況から、自分のことを痴漢犯人だと勘違いして肩を掴んできたのではないかと思い、ひどく驚いた。 そうしていると、男は小林さんの左腕を右手でつかんできた。 小林さんは、痴漢など身に覚えがなかったので、人間違いだと何回も主張したが、男は手を離そうとしなかった。このような男の態度に対して、小林さんも男の手を掴もうと考え、男が小林さんを掴んでいる手の上に自分の手を乗せ、かるく掴んだ。力いっぱいつかめなかったのは、手が痛かったからである。 その後、男は「駅員、駅員」と言いだしたので、小林さんも自分の身の潔白を晴らすために駅事務所へ行こう、と述べ小林さんが先導する形で駅事務所へ行った。 -逮捕・取り調べまで 駅事務所で、小林さんは何かの間違いであると主張した。 男は駅員らしき者から、痴漢を見たのかと問われていたが「下の方だったので見ていない」と答えた。これに対し小林さんは、強い抗議を行った。 しばらくすると、警察官がやってきて、署で事情を聴くということになり、小林さんは警察署で真実を話せば済むだろうと考え、素直に警察署へ向かった。 しかし、警察署に着くと、取調室に連れられていかれた。 取調室には5名ほどの警察官がいた。 小林さんはそのうちの1人の警察官から「あなたは被疑者としてここにいます」と告げられ驚き、犯人扱いしていることに抗議をした。 ところが、警察官らは「おまえ、ここにいることがどういうことか分かっているのか!」「おやじ、お前はなにをしたんだ!」との言葉を次々と小林さんにぶつけてきた。 いきなりこのような扱いをされたことに立腹し、抗議をしたところ、さらに大きな怒鳴り声で罵られた。そして、警察官の一人は小林さんのバッグを取り上げ、逆さにして中身を机の上にぶちまけた。 膠原病の薬も取り上げられた。   小林さんは、「やめてください」と抗議したが、警察官らは全く意に介さず、両隣りにいた警察官らが、小林さんの髪の毛をつかみ、グイグイと両方に引っ張り、小林さんの頭を机に叩きつけたりした。この警察官らの行為で、小林さんは手に負傷し、出血し、その血が机上及び小林さんのジャンパーに付着した。 結局この日から保釈されるまでの、33日間小林さんは身柄を拘束された。
**事件の始まり -小林卓之さんの経歴 小林卓之さん(当時62歳)教頭として勤務を続けていたが、平成11年ころより手に痛みを感じ、ついにはチョークを持つのもままならなくなったことから退職を決意し、平成13年3月に36年に及ぶ教員人生に幕を下ろした。それ以後は週4日間、教育センターの嘱託職員として、主に幼稚園・小学校・中学校教諭の研修業務に携わっていた。 -事件当日 平成17年3月18日、この日は教育センターへの出勤日ではなかった。 小林さんは、池袋のメトロポリタンプラザオフィスで行われる仏教講座の受講のため、午後3時頃家を出た。受講後、小林さんは食事をしようと考え、池袋西口近くにある店に入った。同店を出た時刻は、午後10時20分ごろであった。 小林さんは帰宅のため地下の改札から西武池袋駅へ向かう。 既にホームには電車が来ており、車内はかなり混雑していた。 -電車内 小林さんは電車に乗り、入口付近で入口方向を向いて立っていた。電車はかなり混雑していた。電車の発車間際さらに大勢の人が一気に乗り込み、小林さんは押し込まれ、立っていた位置が入口付近から真ん中辺りまで移動した。 肩がぎっしり詰まっている状態だった。 小林さんは、当時バッグを両手で持っていたが、一気に人が押し寄せたことにより、手持ちのバッグが右側に少しずつずれてしまい、右手に強い痛みが走った。バッグを引き寄せることもできない程混雑していたが、少し経ってから車内の乗客の体勢も落ち着き、小林さんもバッグを元のように両手で持つことができるようになった。 小林さんは当時から罹患している膠原病により、夜間に外の景色などを見ると目が疲れるため、目を瞑りじっと立っていた。 その間、小林さんはあれこれと考え事をしていた。石神井公園駅に着くという車内放送が流れたところで目を開けた。 目的とする大泉学園駅は急行が止まらないため、石神井公園駅で各駅停車に乗り換える必要があった。 小林さんがそろそろ石神井公園駅に着くので、駅に降りるため体の向きを180度変えようとしたところ、何者かに右肩を叩かれた。叩かれた方を振り向いたが、それ以上声を掛けられるようなこともなかったので、夜なので酔っ払いなどもいるだろうと思い、あえて気に掛けることはしなかった。 -駅事務所へ向かうまで 電車が石神井公園駅に着き、小林さんは駅に降りる人の流れに乗り、自分も電車から降りた。その際に、後方から左肩を掴まれた。 小林さんが、掴まれた方を見ると、男が立っており「話がある」と声を掛けてきた。小林さんは、いきなり左肩を掴まれたので「この手はなんだ。つかんだ理由を言え」と述べた。しかし、男は何も答えなかった。そのため、小林さんは何回も同じことを問うた。男は下を向いたり、横を向いたり、キョロキョロして何も答えなかった。小林さんは、男の態度に腹が立ち、男が掴んできた手を払いのけた。 すると、男は後ろを見ろ、というジェスチャーをした。 小林さんが男の後ろを見ると、女が泣いているように見えた。 小林さんはこの状況から、自分のことを痴漢犯人だと勘違いして肩を掴んできたのではないかと思い、ひどく驚いた。 そうしていると、男は小林さんの左腕を右手でつかんできた。 小林さんは、痴漢など身に覚えがなかったので、人間違いだと何回も主張したが、男は手を離そうとしなかった。このような男の態度に対して、小林さんも男の手を掴もうと考え、男が小林さんを掴んでいる手の上に自分の手を乗せ、かるく掴んだ。力いっぱいつかめなかったのは、手が痛かったからである。 その後、男は「駅員、駅員」と言いだしたので、小林さんも自分の身の潔白を晴らすために駅事務所へ行こう、と述べ小林さんが先導する形で駅事務所へ行った。 -逮捕・取り調べまで 駅事務所で、小林さんは何かの間違いであると主張した。 男は駅員らしき者から、痴漢を見たのかと問われていたが「下の方だったので見ていない」と答えた。これに対し小林さんは、強い抗議を行った。 しばらくすると、警察官がやってきて、署で事情を聴くということになり、小林さんは警察署で真実を話せば済むだろうと考え、素直に警察署へ向かった。 しかし、警察署に着くと、取調室に連れられていかれた。 取調室には5名ほどの警察官がいた。 小林さんはそのうちの1人の警察官から「あなたは被疑者としてここにいます」と告げられ驚き、犯人扱いしていることに抗議をした。 ところが、警察官らは「おまえ、ここにいることがどういうことか分かっているのか!」「おやじ、お前はなにをしたんだ!」との言葉を次々と小林さんにぶつけてきた。 いきなりこのような扱いをされたことに立腹し、抗議をしたところ、さらに大きな怒鳴り声で罵られた。そして、警察官の一人は小林さんのバッグを取り上げ、逆さにして中身を机の上にぶちまけた。 膠原病の薬も取り上げられた。   小林さんは、「やめてください」と抗議したが、警察官らは全く意に介さず、両隣りにいた警察官らが、小林さんの髪の毛をつかみ、グイグイと両方に引っ張り、小林さんの頭を机に叩きつけたりした。この警察官らの行為で、小林さんは手に負傷し、出血し、その血が机上及び小林さんのジャンパーに付着した。 結局この日から保釈されるまでの、33日間小林さんは身柄を拘束された。 ----

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